アラカン新米ママの東京ぐうたら日記

45歳でできちゃった婚、46歳でいきなりシドニー移住&出産、東京に戻り、右往左往のままはや娘は10歳を過ぎ・・・。

いきなりの授業ボランティア

2017-05-31 11:58:18 | 日記

全校集会での発表会の直後。猫でなくて、ライオンの子供、のつもりです(笑)

今朝、チャイムがなり終わってから慌てて娘を教室に滑り込ませたら、知り合いのお母さんが「これから10時まで
1時間くらい時間ある?一緒に読み書きクラスのお手伝いしない?」といきなり誘われました。


全校集会での発表会直前リハーサル。

いつも気さくに話しかけてくれるお母さんです。優しい笑顔でこう言われると、なんとなく断りにくく(笑)、
時間もあるし、まあいいや、と引き受けてみました。

「午前中の授業を手伝う親のボランティアが二人必要なんだけど、いつも足りないのよ」と誘ってくれたお母さん。
へえ、授業のボランティアがあるんだ〜とよくわからないまま、席に着きました。

「今朝、授業を手伝ってくれる方々にご挨拶しましょう」と担任の先生が20人の生徒たちに声がけします。
「おはようございます!」と子供たちの瞳に見つめられると、ちょっと嬉しいような照れくさいような。


キンダーガーデン組と、5、6年生が一緒になって「ライオン・キング」を歌います。

1時間目の「読み書き」の授業、4つの机が「島」になったものが5つあり、それぞれ違う教材が置かれています。
4人一組でグループを作り、そのグループで、それぞれの「島」に座ります。

私が担当になった「島」には、スペリングの教材プリントが置いてあり、some, come, on, areなどの言葉が、点線で書かれているものをなぞったり、
同じように自分でも書いたり、アルファベット群の中からそれらの文字をえらび、色を塗ったり、といった作業をするようでした。


後ろのスクリーンに絵が流れ、歌が始まりました。

10分ちょっと作業をすると「はい、みんな、両手を頭に置いて、今やってることをやめてください。席を立って、次の場所に移動しましょう」と担任の先生。

え、もう??まだやり始めたばっかりなのに?? 

初心者ボランティアの私はちょっと面食らいましたが、5、6歳児の集中力の短さを考えると、このくらいの短さなら飽きずに済むかも、と「なるほど〜」と
感心してみたり(笑)。

1時間の間に、娘のいるグループも含め、20人、5グループの子供の作業のお手伝いをしました。
今日やるページが半分も終わらない子供、全部終わって、時間潰しの塗り絵をしている子供、しっかりと読める字が書ける子供、ニュロニョロ良くわからない形を書く子供、様々です。

もともと英語を全く知らないまま、去年の秋にオーストラリアに来たばかりの子供でも、オーストラリア生まれ、育ちの子供より、このプリント作業を素早く片付けていたり。

学校の先生になることに全く興味がなかった私は、教員免許も持っていないし、もちろん教育実習もしたことがありません。
大学時代に小・中学生数人相手にちょっと家庭教師をして以来、子供に何かを教える、という経験がありません。

英語、つまりオーストラリアの子供にとっての「国語」の入門の入門段階で、すでにこんなに子供によって進み方に差があることに、
愕然としました。今の段階でこれだけ差があったら、この先どれだけ開いていくんだろう・・・??もちろん子供によって
途中からやる気になる事もあるだろうし、逆もあるだろうけれど・・・いやはや、何しろ初めての経験なので、驚きが大きかったです。

同列にしてはいけないと思いますが、アルゼンチンタンゴを習って数年経ったある時、それまで女役だけしか練習していなかったのを、
男役、というかリード役の入門レッスンを初めてとった時のことを思い出しました。

リードされる人たち、つまり相手の女性たちも、みんな初めてのレッスンだったのですが、人によって、ものすごくリードしやすい人、軽く動いてくれる人、重くて動かせない人、勝手に動く人、本当に様々でびっくりしました。軽い、重い、というのは体重とか体型とは全く関係がないんですね。
ものすごく細身の小柄な人でも、石のように動かない人もいるのです(笑)。

顔形、体つきがそれぞれなように、動きというかペアダンスにおける、それぞれの体質、素質、資質みたいなものってあるんだなあと実感したのです。

それと同じように、と言ったら「全然比較にならない!」と怒られそうですし、あくまで、わずか1時間の読み書きボランティアでの感想に過ぎないのですが、それぞれの子供の体質、素質みたいなものって、全然違うんだなあ、とびっくりしたのです。

言語的なものが好きとか得意な子供、見たものを同じように再現してかける子供、集中力がある子供、他のことが気になって仕方ない子供、
自分がこうだと思ったら、なかなかいうことを聞かない子供、すぐに作業を終えて、静かに待てる子供、作業は早いけれど、落ち着きがなくて
動きが止まらない子供・・・。


「綴り方を頑張ったで賞」「みんなに協力的だったで賞」「レトリカルな質問がよくできましたで賞」などいろんな賞をもらった子供たち。

それだけ「違う」子供達が20人集まる教室に、今朝は先生一人に親のボランティア二人、合計3人の大人がいたわけですが、
ちょうどいい、もう一人二人いても全然邪魔にならない、と思いました。

ふと、日本では1クラス30人とか40人いることを思い出し、「一体どうやって日本の先生は教えているんだろう??」と
不思議に思いました。

自分が小学生だった、40年以上前の記憶を辿り、こういう「島」方式ではなくて、先生一人が前に立ち、子供の机は先生の方向をむく形が、
一般的な教室の風景だったと思い出し、「そうじゃないと無理だよねえ」と納得したり、「でも取り残されちゃう子供も結構いるよねえ」と
思ったり、わずか1時間の中で、色々と考えさせられました。


また放課後木登りの特訓中(笑)

「どうだった?授業の内容、子供達の関係、自分の子供の習熟度、いろんなことがわかるから、私は毎週火、水にボランティアをしているの。もしよかったら、また一緒にやらない?」と誘ってくれたお母さん。

確かにいろんなことが見えましたし、考えさせられました。
やったとしても、あと1、2回だけれど、またボランティアしてみようかなあ??

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