凍てつく夜の底に細く横たわる並木路
木枯らしに吹かれて裸樹の梢が泣いている
湿り気を帯びた土から青い冷気が立ちのぼり
忘れられた物語は
まっすぐに続く夜の果てへと遠ざかる
レモン色に熟れた月が微かに揺れて
夜のすきまに滲んでとけた
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べそかきアルルカンの“徒然読書日記”
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