太田光・中沢新一の対談本「憲法九条を世界遺産に」を購入しました。この本のはじめの「対談のまえに」と題された文章で、中沢氏は最近の太田光について、
ところがこのところ、テレビの中の太田君が、真っ正面から日本人の直面している深刻な諸問題を取り上げて、それにラジカルな論評を加えている姿を、よく見かけるようになった。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いま僕たちがそれをことばに出して語らなければならないはずなのに、臆病のためか怠惰なためか声高に語るのを避けている重大な事柄を、彼が必死になって語ろうとしている姿に、僕は深く心を打たれたのである。
最前線にたったひとりで躍り出て、背後にひとりの援護射撃もない状態で、太田君はラッパを吹いているのである。まだ暖かいベッドのなかで眠りこけている仲間たちにむかっての起床ラッパのようにも聞こえるし、いきづまった現状を打破するために前に進もうと呼びかけているラッパのようにも聞こえる。いずれにしても、どこか切ない響きがある。(同書より)
と表現しています。
最近の、北朝鮮問題とかで、改憲派やマスコミの煽りに説得されそうになっている方は、読んでみてください。
立花隆氏の関連記事もふたつ紹介しておきます。(立花隆の「メディア ソシオ-ポリティクス」より)
天皇はなぜ参拝しないのか「心の問題」論と靖国神社
新総理安倍晋三が受け継ぐ”妖怪”岸信介の危険なDNA
「岸信介の危険なDNA」の記事で、立花隆氏は9条がはずされた場合の日本の経済や学術研究の軍事化について、
9条があるおかげで、日本には武器輸出禁止の原則があり、日本の産業技術は軍事利用されないことになっているが、9条がなくなったら、日本の産業のかなりの部分が部分的な軍需産業になっていくだろう。
いまは、日本の科学技術全体が、研究面でも応用面でも軍事利用の方向に向かうことがないように厳重な歯止めが二重三重にかかっている。しかし、9条がなくなったら、各大学に軍事関係の講座ができたり、防衛庁(省)の予算をもらって、軍事研究をしたりといったことが平気で行われるようになるだろう。
つまり、9条が改正されると日本の経済も、学術研究も、相当部分が軍事を中心にまわりだすということである
と述べられていますが、軍事化した経済によって破綻しているアメリカの例を見れば、日本がこの方向へ進む事が「憂慮すべき事態」(立花隆)であることは、改憲の議論の前に認識しておかなければならないことではないでしょうか。
ところがこのところ、テレビの中の太田君が、真っ正面から日本人の直面している深刻な諸問題を取り上げて、それにラジカルな論評を加えている姿を、よく見かけるようになった。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いま僕たちがそれをことばに出して語らなければならないはずなのに、臆病のためか怠惰なためか声高に語るのを避けている重大な事柄を、彼が必死になって語ろうとしている姿に、僕は深く心を打たれたのである。
最前線にたったひとりで躍り出て、背後にひとりの援護射撃もない状態で、太田君はラッパを吹いているのである。まだ暖かいベッドのなかで眠りこけている仲間たちにむかっての起床ラッパのようにも聞こえるし、いきづまった現状を打破するために前に進もうと呼びかけているラッパのようにも聞こえる。いずれにしても、どこか切ない響きがある。(同書より)
と表現しています。
最近の、北朝鮮問題とかで、改憲派やマスコミの煽りに説得されそうになっている方は、読んでみてください。
立花隆氏の関連記事もふたつ紹介しておきます。(立花隆の「メディア ソシオ-ポリティクス」より)
天皇はなぜ参拝しないのか「心の問題」論と靖国神社
新総理安倍晋三が受け継ぐ”妖怪”岸信介の危険なDNA
「岸信介の危険なDNA」の記事で、立花隆氏は9条がはずされた場合の日本の経済や学術研究の軍事化について、
9条があるおかげで、日本には武器輸出禁止の原則があり、日本の産業技術は軍事利用されないことになっているが、9条がなくなったら、日本の産業のかなりの部分が部分的な軍需産業になっていくだろう。
いまは、日本の科学技術全体が、研究面でも応用面でも軍事利用の方向に向かうことがないように厳重な歯止めが二重三重にかかっている。しかし、9条がなくなったら、各大学に軍事関係の講座ができたり、防衛庁(省)の予算をもらって、軍事研究をしたりといったことが平気で行われるようになるだろう。
つまり、9条が改正されると日本の経済も、学術研究も、相当部分が軍事を中心にまわりだすということである
と述べられていますが、軍事化した経済によって破綻しているアメリカの例を見れば、日本がこの方向へ進む事が「憂慮すべき事態」(立花隆)であることは、改憲の議論の前に認識しておかなければならないことではないでしょうか。