べそかきアルルカンの詩的日常“手のひらの物語”

過ぎゆく日々の中で、ふと心に浮かんだよしなしごとを、
詩や小さな物語にかえて残したいと思います。

遠まわり

2008年08月07日 22時14分57秒 | 慕情

家路についた道すがら
いっしょに過ごした一日を
やさしい気持ちでふり返りながら
つい頬が緩んでしまいます

まだできたての想い出が
ひとつ ふたつ またひとつ
ぴちッ ぱちッ ぷちッと
まるで
ぽっかり宙に浮かんでは
はじけて消える
シャボン玉かなにかのように
つぎからつぎへと生まれては消え
また浮かんでは
はじけて消えて
そうしてつい
小さな笑みがこぼれてしまうのです

だからおねがい
このままさよならするのはつらいから
ほんのも少し 遠まわり







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