「バリ島、ロングステイ・一考」(1)
巷で「中高年の海外ロングステイ」が叫ばれて久しい。今、海外ロングステイ志向の「合言葉」は、こんにち大きな地下水脈の流れのごとく中高年社会の地盤に定着し、いよいよ地表に踊り出でんとし、今ますます喧しい。
かれこれ20~30年も前になろうか、バルセロナオリンピックの開催される以前の事、当時まだ、スペインの物価がそうとう安く、地中海沿岸コルタデデルソルのいなか町に次々とリゾート都市が開発されていた時代があった。当時、定年退職者を対象に、なぜか「スペインに永住しよう!」という掛け声がかかった事がある。その掛け声とは、何だったのか?すなわち新聞テレビなどの広告媒体に、大きく謳われ募集された記憶がある。時代の先取りといえども、いささか早すぎたのであろう、結果は芳しくなかったようだ。
それから四半世紀が過ぎた。時代が大きく変わった。第二次世界大戦後の驚異的な経済成長は、ついに天井にぶち当たり、さらに「バブル崩壊」という世紀末の狂乱騒ぎを最期に、長期停滞を続けている。
こうして、古きよき時代は終わり、そして今、密かに、あるいは賑やかに、当時と同じ?掛け声がかかっているように察する。
何の「かけ声」なのか?
耳を澄まして、聞いてみよう・・・
それは、その掛け声は、「中高年の海外ロングステイ」と、聞こえてくる・・・・
いったい誰が、かけている掛け声なのか?
これは一人の掛け声ではなく、江戸末期の庶民のごとく「ええじゃないか、ええじゃないか、え~じゃないか。ええじゃないか、ええじゃないか、え~じゃないか~・・・」ランチキ騒ぎの「踊りの音頭」と同じく、その掛け声たるや、江戸封建時代の崩壊を身体で察知した庶民が、未来の見えない不安を紛らわす為に参加した集団的狂乱お祭り騒ぎ的に、今、ある部分の市民(国民)全体から湧き出てくるものか?
整理してみる。
明らかに、四半世紀前の「スペイン・コスタデルソルへの定年退職者移住計画」の時代と、今の「中高年向けロングステイ企画」の違いが、確かにあると見る。
違いとは、何が違うか?
1)より身近になった外国旅行がより庶民に浸透し、海外旅行が(当時と比較し)より簡単に可能となり、一握りの企業しか海外進出できなかった当時と比較し、今は個人企業でも海外進出の機会がより多くなった。取り巻く環境の諸々の要因が、海外生活をより身近に感じるようになった。となれば、あたかも隣町に引っ越す感覚で海外移住を考える。
2)上記、果たして実行可能か?海外ロングステイの長短、どこにあるか。
3)2人で一家族(中高年夫婦)、現地ステイの年間基本予算は幾らか?
4)その他、基本的な問題点や注意事項などなど、読者とともに考えてみたい。
そして、
数ある対象国と地域のなか、インドネシア共和国バリ州にスポットを当て、「中高年のロングステイ」について徒然なるまま気の向くままに、バリ島を見てみよう。
さっそく日曜日(5月8日)に、シリーズの第一回投稿予定とする。
<続く・次回:5月8日(日)投稿予定>
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<写真>
場所:バリ島・スミニャック地区
HTL:グランド・バリナシのスイートルーム
メモ:我輩の「バリ島第2隠れ家」兼、ゲストハウス
http://www.gbalisanihotels.com/index.htm