まるさんかくしかく〇△☐Ⅱ

雑感・雑記・日記

1217 薄氷の季節に

2013-12-17 15:19:13 | 季節的な

こんなに寒くなったのにメキシカン・ブッシュ・セージは、艶やか(あでやか)な紫色で誇らしげに咲いている。だってもう12月半ば過ぎ。
もう1週間ほど前だろうか、10時過ぎに庭に出て日向で作業していたら、日が当たっている水溜り(水性ペンキの空き缶に使い終わった刷毛を入れておいた)に、薄氷が張っていた。

私が新卒で勤務した会社の部長が、『毎日毎日が、薄氷を踏む思いで仕事してきた』と言っていた。大学を卒業間もない私は、「へぇ~。」程度で聞き流していたが、年齢を重ねるにつれて、誰しもそれに似た気持ちをもつことはあるだろうと思うようになった。

仕事を卒業(リタイア)して気持ちは楽になった、薄氷の世界は遠のいた、と思った。けれど人生後半になっても、ゆとりどころか、心配しだしたら幾らでも山のように心配事が溢れてくる。いつになく暑すぎる、あるいは寒すぎる、そんな身の回りの状況にも似て、世の中そのものが、随分と変化して、アナログ人は住みにくいと感じるときもある。

母がそうであったように、(私だって)もう達観して生きておれば良いのだろう
母は生前、草花が好きで鉢植えを楽しんでいた。水と僅かばかりの肥と温度の面倒をみれば、植物は文句ひとつ言わず他を誹らず(そしらず)密やかに花をつける。そんな姿を愛おしんでいた。物事の本質は、今も昔も、そんなに変わっていないのかもしれない。

友が一人二人と、この世から居なくなっても、季節が来ればメキシカン・ブッシュ・セージもまた同じように花を咲かせるのだろう

薄氷 踏みつ 夫婦の 長き道/長き道 歩みてのちも 薄氷/薄氷 踏みつ 命の輝けり/】

 

+++++++++++++++++薄氷の季節+
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2018.11.25 息を止めて歩んでいくしんどさも、生きてる証拠。
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