沖縄出身で、ベトナム戦争の最前線で取材した石川さんは、今もお元気で、辺野古へ、福島へと飛び回っておられる。
いくつか心に残ったことを書きます。
第二次大戦の沖縄戦で、最後に日本軍に強要されて一過の自決を迫られた。それは家族同士が殺し合うことだった、と言うお話。
また今辺野古で抗議する市民に襲いかかる機動隊や、海上保安庁の隊員たちの表情。
ベトナム戦争では14人の日本人ジャーナリストが死亡したということも初めて知った。
ベトナムでは本当に第一線の自由な取材が許された。そしてベトナム解放戦線は - 今のIS等と違って -捕虜を殺さなかったので、彼らを取材するため多くのジャーナリストがわざと捕虜になった、と言ったお話もありました。そして第一線の自由な取材が、空爆に焼かれる市民の実情を世界に伝えて、それがベトナム反戦につながった。
今IS関連でシリア・イラクに爆弾やミサイルが落ちる。
その現場に誰も取材者がいない。
そしてそこから逃れてきた人々にテロリストの嫌疑がかけられる。
市民の立場に立った報道、市民の生活を再建し、未来を切り開くための視点はどこにあるのだろうか。