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抗糖化 で 減らせAGEs 

炭水化物も要注意    

敵を知り、己を知れば、百戦危うからず 7

2010-08-20 00:01:03 | サクセスフル・エイジング

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「腹八分目」や「運動」は

AMPK(AMP活性化プロテインキナーゼ ) や

SIRT1(長寿遺伝子:ヒストン脱アセチル化酵素)

を活性化します。

その結果、最終的には

ミトコンドリア核内で遺伝子の

転写を制御するPGC-1αという
      (PPARγコアクチベーター)

PPARγ活性化補助因子が活性化される。


この補助因子によってPPARγが活性化されると


脂肪細胞の分化をが促進され小細胞化し、


善玉ホルモンであるアディポネクチンが増加します。


さらにMCP-1、TNF-α、レジスチン、

遊離脂肪酸(FFA)などを減少させ、

主に骨格筋のインスリン抵抗性を改善します。


逆に肥満になると、アディポネクチンとその受容体の働きは

ともに低下してしまい、糖・脂質の代謝異常や

ミトコンドリアの減少や機能低下、運動耐容能の低下に

つながってしまいます。



やはり 「腹八分目」や「運動」は

糖尿病から遠ざかるための「王道」なのです。

しかし、だれにでも簡単にできるものでは・・・。



そんなところに良い知らせが!



まずは、アディポネクチンの最新研究から。


今年4月のNature誌に発表された論文によると

Adiponectin and AdipoR1 regulate PGC-1α and mitochondria
by Ca2+ and AMPK/SIRT1



 アディポネクチンは、その1型受容体(AdipoR1)を介して、

  1.糖・脂質代謝改善に重要なAMPキナーゼと

    長寿遺伝子SIRT1 を活性化して

  2.細胞内カルシウム濃度を上昇させることが判りました。


この2つの経路によって

PGC-1αおよびミトコンドリアの活性と量を

両方とも改善させることも判りました。


これらの活性化の経路は、最初に述べたように

「腹八分目」や「運動」によって活性化されるものでした。


ということは、


 アディポネクチン1型受容体(AdipoR1)を活性化する薬ができれば、

 身体を動かさなくても運動の効果を得られることが可能になる
わけです。


しかし、この研究は始まったばかり。

アディポネクチンとその受容体を活性化する

新しい糖尿病治療薬が陽の目を見るまでは、


肥満になりそうな人も、すでに肥満の人も、

「腹八分目」や「運動」でPPARγを活性化しましょうね!


「食べて直ぐ横になると牛になる」が、

重要な警句であることは、また、次回に。

 
 つづく    敵を知り、己を知れば、百戦危うからず 8



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