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敵を知り、己を知れば、百戦危うからず 6

2010-08-13 08:19:02 | サクセスフル・エイジング

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糖尿病発症予防のために有効な環境因子改善に関わるのは、


「食事」と「運動」。



そんなことは百も承知だ! との声が聞こえてきそうですが


最近、食事制限や運動が、

糖尿病の病態をどのようなメカニズムで

改善するのかということが科学的に解明されてきました。



科学的に解明される対象というのは、


当然のことですが、昔から言われていることです。



わが国のことわざでは


 「腹八分目に医者要らず」 があります。



ドイツには


 「トラック一杯の薬より、1台の自転車」


というものがあるそうです。



食事制限(カロリー制限)も運動も、


行き着くところはミトコンドリアだといいます。


どちらも筋肉内のミトコンドリア量を増やします。


そしてミトコンドリアの機能が上がると、

糖や脂質の代謝が促進されて、血糖や脂質が下がります。




いくつもの論文が発表されていますが、


そのメカニズムとしていわれることは以下のようなものです。


「腹八分目」や「運動」は

AMPK(AMP活性化プロテインキナーゼ ) や

SIRT1(長寿遺伝子として知られるヒストン脱アセチル化酵素)

を活性化します。

その結果、最終的にはミトコンドリア核内で遺伝子の転写を制御している

PGC-1α(PPARγコアクチベーター=PPARγ活性化補助因子)

を活性化して代謝を根本的に改善します。



ここにも、PPARγが出てきましたねぇ。


日本人では96%で、このPPARγ遺伝子が


倹約タイプになっているのでしたね。

敵を知り、己を知れば、百戦危うからず 3 を参照して下さい)




さて、PPARγが活性化されるとアディポネクチンが増えます。


次回は、アディポネクチンの新たな作用に関して。



ところで、


  「食べて直ぐ横になると牛になる」


というのも、昔から言われるところで


行儀の悪さをたしなめたものと考えられがちですが


さて、科学的には?


 つづく    敵を知り、己を知れば、百戦危うからず 7



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