あざみ野荘つれづれgooブログ

おもに、サッカー関連のコメントを掲載していきたいです。
’78年のW杯アルゼンチン大会以来のサッカーファンです。

ほめ殺しはやめよう2

2005-05-30 14:14:31 | サッカー
 現在の大黒に対するマスコミ報道を見ていると、前にもこういうの何度かあったなという”デジャブ感”に襲われる。城、柳沢、そして、現在の高原、玉田のスランプを思う。(大久保はスペインでは絶好調みたいだが、いまだに代表ではノーゴールだし、彼の問題は、ドイツ戦での3失点目に見られたようにメンタルにあると思う。将来性はあると思うが、もう少し、精神的に成長してもらいたい。) 
 
 それで、大黒だが、ペルー戦、UAE戦後のマスコミ報道を見ていると、やっぱり、マスコミの”必殺ほめごろし”が発動したなと思う。両試合とも1-0で負けたにもかかわらず、ぺルー戦では稲本と大黒、UAE戦では小野と大黒がほとんどの記事で予定調和的にほめられていた。両試合での彼らのミスや欠点について指摘していたマスコミは、私の見たところでは皆無だった。チームプレーとして見た場合、特に失点に関しては明らかに批判されてしかるべき点が三選手ともあったし、ノーゴールに終わったってことは攻撃に関しても、もうちょっとちゃんとした分析なり批評なりがなされるべきなのに、「大黒いいですねー」「稲本いいですねー」「小野すばらしいですねー」だけ。そんなこと、素人でも言えるというか、まだ、素人の(2chなどの)ほうに、だめなところを分析しようとする批判的な視点があったりする・・。(正しいかどうかは別にして。)そして、明らかに、鈴木が現代表の弱点のスケープゴートにされて叩かれる。多分、今回の場合は―大黒とヨーロッパ組みの活躍を記事にする―という視点で原稿を書くという指示がデスクから出ていて、それに沿って試合を見ているだけなんだろうと思う。それで、何の専門性も批評性もないよいしょ記事ばかりできあがる。
 
 UAE戦の小野のプレーはアクロバティックなボレーなどの派手さはあったが、キックの精度がいまひとつだったし、パスミスもあった。そして、失点シーンについては、福西とともに、ボランチとして責任があったはず。しかし、そういうところは見事にスルーされて、坪井が責められる。小野はそれでも、オランダに行けば、ちゃんと批判してくれるマスコミがあるので、駄目になったりはしないと思うが、ずーっとこの日本のスター選手を無条件にちやほやする状況の中にいると、よっぽどしっかりした選手でないと、かん違いした末に、潰されてしまうだろう。