銀幕日記 ~今宵の肴~

夜更かしの友である映画の寸評というか、何というか、つれづれなるままに(笑 

グラディエーター

2020-09-16 00:06:44 | か行
今宵の友は、2000年製作の「グラディエーター」!
帝政ローマの中期を舞台にして、将軍から奴隷、奴隷から剣闘士へと人生を翻弄された男の物語をリドリー・スコット監督が描いた、大スペクタクル活劇。同作は興行収入でも成功し、批評家からも高い評価を受けたので、直ぐに続編の話が持ち上がったが、現時点で実現されていない。2018年に約30年後を描いた続編を執筆中との情報が流れたが、どうなのだろうか。

ローマ軍の将軍マキシマス(ラッセル・クロウ)は、皇帝アウレリウスと共にゲルマニア遠征に赴き、蛮族との戦いを繰り広げていた。そして、老齢の皇帝は帝位をマキシマスに譲ろうと考えて伝えるが、マキシマスは固辞をする。それでも考えて欲しいと猶予を与えた夜、皇子コモドゥス(ホアキン・フェニックス)は、自らが帝位に就く野望を皇帝暗殺という手段で実行し……という設定。

史実とは異なる内容だが、脚本の素晴らしさ、スケールの大きさ、内容の深さから歴史を垣間見た感覚にも陥ってしまうほどの作品。一見、勧善(マキシマス)懲悪(コモドゥス)に見えるけれども、視点を変えて、それぞれの立場や皇女ルシッラ(コニー・ニールセン)の心情を考察しながらだと何度も観られる。それに、CGで描かれたコロッセオは、臨場感が溢れていて凄い。
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