S教授を囲んで 顎関節症と義歯

2009-04-14 23:11:49 | 歯科医療
先日、広島市内で広島大学歯学部教授S君を囲んで臨床談話会のようなことをしてきました。阪大歯学部同窓がS教授を含めて6名集まりワイワイやってきたわけです。S君以外は全員歯科医院を開業している先生です。

岡山のT君がイロイロ質問攻めです。日頃臨床現場で悩み多い主に顎関節症と義歯についてです。顎関節症については病態が5形態あり、その内の典型的顎関節症のタイプ3関節円板の主に前方転位についてT君質問していましたが、大学で学生を教える立場のS君まだまだ分からないことが多いと語りました。

義歯については私に質問がT君よりくるのです。義歯は基本をひとつづつ押さえていくことが大切なことを伝えました。義歯は手間を惜しんではうまくいきません。

義歯も顎関節症も咬合の基本を押さえることです。昨年6月、母校大阪大学歯学部同窓会主催の横浜市開業T先生講演会を聴講しましたが、顎関節症治療で有名ベテラン歯科医T先生は筋肉の過緊張が顎関節症の最大の原因であると語られていました。そのことをT君に伝えました。

臨床の現場ではつい先日まで何にも症状無かったのに、急に顎関節症の症状が出現することもあるのです。このことをT君「なんで?」「なんで?」と疑問を呈し続けです。以前、青山学院大学教授福岡先生のお話をこのブログで今年1/6ご紹介しましたが、「全ての生命現象、機能は常に全体とつながりながら流れている」ということです。いつ顎関節に症状が出現しても何だ不思議ではないのです。

人を相手の臨床はまだまだわかっていそうで、分からないこともあるのです。


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