べそかきアルルカンの詩的日常“手のひらの物語”

過ぎゆく日々の中で、ふと心に浮かんだよしなしごとを、
詩や小さな物語にかえて残したいと思います。

うそ

2007年10月21日 22時11分06秒 | 叙情

日々の暮らしは悲しい嘘にみちている
そのことに気づいているのか いないのか
気づいているのに
気づかぬふりをしているだけなのか
ひとはみな
知らぬ素振りで暮らしている

わたしは悲しい嘘になど
心乱されたくありません
ましてや真実など知りたくもありません
ほんとうのことなんて知りたくないのです
わたしには美しい嘘が必要です
どうかお願い
やさしい嘘を わたしにください






★絵:塙 賢三★    ↓ポチッっとね
 にほんブログ村 ポエムブログへにほんブログ村 ポエムブログ 自作詩・ポエムへ


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« だから、ねぇ、もう少しだけ | トップ | いっそこのまま »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

叙情」カテゴリの最新記事