アラカン新米ママの東京ぐうたら日記

45歳でできちゃった婚、46歳でいきなりシドニー移住&出産、東京に戻り、右往左往のままはや娘は10歳を過ぎ・・・。

映画「ヒトラーの忘れもの」、「エボリューション」、ついでに「ゴッホとゴーギャン展」

2016-12-23 01:03:32 | 日記


去年の東京国際映画祭で最優秀男優賞を受賞した「ヒトラーの忘れもの」が先週から都内で上映されています。
第2次大戦後、デンマークの海岸線にばらまかれた2万個以上の地雷を撤去するために、ドイツの捕虜兵である少年たちを使ったという
史実に基づいたフィクションです。美しい砂浜と残酷な仕打ちのコントラストが痛ましく悲しいのですが、最後には一縷の希望が感じられる
深い感動作です。


映画のシーンから。

地雷を巻いたのは彼らドイツ軍だとはいえ、終戦後、それを除去させられるのは15、6歳の少年兵です。除去作業を指揮するのは
デンマーク軍の軍曹で、おそらく最初は憎悪に満ちているのですが、少しずつ変化していきます。

監督と俳優のインタビュー通訳をさせていただいたので、少し詳しいお話を伺いましたが、一番驚いたのは、「デンマークの隠された汚点」
であるこの史実に基づいた映画を作るにあたって、デンマークの公の出資を得ることは難しくなかったと、監督がさらっとおっしゃったことでした。
「デンマークがどう見えるか、にかかわらず、いいストーリーだったらお金は出してもらえる」というのを聞いて、なんと大人な国なんだろうと
感嘆したのでした。

師走、お正月と慌ただしい時期だからこそ、こういう映画を見て、襟を正すのもいいのかもしれません。


「エボリューション」のシーンから。

レディースデーを利用してみたフランスの不思議な映画「エボリューション」も、やはり海岸が舞台で、少年に残酷な仕打ちがなされるのですが、
「ヒトラーの忘れもの」とは真逆で、全くの創作、それも、少年と若い女性しかいない島が舞台の、かなりシュール感漂う映画です。


これも「エボリューション」のシーンから。

映像はとても美しく、そこに惹かれたのですが、ストーリーを追うと混乱というか困惑します(笑)。ここは初心貫徹で(?)、イメージの素敵さにひたすらうっとりし、途中スローテンポなので、ややまぶたが重くなりつつも、実はかなり好きな映画だったと見終わって嬉しくなりました。

好き嫌いがかなり分かれる映画だとは思いますが、この日の劇場はかなり小さかったですが、満員で、観客は女性が多かったかな。
耽美的なので、ホモセクシュアルな話ではありませんが、昔あった(あれ、今でもあるのかしら?)雑誌の「ジュネ」なんかが好きな人だったら楽しめそう。


へ〜、そう?とたくさんの「お友だち」に囲まれて。

「エボリューション」を見たくなったのは、もしかしたら久々に森茉莉の本を読んでいるからかもしれません。小説ではなくてエッセイですが、
彼女独特の世界に浸るのは、何十年ぶりでしょうか?はるか昔、中学生くらいの時に好きだった世界だよなあ、などと思い出しながら・・・。


久々にカタログ撮影しましたよ〜ん。

仕事の準備で、かな〜りグロテスクでいたそうな描写が続くホラースリラー系の映画も見ました。本当に映画のカバーする範囲ってなんでもありだなあ、
今更ながらに感じております。まあ、小説だって音楽だって美術だって、同じなんですけれど。


もう終わってしまいました・・・。

美術といえば、先週、終わる数日前に駆け込みで見た「ゴッホとゴーギャン展」、混んでいてゆっくり見れなかったのもあるのですが、
思ったよりも展示作品が少なくてがっかり。二人の言葉があちこちに展示されていましたが、絵の展覧会だから、もっと絵が見たかったなあ、と単純に思いました。

ただ、ゴッホの初期の頃の試行錯誤というか、いろんな画家の真似をしているのは面白かったし(これはダリ展も同じ)、ある程度スタイルが確立してからの絵、確か「渓谷」というタイトルだったかな、初めて見て「これ、好きだなあ」と思えて、ヨカッタ(笑)。


同じ東京都美術館で開催されていた「都美セレクション」展。

「ゴッホとゴーギャン展」よりも、同じ建物の隣でやっていた無料の「都美セレクション グループ展」は、ゆっくり見れて
ちょっとホッとしました。かなり大きな日本画は、壁画みたいで迫力があったし、写真撮影が出来た、このインスタレーションも
なかなか楽しめました。


飛行機、のつもり!

作品そのものはもちろんですが、それを取り巻く空間が大事だよなあ、と改めて思いました。
朝の通勤ラッシュの中みたいだと、ねえ・・・。


パパのお手伝いで、ウシュカ(小さい餃子みたいなもの)を包みました。

24日のビギリアまで、あと1日。ピエロギやウシュカの皮(餃子の皮と同じ)をたくさん作って、腰が痛くなったと言いながらも、
夫が頑張っております〜!

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