べそかきアルルカンの詩的日常“手のひらの物語”

過ぎゆく日々の中で、ふと心に浮かんだよしなしごとを、
詩や小さな物語にかえて残したいと思います。

いつわりのことば

2008年05月18日 13時17分45秒 | 哀愁

どうせなら
もっと上手な作り話を聴かせてください
嘘をつくのに
あなたはなんて悲しい顔するの
わたしはいつも微笑んでいられる
自分のために流す涙は
とうのむかしに枯れ果ててしまったから
やさしい言葉もなぐさめも
そんなものは必要ありません
とるにたりない戯言なのだと知っているから
わたしのことならだいじょうぶ
傷つくことには慣れっこなのです
だからどうか
そんな見え透いた嘘で終わらせないで
わたしのことならご心配には及びません
おそらくきっとこれまで通り
生きていけると思うから







★絵:マイケル・ルー★ ↓ポチッっとね
   にほんブログ村 ポエムブログへにほんブログ村 ポエムブログ 自作詩・ポエムへ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする