あざみ野荘つれづれgooブログ

おもに、サッカー関連のコメントを掲載していきたいです。
’78年のW杯アルゼンチン大会以来のサッカーファンです。

なぜ小野は批判されないのか?

2006-06-14 12:00:24 | サッカー
 このタイトルについて掘り下げる気はないんですが、オシム監督が指摘した代表チームに与えるメディアの影響を考える時、小野投入後の日本のディフェンス崩壊についての小野自身の責任について殆ど言及しないマスコミの体質(自分達がサッカー界のスターだと認知した選手の駄目な点はシカトする)がある限り、そして代表監督と言えども、そんなメディア(世間の声)をまったく無視できないことを考えれば、日本のサッカーのレベルは日本のメディア(サポーター)のレベルを現しているのだと皆さん自覚されたほうがいいと思います。(政治も同じだと思いますが。)この23人を史上最強と持ち上げたのは皆さんですから。

 作家の村上龍氏の「日本は負けるべくして負けた」という文章を見ましたが、私はヒディング采配にはうなった部分もあったけれど、オーストラリアチーム自体については、勝てない相手ではなかったと思う。ビドゥカにしてもケネディにしても強豪国のFWと比べると体格以外は凡庸な感じだったし、実際、同点ゴールまでは0点に抑えていた(守備が機能していた)わけだから。代えるならFWをふたりとも代えて、前線でタメをつくって、相手の攻撃を遅らせるような交代にするべきだったのではないかと思う。ラストでワントップの高原も全く走れてなかったし、鈴木がやっていた役割を期待して巻を選んだのであれば、巻を入れてオーストラリアの攻撃をしのぐべきだったのではと思う。しかし、投入されたのが守備をしない小野だったので、いっぱいいっぱいだったディフェンス陣にとっては、ボランチに入った小野が上がって、前線で効果のないパスを出して奪われて、しかも今まで福西と守備をしていた中田まで攻撃に参加して、さらにディフェンス陣の負担が増えることになり、守備が決壊したと・・・。ジーコは以前、小野を入れると守備力が落ちるということを言っていたと思うのに、あの状況で投入とは、血迷っていたとしか思えないです。小野の守備をしないこと、スピードのなさ走れなさ、そして攻撃においても、最近はチームプレーより、個人プレーに走っているように見える無意味な彼のテクニックの披露のようなサーカスプレーは、去年のキリンカップの時からわかっていたのに、その時もマスコミはそんな点の取れない小野のプレーをヨイショして、当時、敗戦の責任を鈴木と坪井に押し付けて、小野の駄目さには目をつぶっていた。

 今回も、追加点が取れなかったことには、暑さと日本のFWの実力を考えるとそんなに責める気にもならない。ただ3失点だけは、取り返しのつかない采配ミスの部分は否めないし、(自分が何をしなければいけないかが致命的にわかっていない)小野自身の責任も重い(まあ、小野では無理なんですが・・)のは間違いない。ニュースで見る練習中の小野の笑顔を見ると駄目だこりゃと思っていますが。
 気になるのは、クロアチア戦の選手交代ですが、同じことを稲本で書くことになるような気がして怖いです。

 最近Wカップ関連の番組が氾濫していますが、この時期だけサッカーファンを名乗るように見える自称サッカー経験者のタレントの解説や評論にうんざりしています。まだ選手のコメントとかは頷けるものがあるのですが。 

 
ヒディング :「日本は予想通り弱かった。」



 


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3 コメント

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Unknown (すぽぽびっち)
2006-06-15 02:55:11
こんにちは。

日本、やられてしましましたね。…というより「やられるようにこちらから仕向けてしまった」というような感じでしょうか。小野選手の交代に関してですが、ジーコは追加点を狙いにも行けるように攻撃的MFの彼を投入したのかもしれませんが、小野が入った場所はボランチであり、やはり彼は前に上がってプレーをしてしまいました。そのことにより個々の選手の守備範囲があやふやになってしまい、1失点、2失点とされる中でその状況に対処できず、ただ焦って自滅してしまったように見えました。azamiさんのおっしゃるように前線でタメをつくれる選手、または前線からでも守備をしたり相手選手にプレッシャーをかけたりして、後ろの選手の負担を軽くしてあげることのできる選手が必要だと思いました。予選でその仕事をこなしてきた鈴木選手のような役割をジーコは巻選手に期待して彼をメンバーにいれたと思うのですが、この間の試合での投入はありませんでした。なぜでしょうか?私が思うに、ジーコはまだガチンコの試合で出場したことのない巻選手を、あの状況で投入する勇気がないのではないかな、と思いました。それは本当に彼を信頼していると言えるのでしょうか。まだこの先は分かりませんがこのまま巻選手を使わないのであるならばなんのために彼を選んだのでしょうか。それならば鈴木選手の方が…と思わずにいられません。ドイツ戦で見せたような華麗なパス回しサッカーという場合なら鈴木選手は必要ないかもしれませんが、オーストラリア戦のような場合は絶対必要だったと思います。



黄金世代の選手(特に小野、稲本、高原選手)に関してですが、時々批判されることはあってもそれは一時的な話ですよね。なぜかまず大前提として「すばらしい選手」という評価かあって、そこからいろんな話に広がっていきます。どんなに調子が悪い時でも酷い大バッシングされることはほとんどなく、その中でもできるだけ良い所を見つけては評価をする、というように感じています。それでも本人たちがちゃんとした信念を持っていれば問題ないと思うのですが…。マスコミはいつも彼らを持ち上げて、あまり叩くことがありません。ほめることも大切でしょうが、果たしてそれが本当に彼らのためになっているのでしょうか。少し疑問に思ってしまいます。「小さい頃からエリートで天才」という肩書きをたまには彼らから取り外してみて、ズバッと切ってしまうような評価を時にはしてもいいのでないかなーなんて思います。





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勝つために何をすべきか (なかまた)
2006-06-15 22:06:56
azamiさんの意見に大きく賛成です。あそこで流れが変わったことは明らかですね。ただしジーコ監督の言うように,小野投入前に得点できていたら話が違うのでしょうけど。

コメントにあったように,ジーコ監督は本山を何度も招集しながら使わないなど,何のために招集したのか他人には分からない選択を良くします。

神のみぞ知る! というところです。



さて勝つために 戦う集団にもう一度戻ることです。

三浦や藤田など予選などでチームを鼓舞したベテランの存在。

宮本と中田に頼り切るのはどうだろう。

もう皆27歳29歳でベテランの域に達している。
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勝ったとしても厳しい (azami)
2006-06-16 01:36:29
すぽぽびっちさん、なかまたさんコメントありがとうございます。



小野はもう使われないみたいですね。(せめてオーストラリア戦の前に気づいてほしかったですが)まあでも「テクニックのある小野を使え」と言うのがジーコも含めての皆の深層心理で、ジーコはそれに乗っかって、自分のチームに初戦でトドメをさしてしまったようなものかなと。



1点差位だともっと望みも広がったと思うけれど、ブラジルがいるグループではねえー。

(2回勝っても行けなかったアトランタの例もあることだし)日本が残り2チームに3点以上取る確率はかなり低いのでは・・。日本はだいぶチームに緊張感が出て来たみたいですが、遅いちゅうか・・・。(ベルギー戦前の異様な緊張感を思い出しますが)突破したら奇跡だと思いますが。



ある意味、今回の代表は最後の”中田ジャパン”だと思いますが、攻撃に関しては、まだ中田がチームにフィイトシテイルトハ言えないし、中田本人の限界を感じています。

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