いつまでもぼちぼち

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「ORKの口伝」はフィクションです
実在する全てと無関係です

読書録「MONSTER」ほか

2018-02-19 | Weblog
読書録「MONSTER1」4

著者 浦沢直樹
出版 小学館

p18より引用
“病院は政治の世界だからな。
上手に世渡りしていかなきゃ、いつまでたっ
てもうだつがあがらない…
それが病院ってもんだ。”

目次から抜粋引用
“ヘルDr.テンマ
 ころして
 転落
 兄・妹
 殺人事件”

 天才的技術を持つ脳外科医を主人公とした、
長編サスペンス漫画。
 真夜中から日が高くなるまで、困難な手術
を無事に終えた主人公・テンマケンゾウ。
彼が受け持った患者は助かったのだが、もう
一組の患者は…。

 上記の引用は、主人公・テンマの同僚の言
葉。
お医者さんは政治家では無いのですから、患
者の治療に専念して欲しいものです。こうい
う病院を舞台にした話を読むと、「白い巨
塔」を思い出します。
 主人公が医師としての生き方を再確認し、
歩き出そうとしたことで、新しく大きな不幸
が始まってしまいます。第一巻にして、大い
に盛り上がる話の展開ではないでしょうか。

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読書録「MONSTER2」4

著者 浦沢直樹
出版 小学館

p46より引用
“姿を消す頃には、ほぼ完璧に二か国語をあ
やつれるようになった……
たった12歳の子がね……”

目次から抜粋引用
“ハイデルベルクの少女
 白馬の王子様
 失踪事件
 戦慄の誕生日
 惨劇の館”

 天才的技術を持つ脳外科医を主人公とした、
長編サスペンス漫画。
 大学の法学の講義、教授の質問に返答が無
く沈黙が流れる教室。静寂を破ったのは、遅
刻常習者が扉を開ける音だった…。

 上記の引用は、主人公が命を助けた後、病
院から姿を消した双子の男の子の方に、英語
とフランス語を教えた老人の言葉。
天才というのはこういうものなのでしょう。
同じ事をしても、その事の身につき方が、凡
人とは全く違うのでしょうね。
 時が経ち、青年となった殺人犯を主人公が
追いますが、主人公が自分の立場をまた危う
くします。医者として正しくあろうとしたが
ゆえ、苦しむことになった主人公は不運とし
た言いようがありません。

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読書録「MONSTER3」5

著者 浦沢直樹
出版 小学館

p30より引用
“"僕を見て!僕を見て!僕の中のモンスター
がこんなに大きくなったよ、Dr.テンマ"”

目次から抜粋引用
“消された過去
 ローヤーの法則
 プロジェクト
 ささやかな実験
 残された男”

 天才的技術を持つ脳外科医を主人公とした、
長編サスペンス漫画。
 バーで注文したカクテル「マンハッタン」
に、レッドチェリーが入っていないと訂正を
要求する男。レッドチェリーが仕事のゲン担
ぎだと言う、その男の仕事は…。

 上記の引用は、殺人犯・ヨハンから主人
公・テンマへのメッセージ。
テンマはこれを見て、ヨハンは楽しんでいる
と判断しますが、どうでしょう…。
主人公が容疑者として追われつつ、殺人犯・
ヨハンの過去や生い立ちも、少しずつ明らか
になってくる巻となっています。物語の序盤
における、非常に重要な部分ではないでしょ
うか。
 著者の描く外国人は、外国人らしい顔をし
ていて、説得力のある見た目をしています。
同著者の他の作品でも見かける顔の人物が出
てくるのは、似たような役柄を演じる俳優を
見るような気分です。

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読書録「MONSTER4」3

著者 浦沢直樹
出版 小学館

p116より引用
“私を知っている人間は、私がヴォルフとい
う名前だと知っている……
しかし……見ず知らずの人間の中に入れば、
私はヴォルフだと名乗らなければならない…

だがね……私がヴォルフであるという証拠は、
どこにあるというんだね?”

目次から抜粋引用
“残された女
 ビー・マイ・ベイビー
 アイシェの友達
 ヴォルフの告白
 五杯目の砂糖”

 天才的技術を持つ脳外科医を主人公とした、
長編サスペンス漫画。
 父を亡くし結婚と離婚を繰り返し、荒れた
生活を送る主人公の元婚約者。今朝も違う男
を見送る彼女を、気にかける庭師の姿があっ
た…。

 上記の引用は、ヨハンを保護し育てた人間
の内の一人の言葉。
人の名前というものについて、語っている場
面です。
自分が自分である証拠は、戸籍等の証明書や
資料がありますが、それらが万が一無くなっ
てしまった時は、自分で信じるしか手段がな
いのかも知れません。他の人との関係を、普
段から築いておいて、そのような事態に備え
ておくのもいいのではないかと。
 東西ドイツ統一後の政治的問題と、それに
振り回される人たち。重苦しい雰囲気の中で
話が進むので、楽しさを求める時には向かな
い作品です。

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読書録「MONSTER5」4

著者 浦沢直樹
出版 小学館

p20より引用
“たいていの人は、連続殺人犯がすべて内向
的な人間だと誤解しているが、それは大間違
いだ。
彼らの中には、知能が高く社交的で、話のう
まい人間もいる。
彼らは、大嘘つきなんだよ。”

目次から抜粋引用
“怪物の深淵
 カーニバルのあと
 フライハイムへの旅
 幸せな休日
 復讐の銃口”

 天才的技術を持つ脳外科医を主人公とした、
長編サスペンス漫画。
 連続殺人犯の精神分析を受け持っている、
大学時代の同級生の元を訪れた主人公・テン
マ。追われる危険の中、彼に会いに来たテン
マは、ヨハンの残したメッセージを見せる…。

 上記の引用は、主人公の同級生の精神分析
医の言葉。
どれ程精神分析や心理学が発達したとしても、
人の本当の胸の内を理解することは出来ない
のかも知れません。学問が進むと、それを知
る人も増えて、それに合わせて罪を行うよう
になることもあるでしょうし。
 ヨハンという怪物と、それを利用しようと
画策する人たち。彼を追う人たちとそれを追
う警察。次の展開が気になる終わり方をして
いるので、先が気になって仕方のない作品で
す。

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読書録「MONSTER6」3

著者 浦沢直樹
出版 小学館

p84より引用
“親を捨て、兄弟は敵になり、妻と子は殺さ
れた……
ただ、こういう食卓が、欲しかっただけなの
に…”

目次から抜粋引用
“対決
 転落の果て
 男達の食卓
 見えざる敵
 秘密の森”

 天才的技術を持つ脳外科医を主人公とした、
長編サスペンス漫画。
 テンマを捕らえる直前で、他の事件の容疑
者から深手を負わされた警部・ルンゲ。車を
発進させようとするテンマに、執念で追いつ
くも…。

 上記の引用は、金を稼ぐことのみに明け暮
れた、裏社会の大物の言葉。
目の前にある何気ないもの程、大切なものな
のだということでしょうか。お金自体が目的
になってしまうと、良い結果にならないのか
も知れません。
 登場人物も増えてきて、本気で読まないと
覚えておくのも難しくなりつつあります。

ーーーーー

読書録「MONSTER7」3

著者 浦沢直樹
出版 小学館

p14より引用
“だいたい、100点満点の人間なんてのは、
つまらんもんだ。”

目次から抜粋引用
“証拠の品
 白日の下に
 ただ一つの事件
 処刑
 ある決意”

 天才的技術を持つ脳外科医を主人公とした、
長編サスペンス漫画。
 カフェで別れた妻と面会する探偵・リヒャ
ルト、娘に会わせて欲しいと彼女に願うが…。

 上記の引用は、探偵のカウンセリングを受
け持つ医師の一言。
つまらないかどうか、一度はなってみたいも
のです。まあでも、最初から何もかも出来る
し、持ち物も揃っているRPGみたいなものか
と思うと、それはつまらないものだろうとは
想像がつきます。
 主人公の出番が極端に少ない中、不穏な人
死が次々と起き、心穏やかではいられない話
が続きます。終わり際に、いよいよ大きく話
が動きそうな気配を見せるので、やきもきさ
せられる展開です。

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読書録「MONSTER8」3

著者 浦沢直樹
出版 小学館

p17より引用
“ただし、このテープに記録された音は、あ
くまで客観です。
ところが、あなたの手の動きが記憶した情報
は、その瞬間からあなたの主観が入ってく
る。”

目次から抜粋引用
“立証可能
 パーティのあと
 聖域
 子どもの情景
 人類の財産”

 天才的技術を持つ脳外科医を主人公とした、
長編サスペンス漫画。
 心理分析の研究のため、刑務所で殺人犯か
ら話を聞く、テンマの同級生・Dr.ギーレン。
話を聞き終えたところへ、テンマを追うルン
ゲ警部が現れ…。

 上記の引用は、手を動かして情報を記憶す
るルンゲに対し、Dr.ギーレンが告げた言葉。
後から他の人の言葉を分析するのには、レ
コーダーは便利な道具のようです。一度頭に
入ってしまうと、その人の主観から逃げるこ
とは出来ないでしょうから。ICレコーダーで
なく、マイクロカセットテープな所が時代で
すね。
 ヨハンの計画を阻止するために、テンマは
行動を起こしているのですが、その途中ばか
りが描かれている巻となっていて、少し間延
びしている感があります。

ーーーーー

読書録「MONSTER9」4

著者 浦沢直樹
出版 小学館

p149より引用
“ある場所に誰かがいた……
痕跡を残さずに、そこから立ち去ることがで
きる人間などいない。”

目次から抜粋引用
“さらなる怪物
 混沌の怪物
 なまえのないかいぶつ
 蟻たちの饗宴
 我が目の悪魔”

 天才的技術を持つ脳外科医を主人公とした、
長編サスペンス漫画。
 ヨハンの企みを阻止するため、息を潜めて
その時を待つテンマ。ヨハンの命を救ったと
きや幼少の頃を思い出しながら、静かにその
時を待つ…。

 上記の引用は、事件現場を捜査中のルンゲ
警部の言葉。
痕跡がしっかりと残っている間に、それを
しっかりと集めるためにも、初動が大事とド
ラマやらでよく聞きますね。警察から追われ
るような生き方をしないことが、なによりな
のだと思います。
 大きく騒動が起こり、少し話が進展します。
ヨハンとニナ、二人についての事がわかるの
は、まだまだ先になるようです。

ーーーーー

読書録「MONSTER10」4

著者 浦沢直樹
出版 小学館

p76より引用
“社会が要求する人間を、創り上げることが
教育ではないかね?
どういう教育をほどこせば、要求通りの人間
を創り出せるか……
教育とは実験なのだよ。”

目次から抜粋引用
“ピクニック
 511の亡霊
 新たなる実験
 極秘調査
 大切な物”

 天才的技術を持つ脳外科医を主人公とした、
長編サスペンス漫画。
 旧東ドイツの孤児院における問題を、立証
する資料を探して取材するジャーナリスト・
グリマー。元々は東側のスパイだった彼が、
自国の暗部を暴こうとするその行く先は…。

 上記の引用は、孤児院の元院長の言葉。
現在の教育に関わる人達が、こんな風に思っ
ていなければいいのですが。結構ころころ変
わる教育制度を見ていると、表に出ない所で
こんな事を考えていてもおかしくないなと
思ってしまいます。
 ヨハンとニナの過去に関する重要な話が描
かれた巻で、物語の中盤でより話に深みを与
える部分ではないでしょうか。

ーーーーー

読書録「MONSTER11」4

著者 浦沢直樹
出版 小学館

p154より引用
“話では、そこは素晴らしい環境だった……
……
過去のある子達を、将来の共産主義を背負っ
て立つエリートに育てあげる理想的な教育の
場……”

目次から抜粋引用
“二つの闇
 怪物の残像
 録音再生
 悪夢の扉
 一番恐いもの”

 天才的技術を持つ脳外科医を主人公とした、
長編サスペンス漫画。
 ヨハンとニナの過去を追い、チェコのプラ
ハにやって来た主人公・テンマ。三匹のカエ
ルの看板の下、当時の様子を知る現地人から
話を聞くが…。

 上記の引用は、甥を実験施設であった孤児
院に入れるための手続きをした、元将校の言
葉。
表向きの美辞麗句や見た目に乗せられて、台
無しになってしまわないように、大事な事は
慎重に進めたいものです。
 この巻から、あらすじと人物相関図が巻頭
に付いています。長編でなおかつ複雑な人間
関係は、全て覚えながら読むのは難しいので、
とてもありがたいものです。

ーーーーー

読書録「MONSTER12」4

著者 浦沢直樹
出版 小学館

p56より引用
“この宇宙にとっては、地球の片隅で生まれ
た命なんて、
存在自体ほんの一瞬にもならないわ。”

目次から抜粋引用
“長い休暇
 少年探偵団
 一番残酷なこと
 国境の街
 バラの屋敷”

 天才的技術を持つ脳外科医を主人公とした、
長編サスペンス漫画。
 仕事一筋に生きて来て、初めての長期休暇
を取ったルンゲ警部。彼が休みを取って向
かった先は…。

 上記の引用は、母親を探していた子供に対
しての、変装したヨハンの言葉。
いつ始まったかもはっきりしない、宇宙の歴
史と比べれば、せいぜい100年位の人一人の
人生は、それは短いものでしょう。しかし、
今この時を生きている一人一人にしてみれば、
その感じ方は様々なのではないでしょうか。
 休みを取っておきながら、結局犯罪捜査を
してしまうルンゲ警部。こういう人に追いか
けられる側には、間違ってもなりたくはない
ものです。
 テンマの身に急展開が、この先も目が離せ
ません。

ーーーーー

読書録「MONSTER13」4

著者 浦沢直樹
出版 小学館

p74より引用
“患者を善悪によって助けるかどうか、選択
する権利なんか医者にあるのか!!”

目次から抜粋引用
“怪物のラブレター
 脱獄囚
 弁護士
 目撃者
 決意”

 天才的技術を持つ脳外科医を主人公とした、
長編サスペンス漫画。
 ヨハンの過去を追い、チェコで調査をして
いて身柄を拘束されてしまった主人公・テン
マ。しかし彼に命を救われた刑事・スークは、
テンマに話を聞くために、怪我の身でありな
がら行動を起こす…。

 上記の引用は、ヨハンを助けた事に対する
テンマの言葉。
勤めを果たしたけれど、それによって悪い事
態に陥ってしまったら、なんともやりきれな
いものでしょう。誰に責任があるわけでもな
く、単に不運が重なってしまうこともあるで
しょうし。この物語の場合はそうではありま
せんが。
 もっとずっと序盤で途中退場すると思って
いた、テンマの元婚約者が、結構しぶとく物
語に絡んできます。この後どう話しに関わる
のか、ますます盛り上がる展開です。

ーーーーー

読書録「MONSTER14」5

著者 浦沢直樹
出版 小学館

p153より引用
“楽しい思い出がなかったら、つくればい
いって……
これからつくればいいって、テンマが言って
た。”

目次から抜粋引用
“スパイの子
 終わらない旅
 人形使い
 朗読会の子供たち
 あの日の夜”

 天才的技術を持つ脳外科医を主人公とした、
長編サスペンス漫画。
 ヨハンのルーツを探る過程で、テンマの担
当弁護士の元を訪れたルンゲ警部。ヨハンが
今のような人物になる根源となったものと、
弁護士の父には関係があったことを告げるが
…。

 上記の引用は、かつてテンマに救われた少
年の言葉。
辛い過去を踏まえた上で、良い思い出を積み
重ねていければいいのですが、辛い思いで潰
れてしまうこともありますよね。
 ヨハンという怪物と、利用しようとする人
達。欲深い人のおかげで、迷惑をこうむる周
囲の人はたまったものではありません。
 物語は核心へ。ここで読むのを辞められる
人は少ないのではないでしょうか。

ーーーーー

読書録「MONSTER15」3

著者 浦沢直樹
出版 小学館

p153より引用
“何も感じない…………
自分の名前すらいらなくなる………………
これが、本当の自由だ………
そんな感じがしたんだ。”

目次から抜粋引用
“パーティー イズ オーバー
 悪魔を見た男
 悪魔の友だち
 知りすぎた男
 哀しみの再会”

 天才的技術を持つ脳外科医を主人公とした、
長編サスペンス漫画。
 テンマの元婚約者・エヴァを利用しようと
する者に雇われ、護衛を勤めるマルティン。
食事を摂りに馴染みの店に入った所に、テン
マが現れた…。

 上記の引用は、ヨハンに関わりがあるとみ
られる、絵本の朗読会に参加していた人物の
言葉。
何のこだわりも無くなるというのは、どこか
悟りの境地のようです。何のこだわりやしが
らみも無くなると、他の人の命に対しても、
何も思わなくなってしまって、ヨハンのよう
な人物が出来上がるということでしょうか?
 エヴァとマルティンのエピソードが大半を
占める巻ですが、ニナの過去に関してもすこ
し進展があります。大きく盛り上がる前の準
備段階といった感じの流れとなっています。

ーーーーー

読書録「MONSTER16」5

著者 浦沢直樹
出版 小学館

p82より引用
“ただし彼には、東から西へ、養子のあっせ
んをしていたという噂がある……
早くいえば、子どものいない西の金持ち相手
に、東の子供を売りつけていたんだ。”

目次から抜粋引用
“屋根の向こうまで
 友情の答え
 タクシードライバー
 無関係な殺人
 赤ん坊の憂うつ”

 天才的技術を持つ脳外科医を主人公とした、
長編サスペンス漫画。
 事故で負傷し、歯医者に手当をしてもらっ
たテンマ。その歯医者がヨハンを利用しよう
とする男の命を狙っているその理由とは…。

 上記の引用は、殺人犯に殺された貿易商の
裏の仕事について。
養子縁組が善意だけで行われていないのは、
現在も同じようですが、政治的混乱の中だと、
相当酷いことがされていたのかもしれません。
 ヨハン、ニナ、テンマ、孤児院に関わる
人々。全ての人物と物語が、結末に向けて動
き始める巻です。

ーーーーー

読書録「MONSTER17」5

著者 浦沢直樹
出版 小学館

p124より引用
“住民全員が殺し合い、生存者は一人もいな
かった…………”

目次から抜粋引用
“ただいま
 行くべきところ
 ルーエンハイム
 静かなる銃声
 吸血鬼の家”

 天才的技術を持つ脳外科医を主人公とした、
長編サスペンス漫画。
 ついに相対したヨハンとニナ、ヨハンが語
る自分の過去を聞くが、ニナはその体験を否
定する…。

 上記の引用は、昔あった連続殺人について
語ったルンゲ警部の言葉。
一つの街が、疑心暗鬼の集団ヒステリーに陥
り、この様な結果になったとのこと。実話で
しょうか?
自分の目の前で起こっていない事に対し、考
えすぎない方がいいのでしょうね。悪い考え
ばかりが頭に浮かぶ時は、さっさと寝てしま
うのが良いと思います。
 主だった登場人物の多くが、一つの街に集
まり、物語はいよいよ結末へ。ヨハンの計画
は完結してしまうのか、テンマは阻止できる
のか…。

ーーーーー

読書録「MONSTER18」5

著者 浦沢直樹
出版 小学館

p21より引用
“あせっても、同じように今日は過ぎゆき、
明日はくる……
幸せっていうのは、そんなもんだ……でしょ?”

目次から抜粋引用
“架空の人間
 休暇の終わり
 名前のない男
 描けない絵
 終わりの風景”

 天才的技術を持つ脳外科医を主人公とした、
長編サスペンス漫画。完結。
 ヨハンの計画が始まり、撃ち合いが連鎖し
て街に拡がる。テンマ・ルンゲ・グリマーは、
それぞれ自体を収めるために、行動に移る…。

 上記の引用は、全てが終わってからの、テ
ンマの元婚約者と医師の会話。
時の過ぎゆくままに、穏やかに、日々を暮ら
せることのありがたさを、大切にしたいもの
です。
 物語完結。途中少し長いかなと思うことも
ありましたが、飽きるという程でもなく、最
後まで面白く読み抜けられました。
もっと長く引っ張る事も出来たかもしれませ
んが、根気のある読者以外は離れたかも知れ
ません。
 尾を引く終わり方をしましたが、続編は出
て欲しくないと思います。
 紙で手元に置いておいても、損はしないで
あろう作品です。

ーーーーー


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