美味しい「お結び」は、強く握らない。掌の中で、コロコロ転がす程度で十分結ばれてくる。(TV、「すイエんサー」)
家庭で作るのは大体が「おにぎり」。たしかに・・・お握りは、時に胸につかえる。
それと・・・、町内や学校の学級、それにサークル・・・。その他いろいろなところにおいては得てして「強い結びつき」をよしとする。
あまつさえそれを強要することがある。こちらも同じく、時として胸に閊える(つかえる)。
緊密な「絆」ではなく、本当のところ人は「ゆるい結びつき」を求めている。
和歌山県立医科大学の岡壇さんは、自殺率の低い町の特徴を追い、5つの要素にまとめた。
・いろんな人がいてもよい、いろんな人がいた方がよい(「これ以外は認めない、こうであるべき」をしない)
・どうせ自分なんて、と考えない(ひとつの価値概念で順位づけるのは無意味?)
・人物本位主義をつらぬく(長幼だけで軽重をきめない、など/この人だからでもなく内容本位?)
・「病」は市に出せ(困りごとは、一人さみしく抱え込まないでさらけ出すと、案外、人は助けてくれる)
・ゆるやかにつながる(ねばならぬを強要しない)
「絆」という言葉を、あまりタイトなものとしてではなく、無理も無理強いもない「いとはん」でいきたいものだ。
そういえば、匠の作る「豆腐すくい」の網は、ゆるく編んであり、すくった豆腐に網目がつかないがキャリアの少ない人の編み方はキッチリ編むので、網目が食い込んで豆腐が崩れたりするという。(心ゆさぶるトゥルーストーリー/先輩ROCK YOU)
どれが正しいと決めてかかるのでなく、ころころと転ばす(まろばす)心のゆとりを持ちたい。
とはいえ、心のゆとりは、結構ムズかしい!。
【無形の杖/かた結びは自分をも苦しめる/「おっ立て結び」が顔をのぞかせる/ゆるいつながり/】
++++++++++++++++結び緩く+
2019.10.14 "努力とは息をするように続けられること、無理をしないこと、息をすることです。" -将棋棋士・永瀬拓矢-