とめどもないことをつらつらと

日々の雑感などを書いて行こうと思います。
草稿に近く、人に読まれる事を前提としていません。
引用OKす。

彡(゜)(゜)で読む労働哀史

2015-11-28 19:31:12 | 最近の出来事
※この作品はフィクションです。実在する、人物・地名・団体とは一切関係ありません。

その昔、仕事に情熱を傾ける彡(゜)(゜)がおったそうな。

彡(゜)(゜)「よっしゃ、いっぱい働いてガンガン稼ぐで」
彡(゜)(゜)「誠心誠意働けば、自分の評価も上がるし、自分の会社の為にもなるし、企業グループ全体のためにもなる」
彡(^)(^)「いいことだらけやないか」
彡(゜)(゜)「頑張るで」

彡(゜)(゜)は若かった。本当に心の底から、仕事に対して真摯に向き合って正面から解決することが、自分と他人の幸せに繋がるとそう信じていた。
仕事に人生を賭けるというくさいことが幸せになると思っていた。
しかし世の中はそういうロジックで動いていない。
当時の彡(゜)(゜)は世の中の実情を知らなかった。

・~・~・~・~・~・

彡(゜)(゜)「仕事も覚えて、上司ともガンガン会話して、仕事をこなすで」

彡(゜)(゜)は仕事をこなしていき、信頼を勝ち取っていった。

・~・~・~・~・~・

親会社松「あ、いいところにいたぞ、きみきみ。」
彡(゜)(゜)「はい、なんでしょうか。」
親会社松「次のプロジェクトに参加してくれないかだぞ」
彡(゜)(゜)「了解です。どんなもんでもバッチ来いです。」

親会社松「それとこれは問題もあって、グループ会社のトップの会社のノルマをうちの会社がこなせていないので君が投入されることになったんだぞ。なるべく沢山働いて欲しいんだぞ。労働時間の制限は無いんだぞ。」
彡(゜)(゜)「分かりました。」
彡(゜)(゜)「(それでみんな幸せになるんや)」

彡(゜)(゜)は先輩と一緒にプロジェクトに投入された。
彡(゜)(゜)は仕事で幸せになる、と思っていた。また、どのような仕事も自分を成長させてくれるだろうと、仕事は断らなかった。


ところが・・・


彡(゜)(゜)「この先輩はあまり仕事が出来ないんやで」
彡(゜)(゜)「というか能力が無いなら無いなりに、一生懸命やればいいのに、その意志さえ見せないんやで」
彡(゜)(゜)「観察していると、何もせん日も含めてどうもいつも18:35に帰っている。何もしないなら定時で帰ればいいのに。」
彡(゜)(゜)「! 」
彡(゜)(゜)「(残業代が1時間つくからか・・・)」

彡(゜)(゜)「まあそれも仕方ない」
彡(゜)(゜)「能力の有無というのもそれぞれや」
彡(゜)(゜)「今ある材料で台所回さないとアカン」


そういう訳で彡(゜)(゜)は大体22:00~0:00で帰宅するようになる。

・~・~・~・~・~・~・
とある会議でのこと

グループ会社上長松「ということで今の既定だとこういう方法でないと作ってはいけないということだからヨロシクだぞ」
司会ワイ彡(゜)(゜)「そうすると当初予定していたものより工数が膨大に膨れてしまいます。」
グループ会社上長松「確かにそうだ。この件はあとで相談しようだぞ」
司会ワイ彡(゜)(゜)「分かりました。」

彡(゜)(゜)「(何ちゅーこっちゃ、えらいことになったで。設計段階で言うならまだしも工期もそろそろ中盤なのにこの話が出るということは、納期遅らせるか人員投入するかしかない・・・)」

・~・~・~・~・~・~・

彡(゜)(゜)「ということがありまして、工数が大幅に増大します。」
親会社松「・・・だぞ」
彡(゜)(゜)「え? 」
親会社松「お前が働けばいいんじゃないかだぞ」

彡()()「」

親会社松「そうすればグループ会社からのノルマを達成できるんだぞ」

彡()()「」

彡()()「分かりました。」
彡()()「(まあこれくらいなら・・・先輩は当てにならんしこれで皆が幸せになるなら・・・)」
彡()()「(それでみんな幸せになるんや)」

・~・~・~・~・~・~・
とある日:

先輩松メール「すみませんが、30分ほど遅刻します。」
彡(゜)(゜)「まあ早く帰って遅刻することもあるやろ」

※この時点で彡(゜)(゜)は全く遅刻無し。

・~・~・~・~・~・~・

別の会議でのこと


グループ会社上司松「○○というもので行くんだぞ」
グループ会社上司松「何か今の話でわからないことがあれば聞くんだぞ」
彡(゜)(゜)「(アカン、○○が何なのか分からん。分からんままでこのまま進めるとプロジェクトに取り組めなくなりそうや)」
彡(゜)(゜)「すみません、○○というものがよく分からないのですが教えて頂けますか? 」

会議に出席していた大半がドッと沸く。こんなものも知らないのか、と言う感じだ。
彡(゜)(゜)「(笑われても仕方が無い、ワイは知らないんやから。ここは恥を忍んで聞くしかない)」

出席メンバー松「何が分からないんだ? 」
彡(゜)(゜)「○○は、おおよそ△△のことだと思うのですが、プロジェクトにおいて、○○がどのような方針で進めるのか、過去事例から用語定義を知っておきたいのと、認識齟齬が無いように明確に定義をしておきたいです。」

出席メンバーの一同は答えられない。

彡(゜)(゜)「(待てや、さっきまで笑っていたのに、自分ら全員答えられへんてどういうことや)」
彡(゜)(゜)「(自分ら人のことを「初歩的なことも知らんかったんかい」って笑っていたんとちゃうんか)」

彡(゜)(゜)「(ああ、本当は自分らも知ってなくて併せて笑っていただけか)」
彡(゜)(゜)「(ひょっとしてこのプロジェクトで仕事しているのは数人だけちゃうか)」

グループ会社上司が答える。

グループ会社上司松「○○は○○だけれども、注意すべきなのは、□□なんだぞ。その方向で任せるぞ」
彡(゜)(゜)「(まともなのはグループ会社だけか・・・)」
彡(゜)(゜)「分かりました。」
彡(゜)(゜)「(笑ったメンバーの中に先輩いたけれど、なんとなくムカつくやで)」

彡(゜)(゜)は笑われたのを仕方無いと思うと同時に、笑われたことに若干怒りを抑え切れなかった。
「皆が知らないこと」に対して自分が恥をかくのを承知で勇気を出して聞いたら、笑われた。それを簡単に追求したら皆が知らなかった。
何となく腹は立ったがそれはそれで収めることにした。

・~・~・~・~・~・~・

グループ会社リーダー松「お、いたんだぞ、ちょっといいかなだぞ」
彡(゜)(゜)「なんでしょう」
グループ会社リーダー松「今のプロジェクトのサブリーダーやって欲しいんだぞ」
彡(゜)(゜)「了解です」
彡(゜)(゜)「(とは即答したはいいものの、立場と年次的に社歴が数年長い、隣の先輩の方に振るべきでは・・・そうでないとワイの立場が微妙になって職場がギクシャクする・・・)」
彡(゜)(゜)「(でも先輩が戦力になるとは思えん・・・ワイが断ると更に変な空気になりそうや・・・ここは目立たないように受けるしかないか)」
グループ会社リーダー松「ということでよろしくだぞ」
彡(゜)(゜)「了解です」

彡(゜)(゜)はサブリーダーになった。彡(゜)(゜)の先輩はプロジェクトチームの中ではヒラになった。
今になって思えばこの時断ればよかったのだと思う。
都合のいいヤツは利用され続ける。

・~・~・~・~・~・~・

彡(゜)(゜)「(サブリーダーなんて引き受けたら大変や・・・)」
彡(゜)(゜)「(でも結局は誰かに回るお鉢や)」
彡(゜)(゜)「(誰かが頑張らなければアカンねや。そしたら引き受けた自分が頑張らんと)」
彡(゜)(゜)「(いずれこうしたことが評価に繋がる。そうすると皆も自分もハッピーや)」
彡(゜)(゜)「(ということで作業アサイン決めよ。他の作業員の作業量を見るか)」
彡(゜)(゜)「(先輩は500か・・・)」
彡(゜)(゜)「(ワイは・・・)」
彡(゜)(゜)「ファッ!? 」
彡(゜)(゜)「(7500? )」
彡(゜)(゜)「(先輩の15倍仕事しとるやんけ! )」
彡(゜)(゜)「(逆に言えば自分の1/15しか先輩は仕事してへん! )」
彡(゜)(゜)「(いや怒るのは意味ない。きっとこれは人それぞれだ。)」
彡(゜)(゜)「(人それぞれに送りたい人生があって、余暇を大切にすべきなんや。仕事の無理強いはアカン)」
彡(゜)(゜)「(しかしこの上サブリーダーなんて引き受けてやっていけるのか・・・)」
彡(゜)(゜)「(いや、頑張ろう)」

・~・~・~・~・~・~・
とある日:

彡(゜)(゜)「もう働けん・・・限界や」
彡(゜)(゜)「ちょっと休憩させて・・・」
彡(゜)(゜)は机に突っ伏した。

先輩松「姿勢が悪い! 」
彡()()「ファッ!? 」

彡()()は姿勢が悪いという理由で机から無理やり引き起こされた。
先輩はその日も18:35で帰った。

・~・~・~・~・~・~・
とある日:

彡(゜)(゜)「限界ギリギリや・・・」
先輩松「この仕事やって欲しいんだぞ」

彡(゜)(゜)「いや、ちょっと待って下さい、自分は今これだけの作業をやっていて、もう計画的体力的にパンパンです。この仕事は断らせて下さい。」
先輩松「でもお前、仕事好きじゃん」
彡()()「ファッ!? 」
彡(゜)(゜)はなんだかんだで仕事を受けることになってしまった。

先輩はその日も18:35で帰った。
彡(゜)(゜)は22:00にパソコンのキーボードを打ちながら「自分は何をやっているんや・・・」と考えた。
彡(゜)(゜)「(でもそれでみんな幸せになるんや)」

・~・~・~・~・~・~・
とある日:

先輩松メール「すみませんが、30分ほど遅刻します。」
彡()()「」

※この時点で彡(゜)(゜)は全く遅刻無し。

・~・~・~・~・~・~・

彡(゜)(゜)は変貌しつつあった。鬼のように場を仕切るようになっていた。

・~・~・~・~・~・~・

ある日:

(´・ω・`)「どもどもだよ」
彡(゜)(゜)「おお、グループ会社の二年目の人お元気ですか。」
(´・ω・`)「今日は新人連れて来ました」
(`・ω・´)「よろしくお願いします! 」
彡(゜)(゜)「おお、こちらこそ宜しくお願いします。」
(´・ω・`)「この人に逆らったらいけないからよく憶えておいて」
(`・ω・´)「分かりました! 」
彡(゜)(゜)「いや逆らったらいかん人は、この人たちだよ(と言って年上の周囲のメンバーを指す)」
彡(゜)(゜)「(そんなこと言われたのは始めてや・・・)」
彡(゜)(゜)「(というかお世辞か何かだったのだろう)」
彡(゜)(゜)「(勘違いしそうになったわ)」
彡(゜)(゜)「(言うても向こうの方が立場が上や)」
彡(^)(^)「(でも言われて悪い気はしない・・・)」

彡(゜)(゜)は「逆らったらいけない人」と、そう言われて勘違いしては(アカン)と思った。
そもそも親会社課長とグループ会社課長それぞれによく話をしていたから、まあそれなりに見えていたのだろう。
サブリーダーはやっているけれども、その実態は一番低い会社の役職ペーペーであったのだから、実態とは乖離している。
そうは言っても仕事をやる上ではきちんとしなければならない。
無論年上の人にはかなり気を遣ったが、彼らの仕事をしない割りに横柄な態度をするこもあったので、それに怒って上から手を回して注意してもらうこともあった。

・~・~・~・~・~・~・
敵を作らないように気をつけていた。

表面には出ないが、明確な敵は先輩だった。
もう一人、先輩と仲良い人も、若干私を遠ざけていたが、
残りのメンバーとの仲は彡(゜)(゜)の主観的には良かったように思う。

私の評価は「細かく正確だから小うるさいくて面倒」というグループと、「基本的に声が大きくて怖いが、仕事をまっとうにこなす人間で、いろんなところでサポートしてくれる」の二つに二分してたように思う。

横には敵がいたが、それなりに仕事を主導していたので、下と上は若干の味方だった。若干というのは、完全に味方ではなかったからだ。私はちょっと怖い感じの人で、細かいことにうるさかったので、うとましいと思っていた人もいただろう。
ただ、特に上から仕事が振られる、というのはそこそこ認めて貰っていたのだと思う。

・~・~・~・~・~・~・
とある日:

グループ会社課長松「彡(゜)(゜)ちょっと来て」
彡(゜)(゜)「なんでしょう」
グループ会社課長松「自分の代わりにこの商品説明会に行って来て欲しい」
彡(゜)(゜)「分かりました」

グループ会社課長の代わりに商品説明会に行くまでになった(言ってしまえばそれだけなのだが)。
ということで商品説明会(客として)に行ってきたのだが、製品の営業をしている人たちは皆、自分よりも上位の会社なのにペコペコしていてやたらおかしかった。
私は客として着ましたが、実はあなた方よりもずっと下の人間なんですよ、と。
まあ特例みたいな処置だったので、そうしたことが発生したのだろうと思った。

行った先の扱いに比べて格段に楽な仕事だったので、仕事的なボーナスか何かをくれたのだと思っている。


・~・~・~・~・~・~・
プロジェクトが終わった。

親会社松「このプロジェクトで沢山働いてくれたのはありがたいんだが・・・だぞ」
彡(゜)(゜)「なんでしょう? 」
親会社松「沢山働いて時間的ノルマは達成したんだが、今度は別の問題があがったんだぞ。」
親会社松「ウチの会社で、労働時間問題がうるさいんだぞ」
彡(゜)(゜)「そうなんですか」
親会社松「ということで、残業が100時間を超えた分は翌月につけていいから、今月は100時間未満でつけてくれないかだぞ」
彡()()「」
彡(゜)(゜)「分かりました」

彡(゜)(゜)は、90時間代の時間を申請し、残りの残業時間は翌月へときっちり繰り越した。

・~・~・~・~・~・
人事発表の季節になった。

人事松「今回の昇給と昇進は~」
彡(゜)(゜)「(あれだけやったんや、ちょっとでも評価してくれたら嬉しいわ)」
人事松「先輩松の昇格」
彡(゜)(゜)「えっ!? 」
人事松「以上」
彡(゜)(゜)「」


彡(゜)(゜)「(ちょっと待て、いろいろ言いたいことがありすぎて・・・)」
彡(゜)(゜)「(自分の昇格が無かったは、まあ、あったらいいね程度の期待だったからいいとして)」
彡(゜)(゜)「(なぜ先輩が? )」
彡(゜)(゜)「(まあ仕方無い。「初任給並の給料だと家族を養っていけないから昇進させて欲しい」って愚痴ってたからな)」
彡(゜)(゜)「(嫁さんに罪はないわ。)」
彡(゜)(゜)「(あと他人の評価にああだこうだ言ったり思ったりするのもよくない)」
彡(゜)(゜)「(素直に喜ぼう・・・)」

彡(゜)(゜)「(それでも「初任給並の給料だと家族を養っていけないから昇進させて欲しい」は無いわ。それだったら「初任給並の給料だと家族を養っていけないから昇進できるように頑張る」っていうのが本当なんやないのか)」手の平クルー
彡(゜)(゜)「(事実サボりまくりやないか! )」手の平クルクルー
彡(゜)(゜)「(人事はそういうこと言われて、情にほだされたのか? )」
彡(゜)(゜)「(あと正直欲を言うとワイも評価して欲しかったで・・・)」
彡(゜)(゜)「(ワイにも人生というものがあるからな・・・)」

彡(;)(;)「」

・~・~・~・~・~・
ある日:
彡(゜)(゜)は体力が無くなり始め、若干行動がおかしくなっていた。

彡()()「(昇進や評価の声が部長から全く聞こえて来ない・・・)」
彡()()「(どういうことや・・・)」

・~・~・~・~・~・
ある日:

彡()()「(先輩の行動がおかしい・・・というか勤務時間がなんかおかしい・・・)」
彡()()「(実態の勤務時間と併せてみたら、ひと月に10時間ほど残業時間を水増し申請しとる・・・)」
彡()()「(在宅勤務しているわけでもない・・・)」
彡()()「(どういうことや・・・)」
彡()()「(いや、こういう調査は下卑ている。。。品がない。。もうこういうのはやめよう。。。)」

・~・~・~・~・~・
ある日:

親会社上司松「こういう現象が発生したので調査をして欲しいんだぞ」
彡(。)(゜)「いや、もう作業パンパンなので受けれません。あとこのシステムは自分のシステム担当ではないのでわかりません。他のメンバーに頼んでいただいてもいいですか?」
親会社上司松「分かったぞ」

~数分後~
親会社上司松「探してみたが誰にも頼めなかったぞ。やっぱりお前にやって欲しいんだぞ。」
彡(。)(゜)「分かりました。」
彡(。)(゜)「(もう隙間も無いくらいにパンパンに働いているが、やるしかない)」

と、上司席から自分の席に戻る時に、その担当システムのメンバーを見た。インターネットのヤフーのニュースを見ていた。
いずれも年上の上司格にだから文句は言えない。だが面と向かっては言わないが、余裕があるのに受けない彼らと、余裕も無いのに受けた自分の彼我の差を見て、怒りを口に出してしまった。

彡(。)(゜)「何で他チームの他システムのケツを俺が拭かなきゃいけねえんだ(原文ママ)」

彡(。)(゜)が必要書類を印刷して自席があるの机の島に戻ってくると、担当システムのメンバーが調査していた。
「ここがああでこうでー」
彡(。)(゜)「(あれ? これはワイがやる仕事では・・・)」
彡(。)(゜)「(彼らは最初から出来るんやないか)」
彡(。)(゜)「(そして出来るんなら最初からやれや)」
彡(。)(゜)「(そして作業アサインできなかった親会社上司松は一体どういう仕事しとんねや)」

他の離れた島にいた若手から聞いたところ、私が怒ってプリンターに足を運んだ直後に、そのメンバー達は若干パニックになっていたとのことだった。


・~・~・~・~・~・
数ヵ月後:
彡(。)(゜)「(昇進や昇給はきっと遅れているだけなんや、そうやきっと頑張っていれば誰かが見ていてくれる)」
人事松「今回の昇給と昇進は~」
人事松「△※□☆$&~」
人事松「以上」
彡(゜)(゜)「(ワイの名前は無かった・・・)」

・~・~・~・~・~・
半年後:
彡(。)(゜)「(昇進や昇給はきっと遅れているだけなんや、そうやきっと頑張っていれば誰かが見ていてくれる)」
人事松「今回の昇給と昇進は~」
人事松「△※□☆$&~」
人事松「以上」
彡(。)(゜)「(ワイの名前は無かった・・・)」

・~・~・~・~・~・
半年後(2):
彡(。)(゜)「(昇進や昇給はきっと遅れているだけなんや、そうやきっと頑張っていれば誰かが見ていてくれる)」
人事松「今回の昇給と昇進は~」
人事松「△※□☆$&~」
人事松「以上」
彡()()「(ワイの名前は無かった・・・)」

・~・~・~・~・~・
半年後(3):
彡(。)(゜)「(昇進や昇給はきっと遅れているだけなんや、そうやきっと頑張っていれば誰かが見ていてくれる)」
人事松「今回の昇給と昇進は~」
人事松「△※□☆$&~」
人事松「以上」
彡()()「」


この頃になると彡()()は廃人になっていた。
廃人となった彡()()は、仕事がもうできず、まともな受け答えが出来なくなっていた。
その頃の様子は関係者が語ってくれるでしょう。


・~・~・~・~・~・
親会社との上長面談:

彡()()「仕事をここまでやったのに認めて貰えないんです。」
親会社新しい上長松「お前は、今、『のに』って言ったけれど、どれだけのことをやったんだい? 」

恐らく上長松は、↑の言い方からすると、まだ主観的な認識と、実態としての結果は乖離しているからもっと頑張りなさい、と言いたかったのだろう。

彡()()は今まであったことを話した。
親会社新しい上長松は「分かった。」と短く言って、面談が終わった。

その後、先輩と何かを話したらしいが、その詳しい内容は私は知らない。
先輩は優しくなった。仕事をサポートするようになった。


・~・~・~・~・~・
本社との上長面談:

彡()()「仕事をここまでやったのにどうして認めて下さらないのですか? 」
副部長松A(当時)「それは知らなかったぞ。」
副部長松B(当時)「それは知らなかったぞ。」
部長松C「それは知らなかったぞ。」
部長松D「それは知らなかったぞ。」
本部長松E「それは知らなかったぞ。」
本部長松F「それは知らなかったぞ。」
本部長松G「それは知らなかったぞ。」
本部長松H「それは知らなかったぞ。」
部長松I「それは知らなかったぞ。」
彡()()「」

どうも話を総合すると、上長へ報告を上げるべき先輩のところで話が止まっていたらしい。
仕事が出来なくなった彡()()は、その部署から切り離される形で異動した。
また、本部長松Eさんが「それはダラダラやっていたわけではないよね? 」との質問をした。
彡()()は「はい。260時間で15の仕事をやっていましたから。先輩は190時間で1の仕事をしていましたが、260時間で15の仕事をするのと、190時間で1の仕事をするのでは、どちらが効率がいいですか? 」と答えた。本部長松Eさんは明確に「マズイ」という顔をしたが、明確な返答は無かった。
同席していた本部長松Fさんは頭を抱えた。

・~・~・~・~・~・
数年後:

彡()()「あっ当時の親会社課長松さん」
当時の親会社課長松「おっ久しぶりだぞ」
彡()()「お久しぶりです。一緒に仕事をさせて頂いた以来ですね。」
当時の親会社課長松「そうだぞ」
彡()()「あの時はなかなか認めてもらえなくて。。。どうして評価して下さらなかったのですか? 」
当時の親会社課長松「評価はしないぞ」








彡()()「」




彡()()「」


彡()()「」

彡()()「」

彡()()「ワイが」

彡()()「ワイが今までやってきたことは一体なんだったのだろうか・・・」

彡()()「全てが無駄だったということやろうか」

彡()()「仕事というのがそもそも理不尽なんやろうか」

彡()()「ワイは何か、愚直にやっていれば、社会的な見返りがある、という風に思い込んでいたんやろうか」
彡()()「ワイはアホやったか・・・」


彡()()「仕事に熱心だったのは間違いない」
彡()()「そしてそれだからこそ上には重用されたが、横には敵も確実に作っていた」
彡()()「敵がいたからか」
彡()()「先輩を上手く取り込まなかったからか」
彡()()「昇進する作法を全く知らなかったからか」
彡()()「ひょっとして上司から嫌われていたか」
彡()()「自分の人生が破綻した今、今、俺と社会はどういうことになっているんやろうか」
彡()()「今、どういう状態になっているんやろうか」


彡()()「全然仕事してないヤツが昇進して人生謳歌しているのに、自分は一体」

彡()()「しかも一回切り離されて本社にいた時、制度的にクビにされかけた・・・」
彡()()「実際にマイルドにクビになったのもいた」
彡()()「そうなってまでワイは一体何をしてたんや・・・」

彡()()「だけど、あの時社長は必死にワイをフォローしてくれてたやで」
彡()()「ワイの人生を本当に真剣に考えてくれていた」
彡()()「そのことは絶対に忘れん」

彡()()「それと自分の人生は様々なことが重なって潰れた」
彡()()「そのことも絶対に忘れん」

彡()()「そしてその要因となった様々なこと、いいも悪いも全部含めて」


彡(●)(●)「恨みつらみも客観的事象も含めて、これらのことらは絶対に忘れん! 」


彡(●)(●)「あの後、色んな親切な人が励ましてくれたり、親切にしてくれた。」


彡(●)(●)「人間には心理学的事象として、「返報性」というものがある。」

彡(●)(●)「恩があれば恩を返し、恨みがあれば恨みを返す」

彡(●)(●)「そういう習性が人間にはあり、その制御を社会はしている」

彡(●)(●)「物理的な恨みは返せん! 」

彡(●)(●)「ならば文章にしてきっちり書き残しておかねばならん! 」


その後彡(●)(●)は更に別の部署へ異動した。今はそこで仕事をしている。
私はさながら、その当時の先輩のごとく仕事をしていない。
であるが、この職場ではその方がいいのだろう? 評価をするのだろう? 
あるいは、仕事を熱心にしたり、問題に紳士に向き合ったりしたら、それはそれで評価しないのだろう? 
不要だったらマイルドにクビを切る。そういう制度を会社が持っている。

私はそうした社会的な返報に応じざるを得ない。
そして私の人生を賭ける場所はここではなかった。
真摯に向き合う場所はここではなかった。

他のチームメンバーには本当に迷惑をかけて申し訳ないと思うのと同時に、仮に真摯に向き合ったらどうなんだ? 自分が潰れて終わりなんじゃないかと言う疑念が頭から離れない。

私は悩んでいる。仕事に真摯に向き合うことが重要なのはわかっているし、そのようにすべきだ。
だがもう一つ分かっているのは、仕事に真摯に向き合う場合、会社は無限に仕事を振ってくる。
他の会社と仕事をして分かったことだが、この職場は仕事量と疲労度のコントロールマネジメントが低い水準にある。
機能していないことはない。徹夜をしたら次の日は丸一日休むことはしているが、上位職制になったら昼も夜も無い生活になることは分かっている。
そしてそれをして自分の人生が潰れるくらい仕事をしたからと言って、今の職場は自分の人生を適切にサポートしてくれるだろうか? 答えはNo。

まあ、こういうのは子供の論理でもあろう。
認めてくれるから仕事をする、というのは子供の論理だ。
本当に男だったら、誰が見ていなくても、自分の仕事をこなさなければいけない。

但し、理由も分からず周囲から「マイルドに死になさい、それがあなたの仕事です」と言われたらそれは拒否すべきじゃないのかとも思うのだ。


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