いつものブログとは違うのですが、実は先週6月30日に、偶然ラジオゾンデを拾いました。
写真のものですが、本体の大きさはバリオほど。パラシュートで降下してきたのですが、そのパラシュートの大きさは直径80センチほどで、いっちょまえ?にプルダウン形式。防水処理を施した紙製(不織布?)です。
車で足尾の近く、柿岡の町を走っていたら、目の前200mほどのところに降りてきました。
すぐにラジオゾンデと分かったので、拾い上げて早速高層気象台に電話を入れました。
丁寧な対応で、出来れば送り返してほしいとのことだったため、日ごろお世話になっている恩返しでもあるので、送り返すことにしました。
二日ほどして、礼状と共に、高層気象台の資料が送られてきました。
それによると、私が拾ったラジオゾンデはRS92-AGP 型GPSゾンデというもので、日本では14箇所で一日2回上げられているものと分かりました。
ちなみの、拾ったゾンデはつくばから上げられたもの。
ほとんどは偏西風に乗って海に落ちるそうですが、当日は強い北東風が吹いており、おそらく海まで行った後に、また戻ってきたのでしょう。
つくばからだと距離にしてどれくらい飛んだことになるのでしょうか。おしえてくださいー!
つくばの高層気象台からの距離は、せいぜい直線で20キロほどです。
ただ、当日は強い北東風が吹いていました。
ラジオゾンデを拾った場所は、つくばの北東になります。
つまり、最初は風に流されて南西方向(東京方面)で上った後、偏西風で押し戻されて反対の太平洋方向に移動。
その後、ラジオゾンデの風船が割れて、パラシュート降下しながら、再び北東風に流されて、再び飛び立った場所近くに戻ってきたのだと思います。
同じ線上を行ったり来たりしたことになりますね。
通常、ほとんどのものは偏西風に流されて太平洋に落ちるそうです。
今回拾ったもののほかにも、近くに、高い木に引っかかっているものを一つ、そして、拾えなかったものの、降下中のものを一つ見たことがあります。
条件によるでしょうが、降りてきやすい場所なのかもしれませんね。
実はいまラジオゾンデについていろいろと調べていましてね・・・
それを飛ばしている高層気象台というところの、高層気象台彙報という論文を読むと
興味深いことに
海に落ちず陸地で発見されるゾンデのうち、約75パーセントは一年のうち6、7、8、9月に集中しているんですね。
http://www.kousou-jma.go.jp/share/publication/archive/2005/pdf/65_2_Kumamoto_et.pdf
夏は北東風が強いのでしょうかね、なんて考えるのですが真相は不明です(笑
すみませんURL間違えました
こっちです
確かに、夏の天気が悪い日は、この辺はたいてい北東風が入ります。
ちなみに、ゾンデを拾った日も天気が悪い日でした。