現代児童文学

国内外の現代児童文学史や現代児童文学論についての考察や論文及び作品論や創作や参考文献を、できれば毎日記載します。

初恋のきた道

2019-04-05 18:42:54 | 映画
 1999年のアメリカ・中国映画です。
 主演したチャン・ツィイーは、この映画で世界的にブレイクして、大女優に上り詰めます。
 父の急死で帰京した息子が語る形で、父(町から村に初めて来た20歳の教師)と母(その農村に住む学校へは通ったことのない18歳の娘)の情熱的ななれ初めと、父の遺体と共に父母の想いでの道を通って村まで戻る姿を描いています。
 ストーリー自体は他愛のない物ですが、中国の地方の風景の美しさとチャン・ツィイーのけなげな可愛らしさが相まって、日本でもヒットしました。
 正直言って、チャン・ツィイーは垢抜けしすぎていて、素朴な衣装や農村の情景とミスマッチしていますが、ファンにはそのあたりもOKなのでしょう。
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ビアトリクス・ポター「ピーター・ラビットのおはなし」ピーター・ラビット全おはなし集所収

2019-04-05 08:29:28 | 作品論
 1902年に出版された、かの有名な「ピーター・ラビット」シリーズの絵本の第一作です。
 絵本を読んだことのない方でも、ピーター・ラビット・シリーズの挿絵の付いた食器などはご覧になったことがあるでしょう。
 私が長年愛用しているコーヒーカップの絵柄も、まさしくこのピーター・ラビットの挿絵です。
 なぜか青い上着と靴だけつけて、上に伸びあがるようにしてニンジンを食べている愛らしいポーズは、最初から完成していたのです。
 ピーターはおかあさん(その十九世紀的な衣装が作品世界の雰囲気にぴったりです)と四人兄妹で暮らしているのですが、他の兄妹はいい子なのに彼だけがいたずらっ子で、隣のマクレガーさんの農園で問題を起こします。
 このピーターのような優等生じゃない主人公のキャラクター設定こそが、このシリーズの世界的な成功を生み出したのでしょう。

ピーターラビットのおはなし (ピーターラビットの絵本 1)
クリエーター情報なし
福音館書店
 
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