あざみ野荘つれづれgooブログ

おもに、サッカー関連のコメントを掲載していきたいです。
’78年のW杯アルゼンチン大会以来のサッカーファンです。

たけしの日本教育白書より&きのうの太田総理(追記あり)

2006-11-12 00:36:06 | テレビ
 フジの特番「たけしの日本教育白書」は最後の1時間だけ見た。たけし、爆笑問題、久米宏、石原慎太郎の対談部分。いくつか印象に残っている発言を紹介します。

 まず、たけしのやっていた「熱湯風呂」についての久米宏の発言、

 久米「あれは(たけしの番組は)、大人と大人が了解の上でやっていることです
が、あれを子どもが見るのはやはり問題があると思う。」
 
  (私もそう思います。)

 太田光のたけし評、「たけしの本音芸が魅力的だった」(「あれもTVの上の本音」との久米宏の意見あり)の後で、
 
 太田「たけしは(さんまもタモリもだが)絶対、ヤボなことをしない。少しヤボなことをしてもいいんじゃないかと僕は思う。」(これも、私と同意見。「日本人はヤボが好きです。」との久米の意見あり。)

 石原慎太郎の登場前に、太田と久米宏が「本当に呼ぶんですか?」と嫌がる。

 石原氏が登場して、太田は反論したりしてからんでいたが、久米はまったくしゃべらず、意見を求められて、(石原氏発言中の久米、太田の顔が面白かった。登場前の感想は本当なんだと。)

 久米「僕、(石原氏が)苦手だから。側にいるだけで嫌だから。」発言。(ここは、個人的に大うけしました!石原「(久米は)悪しき天才」と反撃。)

 石原「世界中で小中学生に携帯を持たせているのは日本だけ」と子どもに携帯を持たせることの弊害を語る都知事の意見には賛同しときます。(この意見にはほぼみんな賛同していたようだった。)

 子どもが被害者や加害者になるニュースをTVで伝えることについて、

 久米「TVニュースは煽る、扇情的になりやすいので、心をかきまわされる子どもが多い。(自分が報道していた時は)子どもの事件に関しては、(そのことで)悩んだ。」

 まあ、おもしろかったのはこんなところですかね。

 途中、学級崩壊しつつあるクラスを取材している部分をちらっと見ましたが、私も、自分の子どものクラスで経験があるんですが、その時アドバイスを頂いた先生の話で、「必要以上に深刻になりすぎないこと」というのがあったのを思い出しました。勿論放っておくのはよくないし、親、担任、学校の協力は必要ですが、今の状況が深刻に見えても、大人はなかなか変われないけれど、大人が考えるよりも、子どもは変われるということを心に止めながら対応したほうがいいのではと思います。(私が去年書いた教育カテゴリーの記事もよかったらのぞいてみてください。)


 次に、きのうの「太田総理」ですが、マリー・アントワネット=西川はスルーして、一番印象に残っているのは、太田光の「北朝鮮の核を日本が買います。」というマニフェストで、たぶん山本一太議員(だったと思う)が「そのマニフェストはファンタジーとしてはよくできていると思うが、云々」という反論をしていましたが、それを聞いて、思い出したのは、清水真砂子さんが「子どもの本の現在」の中で、ファンタジーについて、乙骨淑子さんの「私は人間をとりまいているさまざまの固定観念、限界、束縛などを解き放とうとする時に生じる摩擦音のようなものとして、ファンタジーを考えてみたい。」という言葉を思い出した。ファンタジーの効用=リアリズムだけでは乗り越えられないものがある、ということについて、日本人はもっと考えたほうがいいんじゃないかなと思ったりした。

 とりあえず、今日はこの辺りで。
 追記:最後に、たけしが芸術の必要性について、照れずに意見を言っていたのには、ほっとしました。

さらに追記:女医の西川さんのしゃべりを聞いていると、このひと成績はよかったんだろうけれど、何かがぽっかりと欠落していると思う。簡単に言うと「他人に共感する能力」とでもいうものが。そういうひとを”おとな”とは呼べない。最近の子どもたちも、”共感能力”が低下していると言われているが、彼らが手本とするべきおとなたちが、オトナコドモ状態なので仕方ないとも思う。そんなオトナコドモが跳梁跋扈しているのが、日本のマスメディアだから。たけしの本音芸もそんなオトナコドモの本音でしかなかったと思う。酒やタバコと同じように、毒を含んだ芸能は子ども向けではないと思う。私は、談志師匠の芸は好きだけれど、たけしの本業のお笑いの芸をおもしろいと思ったことがない。(司会者としては認めるけれど、)ヤボをきらう照れかくしとしての芸に、痛々しささえ覚える。久米宏が言ったように彼がTVジョッキーでやっていたこと、そしてそれに影響された芸人たちが今もやっていることは、子どもたちに見せてはいけないものだと思う。(そこをTVでしかも本人の前で)はっきり言った久米宏はえらい!そして、「ヤボ」なこともしてもいいんじゃないか、という太田の言葉にこめられた思いもわかる。(拙記事参照)そして、最近起こっている学級崩壊は、子どもたちが、いろいろな経験を積んで成熟する前に、メディアによって”ろくでもない情報”を与えられすぎていることが大きな原因だと思う。おとなは、そのようにして身に付いた、子どもたちの”未熟な皮肉っぽさ”を肯定してはいけないと思う。