外科医 アンチエイジングに目覚める!?

目指そう サクセスフル・エイジング !

抗糖化 で 減らせAGEs 

炭水化物も要注意    

冬の日の幻想

2011-12-03 15:48:05 | ひとりごと
11月最後の火曜日の夜、人気のあるTV健康番組が

108歳で天寿を全うしたぎんさんの4人の娘さんについて放送。


長女97歳・次女93歳・三女90歳・四女88歳。


長女さんと次女さんには円背が見られた。

長女さんは老人車を押して歩くが、次女さんは補助なしに歩行。

三女・四女さんには、TV映像を観た限りは円背はなさそう。

とにかく4人とも、しっかり歩ける方々だ。


で、動脈脈波検査による血管年齢が全員若い。


長女さん(97歳)…20歳近くも若い70代後半!

次女さん(93歳)…20歳近くも若い70代後半!

三女さん(90歳)…30歳も若く60代前半!

四女さん(88歳)… 8歳若く約80歳!


ぎんさんの血管年齢も若かったそうで、

100歳当時で50~60歳相当の血管年齢だったというから

まさに「人は血管とともに老いる」という言葉のとおりだ。



で、

ぎんさんは生前、5つの健康法を娘たちに伝授していたという。


以下、ぎんさんの5つの健康の教え。


その1.「自分のことは自分でやる

 娘さんたちも、食事・洗濯・掃除など日常のすべてを

 たしかに自分たち自身でこなしておられます。


その2.「うちん中でじっとしてると身体がくさってしまうでぇ

 ぎんさんも毎日のように家のまわりを散歩したという。

 歳だからと家の中でじっとせずにどんどん外に出る。
 
 娘さんたちも教えに従い、ほとんど毎日のように出掛ける。

 
その3.「笑う門には福来たる そうじゃろ 犬や猿は笑わん

 ぎんさんも、いつもニコニコされていたそうな。

 四姉妹は、毎日姉妹内の誰かの家に集まり、よもやま話で盛り上がり笑い合う。
 

その4.「感謝を忘れたら人間はダメになる あぁ ありがたや ありがたや

 なにごとにも感謝を忘れないことは、自分のこころを穏やかにする。

 不平・不満・憤りは、百害あって一利なしと言えよう。


その5.「魚は活けもんだがや

 「活けもん」とは「生もの」のこと。

 ぎんさんは魚が大好物で、毎日のようにお刺身などを食べていたという。

 もちろん魚だけでなく100歳になっても手羽先やフライドチキンなど

 肉料理も好んで食べていたといいます。



さて、この最後の食事についての教えはかなり重要なところでしょう。

「タンパク質」の重要性が伝わってくる話ではありませんか!

そういえば、日野原先生も魚は毎日、しかも週2回はステーキを食べています。
        ↓
 カロリー制限でサクセスフル・エイジングの著明な実例

 
しかも、「魚は活けもん」とあります。

「お刺身」として「生のまま」で食する利点は、

タンパク質が加熱によって変性しないということです。


「目玉焼き」よりも「生卵」のほうがいいのです。

お肉だって「ウェル・ダン」より「レア」や「ミディアム・レア」

ということです。


(12/27 抹消。全くの誤りです。12/27付け記事をご覧下さい。) 



さてさて、今回の番組でもっとも奇妙に感じた部分を書きましょう。


ぎんさん一家の栄養バランスと一般的なものが比較された部分です。

まず、一般的なのは次のグラフだといいます。


 


これに対し、ぎんさん一家。


 


どこが違うかと言うと、

タンパク質が5%増えて、脂質は5%減ったところ。


左のパックマン・炭水化物は、

なんら変化なしで、どちらも60%



ええっ・・・ なぁなぁ・・・

ホンマに そうなんかぁ~~~ぁ。



「炭水化物」は「主食」であるゆえ

 「神聖にして侵すべからざる」ものなりッ!

ってな作為を感じたりするのは、

 筆者が「クサいバカ」であるゆえの

  「幻想」なのでせうか? それとも「妄想」か・・・。


なんにせよ3時間睡眠が2晩続けば、「バカ」に拍車がかかるというもの。

ブリ大根をとっとと仕込んでしまおう。そして、

ベルリオーズではなく、チャイコフスキーの交響曲1番でもかけながら、

遅い昼寝でもしちゃいましょう。



最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
糖質制限と抗AGE食 (看護師haru)
2011-12-05 13:09:08
先生、こんにちは。
札幌は今朝から猛吹雪です。
http://ameblo.jp/aquarius5296/

ぎんさん一家の食生活が本当なら、私は130歳くらいまで生きられるかもしれません(笑)。

約30年前に、私の祖母と祖父は85歳で亡くなり、その姉妹は今から20年前に、96歳で天寿を全うしました。
家系的に、コレステロ-ルが高いようです。
ちなみに、私のいとこの女4人は、高脂血症で、以前、4人とも胆石の手術を受けました。
私は大丈夫みたいです。

ところで、糖質制限をしている私ですが、先生のご専門のAGEについてですが、以前牧田先生の病院のHPをみて知りました。
出来るだけ、生のものや煮炊きしたり焼いたりしないのがいいとのことですが、糖質制限しながら、生のものを摂取するって、面倒くさいな~と思いまして・・・
焼肉よりしゃぶしゃぶ、野菜炒めより生野菜か温野菜がいいってことですよね。
高温にすることや、焦げ目が危険なのですよね。

AGE含有量を見ると、ゆでた野菜でも、結構な量のAGEがはいっているようですが。

チ-ズも結構な量で驚きです。糖質制限の味方なので、毎日食べてます。

でも、糖質制限を実践し、日頃の血糖値を安定させていて、なおかつ合併症の危険がないよう、コントロ-ルされていれば、あまり神経質にならなくてもいいってことでしょうか。

というか、そのように勝手に解釈してますが。

ちなみに、以前、豆乳に緑茶を混ぜて飲んだらよいと聞き、試しましたがまずくてダメでした(笑)
やっぱり、豆乳と緑茶は単独で飲んだ方がおいしいです。
返信する
目標130歳! (タムラ@アンチエイジング外科医)
2011-12-16 12:09:04
haruさん、こんにちは。
亀レス、ご容赦下さい。

「火の賜物-ヒトは料理で進化した-」
というのを読み始めているのですが
その53頁にPNASの2002年の論文が引用されてまして、
実は以前ここでも取り上げたのでした。

 食物中のAGEsは糖尿病性血管症の主要な危険因子
 http://blog.goo.ne.jp/avin-hmp/e/dc0d30fe9895f6aa9fd2633f0cd65ef4

で、改めて読み直してみて・・・
やはり「鶏の皮の焼いたもの」などは
調子に乗って食べてちゃいけないなぁ(汗)
と、反省しきりです。

とにかく食物中のAGEsの10%が吸収されるとのこと。
リスクは最小限に越したことはありません。

それはそうですが・・・、
AGEsを含むものは、オ イ シ イ から(汗)

まッ バランス ってことかな

小学4年の時、祖母はMMKで58歳にて、
翌年には祖父がCKで64歳で、
2人とも最初から最後までほぼ1年づつかけて
在宅で亡くなりました。
在宅で看取ることがほとんどない今がおかしいのか、
不思議な思いのする昨今です。
返信する

コメントを投稿