前回のペルー戦に次いで、今回のUAE戦後のマスコミの反応を見て思ったことを少し書いてみたいと思う。
まず、敗因は、ジーコが試合後の会見でも言っているように、「引いて守ってカウンターを狙ってくる」という戦術を徹底した相手(キリンカップの二試合とも、そしてバーレーンもそうだ)を崩せなかったということ。そして、今の日本の選手には、個人の能力だけで、あの人数をかけたペナルティーエリア内の混雑の間を縫ってゴールを決める選手は残念ながらいないと思う。それができるのは、ロナウドやロナウジーニョクラスの選手だろう。
期待の大黒も、二戦続けてノーゴールに終わっているのは、Jリーグと国際試合のサッカーの質の違いを感じさせた。両チームの選手を比べてみても、日本選手が身体的にハンデがあるのは明らかだったように、大黒もフィジカル的に、代表でゴールを量産というのはむずかしい気がした・・。そして、そのことは、ディフェンス面の危なっかしさのどうしようもない原因でもある。中澤が戻れば、少しは改善されるとは思うが・・。(イラン戦はそれでも駄目だったが。)
そして、上記のジーコ会見におけるマスコミの、特定の選手(坪井、鈴木)を敗戦原因としたいような質問には、相変わらずがっかりさせられる。ペルー戦後に宮本も言っていたように。得点できないのは、FWのせいだけではないし、(ペルー戦に続いてクロスやフリーキックの精度や質がよくなかった、)期待の小野、大黒、稲本を入れても点が入らなかった、失点してしまったという点が問題だと思う。スター選手、話題の選手を入れれば問題解決といった安易な視点と、”鈴木を叩いておけば事足れり”とする安易な”条件反射的”とも言える鈴木隆行叩きの質問で満足している記者達にはいい加減うんざりする。
昨日の鈴木はミスパスなどもあって目立ってしまったと思うが、ペルー戦に続いての、鈴木アウト後の失点という法則の発動は偶然では無いし、彼が守備の面におけるチームのバランスを取っていた事の証拠だと思う。アテネオリンピックなどを見ても、日本のディフェンスの弱さは事実だし。今の代表でそういう仕事ができる者は鈴木の他にはいないし、そういった個人のエゴを感じさせない彼のプレーの本質をマスコミこそ、もっと評価するべきだと思う。記者の質問に対するジーコの「彼の特徴は出ていなかったかもしれないが、その中でも彼は自分に何ができるのかを考えていた。少なくともチームのために走る、戦う、当たる、そしてそこから何とかして味方にボールをつなごうという努力がしっかりできていた。」という答えは妥当なものだと思う。失点シーンにしても、坪井ひとりを叩けば問題解決するわけでは無い。
このようなチーム(ペルー、UAE、バーレーン)に対して、Jリーグ得点王でも、小野のアクロバティックプレーでも点が取れないとすると、じゃあどうすればよいかというと、ホームでのバーレーン戦のように、チャンスをなるだけ多くして、泥臭いゴールを狙うということしかないのではと思う。勿論、失点しないように注意するのは当然のことだが。いかに選手たちがチームプレーに徹することができるかということが重要だと思う。マスコミには、日本にはマラドーナもロナウドもいないということを再認識してほしい。そして、ジーコが余り好きではないと言った、カウンターだけの守りのサッカーに勝って、ドイツに行ってもらいたいと思う。
まず、敗因は、ジーコが試合後の会見でも言っているように、「引いて守ってカウンターを狙ってくる」という戦術を徹底した相手(キリンカップの二試合とも、そしてバーレーンもそうだ)を崩せなかったということ。そして、今の日本の選手には、個人の能力だけで、あの人数をかけたペナルティーエリア内の混雑の間を縫ってゴールを決める選手は残念ながらいないと思う。それができるのは、ロナウドやロナウジーニョクラスの選手だろう。
期待の大黒も、二戦続けてノーゴールに終わっているのは、Jリーグと国際試合のサッカーの質の違いを感じさせた。両チームの選手を比べてみても、日本選手が身体的にハンデがあるのは明らかだったように、大黒もフィジカル的に、代表でゴールを量産というのはむずかしい気がした・・。そして、そのことは、ディフェンス面の危なっかしさのどうしようもない原因でもある。中澤が戻れば、少しは改善されるとは思うが・・。(イラン戦はそれでも駄目だったが。)
そして、上記のジーコ会見におけるマスコミの、特定の選手(坪井、鈴木)を敗戦原因としたいような質問には、相変わらずがっかりさせられる。ペルー戦後に宮本も言っていたように。得点できないのは、FWのせいだけではないし、(ペルー戦に続いてクロスやフリーキックの精度や質がよくなかった、)期待の小野、大黒、稲本を入れても点が入らなかった、失点してしまったという点が問題だと思う。スター選手、話題の選手を入れれば問題解決といった安易な視点と、”鈴木を叩いておけば事足れり”とする安易な”条件反射的”とも言える鈴木隆行叩きの質問で満足している記者達にはいい加減うんざりする。
昨日の鈴木はミスパスなどもあって目立ってしまったと思うが、ペルー戦に続いての、鈴木アウト後の失点という法則の発動は偶然では無いし、彼が守備の面におけるチームのバランスを取っていた事の証拠だと思う。アテネオリンピックなどを見ても、日本のディフェンスの弱さは事実だし。今の代表でそういう仕事ができる者は鈴木の他にはいないし、そういった個人のエゴを感じさせない彼のプレーの本質をマスコミこそ、もっと評価するべきだと思う。記者の質問に対するジーコの「彼の特徴は出ていなかったかもしれないが、その中でも彼は自分に何ができるのかを考えていた。少なくともチームのために走る、戦う、当たる、そしてそこから何とかして味方にボールをつなごうという努力がしっかりできていた。」という答えは妥当なものだと思う。失点シーンにしても、坪井ひとりを叩けば問題解決するわけでは無い。
このようなチーム(ペルー、UAE、バーレーン)に対して、Jリーグ得点王でも、小野のアクロバティックプレーでも点が取れないとすると、じゃあどうすればよいかというと、ホームでのバーレーン戦のように、チャンスをなるだけ多くして、泥臭いゴールを狙うということしかないのではと思う。勿論、失点しないように注意するのは当然のことだが。いかに選手たちがチームプレーに徹することができるかということが重要だと思う。マスコミには、日本にはマラドーナもロナウドもいないということを再認識してほしい。そして、ジーコが余り好きではないと言った、カウンターだけの守りのサッカーに勝って、ドイツに行ってもらいたいと思う。