現代児童文学

国内外の現代児童文学史や現代児童文学論についての考察や論文及び作品論や創作や参考文献を、できれば毎日記載します。

後藤竜二 ぶん、長谷川知子 え「ないしょ!」

2019-02-18 08:50:53 | 作品論
 この作品は、普通の物語絵本ではなく、子ども向けの新聞に連載された連作掌編のひとつひとつに絵をつけてまとめたものです。
 後藤は、ヤングアダルトから幼年まで、シリアスなものからエンターテインメントまで、自在に書き分けられた稀有な現代児童文学作家です。
 児童文学研究者の佐藤宗子は、2010年を「現代児童文学」の終焉とした理由のひとつに、彼の死をあげています。
 この絵本でも、キレのいい掌編をうまくまとめて、全体ではひとつの大きな物語が浮かび上がらせています。
 長谷川の絵も、いつもながら迫力満点で魅力があります。
 この二人のコンビは、「1ねん1くみ」シリーズなどで、読者にはお馴染みなのですが、よほど相性がいいのか、絵本などでも一緒に多くの仕事をしています。

ないしょ!
クリエーター情報なし
新日本出版社

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 北村薫「隣の赤」うた合わせ所収 | トップ | 宮沢賢治学会イーハトーブセ... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

作品論」カテゴリの最新記事