マンガ「1日外出録ハンチョウ」への不満

週刊ヤングマガジンで連載中の賭博破戒録カイジのスピンオフ作品で「1日外出録ハンチョウ」と言うものがある。

面白くて読んではいるが、しかし今回の決算エピソードだけＮＧだった。

やっていることは、「配下の人間からいかに巻き上げるか」しか考えていない。
「地下にやってきた人間を救って、社会をよくしていこう」だなんて微塵も考えていないのである。
本当にこの辺で嫌になった。なぜ嫌になったかというと私が知っている会社群がまさしくそうやって生き残っているからである。
知らなければこのマンガのこのストーリーを楽しめたのだと思うのだが、知っていれば肯定はできない。楽しむことはできない。

この作品的には正解なのだがいかに搾取するかに向けての考えしかなく、いかに労働環境を改善するかと言う考えそのものが頭にない。
「いつかはみんなでこの状況から抜け出そう」ではなく、「この状況で搾取できることを考えよう」なのである。

本当にうんざりである。

あと、恋ダンスの存在は知っていても、何を踊るのかは全く知らない。
地下ぐらしでどうして恋ダンスを知っているのかというのも疑問だが、知らない私の生活は地下ぐらし以下なのかもしれない。

テレビを見ない生活と言う選択をしているのは私の方だが、何やらねたましくて仕方がない。