あざみ野荘つれづれgooブログ

おもに、サッカー関連のコメントを掲載していきたいです。
’78年のW杯アルゼンチン大会以来のサッカーファンです。

世界史未履修問題に思う

2006-11-05 22:21:45 | ニュース
 日本中に広がったこの問題、救済措置が取られて決着しそうで、関係する受験生や卒業生も少しほっとしているというところなのでしょうが、立花隆氏の「メディア ソシオーポリティクス」の記事『東大生にも蔓延!履修漏れ問題「ゆとり教育」が国を滅ぼす』で、立花氏が、「世界史を学ぶ学生がそれだけ少ないという事実」が問題として、「日本の平均的大学卒業生」が「グローバル・スタンダードからいって世界の歴史を何も知らないレベルの非常識人だ」として、現在の政権が、自民党と公明党の連立政権であるということをまったく知らない「社会科の常識部分をほとんど欠如させたまま大学生になってしまった」東大生のことなどを紹介しているのを見て、問題の規模が思ったより大きいということに愕然としてしまったのですが、自分のことを思い出してみると、私たちの時代は、たしか歴史は世界史と日本史の選択制だったような気がしますが、私は世界史を選択していて、その理由は、日本史には小学、中学とやってもうあきあきしていて、”学ぶためのモチベーションを保てない”と思ったからなのですが、そういうのって今のひとは考えたりしないんだろうか。今度のことで、世界史を選択する学生が少ないので、世界史が必修になったということを知ったのですが、高校の予備校化というのだろうか、本末転倒というか、目先の利益にとらわれて学ぶことの本当の目的がなおざりにされているんだなと思う。それもかなり大規模なスケールで。世界史の知識の欠落は若者の右傾化にも関連があるんじゃないだろうかと思ったりする。無知なものほど洗脳されやすいし。私が世界史をやってみて思ったことは、現代の世界を読み解くにには、世界史だけはだめで、現代史も必要だということだった。ベトナム戦争や中東の問題などについては、高校の世界史だけではまったくちんぷんかんぷんで新聞を読んでもわからなかったからだ。とにかく、今回のことで、高校の関係者たちは、世界史の重要性をそれを学ぶことの意味から考え直したほうがいいのではないだろうか。