白夜の炎

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安部総裁には未来なし―ECONOMISTも論説で表明

2012-10-03 17:38:53 | 政治
「自民党は新総裁に安倍晋三氏を選び、日本とその近隣諸国に衝撃を与えた。


9月26日に自民党本部で行われた総裁選で、新総裁に選出された安倍晋三氏〔AFPBB News〕

日本国民はまたしても、政治は自分たちにきつい冗談を投げかけることしかできないのかと、首をかしげているに違いない。

 野党・自民党は9月26日、国家主義者でかつて首相を務めた安倍晋三氏(58歳)を、次の総選挙に向けて党を率いる総裁に選んだ。安倍氏は2007年に、政治の失敗とストレスによる腸疾患を理由に、わずか1年で首相を辞任したにもかかわらず、だ。

 安倍氏が選ばれたことは、自民党が数カ月以内に政権を奪取する見込みが十分あると思っていた一般党員にとっては、とりわけ衝撃的な出来事だった。

 一般党員の間で一番人気だった石破茂氏は1回目の投票では最多の票を獲得したが、過半数には達しなかった。

 2回目の決選投票は自民党所属の国会議員のみが投票権を持つが、議員たちは一般党員の意向を無視した。総裁に選ばれた安倍氏は、同じくタカ派の石破氏を右腕の幹事長に任命する意向だと報じられている。

首相としての功績

 安倍氏が首相を務めた2006年から2007年にかけての12カ月間で際立ったのは、政府の機能不全と不祥事、第2次世界大戦中に日本軍の性の奴隷を務めることを強要された近隣諸国の女性たちに関する安倍氏の見解(安倍氏は強要の事実はそもそもなかったと主張した)を巡る無用の騒ぎだった。

 その間を通じて、安倍氏は胃腸の不調に悩まされていた。2007年8月のインド公式訪問後には病状が極めて悪化し、あまりにも頻繁にトイレに駆け込まざるを得なくなり、もはや首相の職を務められないと感じるに至ったのだった。それから間もなく、安倍氏は辞任した。その2年後には自民党そのものが政権の座を追われた。

 安倍氏の首相としての最初の(そして、恐らくは唯一の)輝かしい功績は、前任者の小泉純一郎氏が不用意に焼き払ってしまった韓国と中国との架け橋を再建したことだ。首相に就任するや否や、安倍氏はソウルと北京を訪問し、関係改善を望んでいるとの意向を示して両国を安心させた。

 領有権を巡って係争中の島々を抱え、日本が中韓両国と極めて緊迫した関係にある今、前回と同じことをするつもりだとしても、安倍氏は全くそのそぶりを見せていない。それどころか、前回の歩み寄りについて後悔の念をほのめかしている。

 中国の漁船(それに続いて台湾の漁船)が、係争中の尖閣諸島(中国側の呼称は釣魚島)周囲の、日本が実効支配する海域に侵入した際、安倍氏は断固として尖閣諸島を守る立場を明確にした。

 9月第3週にも安倍氏は、尖閣諸島の3つの島を民間の地権者から買い取るという政府の決定を賞賛したうえで、「尖閣諸島は日本の領土だ」と発言している。同氏はまた、「日本の領土は断固たる決意で守る」とも述べている。

 日本が竹島と呼ぶ(韓国は独島と呼ぶ)別の係争中の小島に関しても、安倍氏は同様の姿勢を示している。さらに、従軍慰安婦に関する日本の責任を公式に認めた重要な談話の撤回も約束しており、これが現実になればアジア地域で外交問題が噴出する可能性がある。

 中国との関係悪化により、日本企業は事業機会の喪失で既に多大な損失を被っている。トヨタ自動車と日産自動車は9月第4週に入り中国人が尖閣諸島の国有化に抗議して日本車の購入を避けている事態を受け、中国にある少なくとも5つの工場の操業を一時的に停止すると発表した。

 全日空によると、日中関係の悪化が始まって以来、日本と中国を結ぶ航空路線では4万席がキャンセルされたという。

日本が右傾化?

 これほど大きな利害が絡んでいる中で、自民党が外交タカ派を総裁に選んだのは、この数カ月間で日本の一般国民が右傾化してきたとの認識からかもしれない。上智大学の中野晃一教授は、「自民党の議員たちは相当に右傾化したので、国全体も右傾化したと考えているのだろう」と述べている。

 しかし、大部分において、安倍氏の亡霊の復活が示唆しているのは、思想や新たな人材、原理原則を失った政党だ。日本が切に必要としている新しい道を切り開く組織を示唆するものでは決してない。

 世論調査の結果を見ると、次回の総選挙において自民党は単独では勝てないし、かつての連立相手で仏教系の宗教団体とつながりのある公明党の支持を取りつけたとしても、それだけでは勝利を収められない情勢だ。

 安倍氏は既に、右派の「日本維新の会」を率いて国政に反旗を翻そうとしている大阪市長の橋下徹氏に対する敬意を明確に示している。両氏は特に歴史について、同様の保守的な見解を持っている。安倍氏は、民主党の野田佳彦首相が今後数カ月の間に踏み切ると予想されている次の総選挙で、橋下氏の政党と連携することを望むはずだ。

維新の会との連携の行方

 その連携は、理屈の上では、係争中の領土を巡るタカ派的な見解だけにとどまらないものになるだろう。両氏はともに、東京が支配権を握る日本の政治を地方分権化し、成長を阻む官僚制度のスリム化を実行したいと考えている。

 しかし同時に、環太平洋経済連携協定(TPP)など、見解を異にする点については折り合いをつけなくてはならない。域内の自由貿易を促進するTPPについては、橋下氏は賛成だが、安倍氏は反対している。

 橋下氏の数多くの支持者でさえ、安倍氏との連携を橋下氏にとってのマイナスと捉えるかもしれない。野田首相は、有権者が近年の選挙と同じように、気まぐれであってほしいと願うことだろう。さらには勝利が確実と見られていた自民党が、安倍氏が原因でつまずく可能性を期待して、選挙をできる限り先延ばししたいとの誘惑に駆られるかもしれない。

© 2012 The Economist Newspaper Limited. All rights reserved.
英エコノミスト誌の記事は、JBプレスがライセンス契約 に基づき翻訳したものです。
英語の原文記事はwww.economist.comで読むことができます。」

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/36216

孫子より

2012-10-03 17:19:04 | 軍事
「 夫れ戦勝攻取して其の功を修めざる者は凶なり。

 命[なづ]けて費留と曰う。

 故に明主はこれを慮り、良将はこれを修め、利に非ざれば動かず、得るに非ざれば用いず、危うきに非ざれば戦わず。

 主は怒りを以て師を興こすべからず。

 将は慍[いきどお]りを以て戦いを致すべからず。

 利に合えば而ち動き、利に合わざれば而ち止まる。

 怒りは復た喜ぶべく、慍りは復た悦ぶべきも、亡国は復た存すべからず、死者は復た生くべからず。

 故に明主はこれを慎み、良将はこれを警[いまし]む。此れ国を安んじ軍を全うするの道なり。


 http://maneuver.s16.xrea.com/cn/sonshi4.html

 孫子の最後部分の文章です。

 かみしめるべきものがあるのではないでしょうか。

福島の密談・談合―放射能汚染

2012-10-03 14:56:06 | 放射能
「原発事故で福島県の「県民健康管理調査」について専門家の委員会で、事前に見解をすり合わせる「秘密会」があった。

 昨年5月から約1年半開かれた秘密会は配布資料を回収、出席者に県が口止めした。約30分の秘密会が終わると、県職員は「資料は置いて三々五々会場に向かってください」といい、「調整」が発覚するのを防いだ。

 委員の方は「バラバラの方がいいかな」と言いながらエレベーターに乗り込み、会場の福島市内の会場に向かった。 

です。多くの人が驚いたのではないでしょうか?委員は次の人です。


明石真言 放射線医学総合研究所理事

阿部正文 福島県立医科大学理事兼副学長(教授)

春日文子 日本学術会議副会長(国立医薬品食品衛生研究所安全情報部長)

神谷研二 広島大学原爆放射線医科学研究所長・教授(公立大学法人福島県立医科大学副学長)(福島県放射線健康リスク管理アドバイザー)

菅野裕之 福島県保健福祉部長

児玉和紀 放射線影響研究所主席研究員

佐藤敏信 環境省環境保健部長

星 北斗 福島県医師会常任理事 .

安村誠司 福島県立医科大学医学部 公衆衛生学講座主任(教授)

山下俊一 福島県立医科大学副学長(福島県放射線健康リスク管理アドバイザー)』


武田邦彦」

大丈夫なのか?-秋田のシェールオイル

2012-10-03 12:39:19 | 産業
「シェールオイル:採取に国内初成功 秋田のガス田地下から

毎日新聞 2012年10月03日 11時56分(最終更新 10月03日 12時12分)

 資源開発大手の石油資源開発は3日、秋田県由利本荘市の鮎川油ガス田の地下約1800メートルから、岩盤に含まれる新型の原油「シェールオイル」の試験採取に成功した。シェールオイルの生産に向けて、日本国内で取り出しに成功したのは初めて。

 シェールオイルは新たなエネルギー資源として米国ではすでに生産が本格化、世界的に注目されている。東京電力福島第1原発事故を受け、日本でも資源の多様化が求められており、日本国内での未開拓資源の開発に弾みとなる可能性がある。

 シェールオイルは、シェール層と呼ばれる地中深くの岩盤に含まれ、これまでは技術的に採掘は困難だった。(共同)」

http://mainichi.jp/select/news/20121003k0000e020214000c.html

 BSでやっていたアメリカのドキュメンタリー「ガスランド」は、シェールオイルやガスの採掘が、深刻な地下水の汚染や地上へのガスの噴出-水道をひねると水と一緒にガスが出るので蛇口に火がつく-を招く実態を赤裸々に描いていた。

 このドキュメンタリーがきっかけで、三大ネットワークも取り上げ大きな問題になっている。

 実は先日石油会社の技術者にこの問題について訪ねる機会があった。

 彼の所属する会社は実際にカナダにシェールオイルの工区を確保している。

 彼はドキュメンタリーについて「自分も見たが、大体間違っていない」と答え、さらに「人が多く住んでいるところなどは避けた方がいい」と話していた。

 秋田のシェールオイルは今のところせいぜい日本国内の消費量の1カ月分の埋蔵量だという。

 その程度の資源のために地下に希塩酸等を流し込んでいいものだろうか。

 再考が必要だと思う。

野田総理の詭弁-べリタより

2012-10-03 12:07:36 | アジア
「≪twitterから≫尖閣:野田首相の詭弁  孫崎 享


野田首相国連演説での「我が国固有の領土は明々白々。領有権問題は存在しない」。日本人相手は詭弁で切り抜けられるだろうけど、国際社会では通用しない。

ポツダム宣言、カイロ宣言一回目を通せば、恥ずかしくて”領有権問題は存在しない”と言えない。総理に羞恥心なんてないとしても国にある。」

http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201209280006185