飛行中年

空を飛ぶことに薪ストーブ、そして、旅をこよなく愛する一人の中年のブログです。

鎧が出来るまで その27

2009-09-24 10:16:05 | ハーネス(HG harness)

Dscf0011 ドリルであけた下穴に、レール固定用のネジを切っていきます。

この作業は、タップを使って行う方が早いので、旋盤の回転速度をもっとも遅くし、タップを差し込みながら切っていきます。

固定ネジの深さの20ミリ+を切った後、一度旋盤を止めて逆回転。タップを抜き取りネジ切り作業は終了します。

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鎧が出来るまで その26

2009-09-18 09:55:52 | ハーネス(HG harness)

Dscf0010 スライドレールを作るには、そのスライドレールを固定するネジ穴を明ける必用があります。

この固定用ネジ穴は、ハーネスの生産性と安全性を考えて、スライドレールの前後で全く違う方法を取っています。

今回は、まず後ろ側のネジ穴の加工。

スライドレール中棒の7075アルミの中心に、旋盤でネジ穴の下穴を掘ります。

うかうかしていると、加工時の熱でドリル歯がなまってしまうため、めいっぱいの回転数1480rpmまで上げて、オイルをマメにさし、一気に切ります。

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鎧が出来るまで その25

2009-09-17 09:34:11 | ハーネス(HG harness)

Dscf0014 スライダーの次は、スライドレールの製作をご紹介します。

EXEのハーネスは、スライドレールの直径が16ミリあり、これは、どのハーネスのレールよりも太いものです。

あえて太いレールを使用する理由は、レールの変形を防ぐためで、クラッシュ等で簡単に曲がらないようにするためです。

しかし、一般にレールに使われるステンレス棒で、全部作ってしまうと、かなりな重量になってしまいます。

そのために、内部は7075アルミを使用し、その回りをステンレスパイプで覆うという独特な構造を採用しています。

7075アルミだけでは、曲がりにくいものの折れる可能性がありますが、その回りを折れることの少ない202系ステンレスで覆うことで、それぞれの材料の欠点を補い合う、ハイブリッド構造になっています。

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鎧が出来るまで その24

2009-09-16 07:59:39 | ハーネス(HG harness)

Dscf0009 このようにして、メインラインのスライダーは出来上がります。

金属を加工するときも、全く同じ様な手順で、部品が出来上がっていきます。

EXEのハーネスの部品は、この旋盤を主に使用しながら、ボール盤や高速カッターも使いながら作られていきます。

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鎧が出来るまで その23

2009-09-14 19:09:12 | ハーネス(HG harness)

Dscf0008 メインラインが入る溝を切った後、全ての角の部分を面取り。

そして、本体のジュラコンからいよいよ切り出して完成となります。

ちなみに、切り出しの時に使うバイトは、通称「つっきり」と言いますが、旋盤ではこの突っ切り作業が気を使わなければならない作業です。

旋盤にとって、切り取り作業は一番危険であり、油断すると、バイトと製品が一瞬で吹っ飛びます。

私は、今まで4本の突っ切りバイトを壊してしまいました。

つっきりバイトを新しく作るには丸一日が必用で、しかも、高度な「研ぎ」の技術も必要ですが、必要に迫られて、これも自分で出来るようになりました。

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