現代児童文学

国内外の現代児童文学史や現代児童文学論についての考察や論文及び作品論や創作や参考文献を、できれば毎日記載します。

那須正幹「The End of the World」六年目のクラス会所収

2017-08-31 10:37:59 | 作品論
 核戦争で死滅した世界において、核シェルターの中で一人だけ生き残った少年の話です。
 全体的に、極端なシチュエーションを作るだけのためのような荒い書き方ですし、放射能汚染に関する知識もかなりいい加減なのですが、妙に生々しく感じるのは、日本上空を飛んで行った北朝鮮のミサイルのせいでしょうか。
 緊迫している半島情勢だけでなく、ISをめぐる戦争、世界中で頻発しているテロ、自分の支持層のために人種差別を否定できない大統領、軍備を拡張し続ける大国など、近年になく世界の情勢は緊迫しています。
 こうした社会情勢と、日本の児童文学がまったく無関係になったのは、いつごろからでしょうか?

六年目のクラス会―那須正幹作品集 (創作こども文学 (1))
クリエーター情報なし
ポプラ社

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