勢いのある若い時分に、自分の思うところに従って行動してきた。
うまあくいかない時は工夫して再挑戦。何回か後には上手くクリアできたりした。
中年になって責任が出てくると、後続を育てたり声援しながら、ますます自分流を磨いていった、
つもりだった・・・。
だが、荷は次第次第に重たくなっていた。ちょっとした技術的な工夫で乗り越えられるではなく、異質な能力が必要になっていた。
それは一言でいえば人間力みたいなもので、本を読んだり講座に通った処で容易に身に付くものではない。
それまでの経験や自分の潜在意識からくるのであろう性格や性向で全体を成しているからだ。
それでも、方針を打ち出さなければならない。
何度かの成功体験で、出来ると思うし、思いたかった。思いたがったというほうが精確かもしれない。
爺ぃになった今でも性向が変わらぬままのところがある。そりゃあ、少しは丸くなった、でも・・・・なのだ。
若いときは失敗しても(私もやったように)、周りが応援してくれる。情熱を傾け直向な(ひたむきな)姿は見ていてイイものだから・・・。
でも、同じようにやっているつもりでも、立場や背景が変容していくにつれ、抵抗にあったり疎まれたり、果ては、しくじることもある。
そうなる前に気づけるのなら苦労はない。大抵は暗澹たる思いにかられるまでは気付かないことが多い。
それでも、そこからでも、「出会い直し」を試みて損はない。
こういう言葉がある。
どうせいつかは誰だって皆、死んでいく。
死ぬことを考えることは生きることを考えること。
終わりを思うこと、なかでも人生を全うして終わることに向き合うことは、生きることに向き合うこと。
そんな風に歌丸師匠は結んだような・・・。
今の年齢や健康状態、仕事やライフワークの持ち方(あるいはその有無)、家庭環境などにより答えは人数分ある。
それぞれが自分で見出さなければならないだろうが、あのころの自分にもう一度出会いなおしてみることはまた新しい発見があるように思えてくる 。
勿論、人々の支えがあったことを見落とさなければ・・。
【TV爺ぃ/:しくじり先生/人生の終い方/出会い直し/老前整理/看守と看取/】
++++++++++++++++++出会い直し2+
旅の歌を歌いたくなって歌った。ジェリー藤尾の"遠くへ行きたい"が、私の旅願望の根っ子にあるような気がする。ひとりたびが好き。