外科医 アンチエイジングに目覚める!?

目指そう サクセスフル・エイジング !

抗糖化 で 減らせAGEs 

炭水化物も要注意    

アンチエイジングの極意とは

2010-01-25 21:42:07 | サクセスフル・エイジング

「80超えると、どことのうシンドイなぁ。」

と言いながら診察室に入ってきたのは

昭和2年生まれ、83歳のHさん。

スイスイと歩いてくる。



 「どこか、痛んだりするんか?」



「いやぁ、どこも痛まんでも なんとなくシンドイな。

 長生きするのも疲れるわ。」



 「ちゃんと食べれてますか?」



「別に変わらんけどなぁ。」



 「どんなもの食べてるの?」



若いもんの食べるものは、少しだけ

 ご飯と味噌汁さえあれば足りるわ。」



 「畑仕事は、まだしてるんかな?」



「いや、もう大したことはしてないな。

 家の周りと畦の草引きだけやってる。

 畑もんが育つのを見るのは、

 生きがいやなぁ
。」



胸部のレントゲンを撮る予定だったので

レントゲン室に行って貰う。




そのあいだに、次の方の診察。


左手に持つ杖はまるで飾りかのように、

軽い足取りで入ってこられたのは

大正9年生まれ、90歳のNさん。



胸部の聴診をして、

 「問題ないですよ。」と伝えると、


「まぁ、うれしい。どうもないですか。

 体に適った良い薬貰ってるお陰ですわ。

 いつも食後に薬をよばれる時にはね、

 こうやって手を合わして拝んでから

 よばれていますんやぁ。」



朝夕の食後に、降圧薬が処方されている。




 「食事はどんなもの食べてるの?」



「うちら貧乏やさかい、野菜ばっかり食べてますわ。

 あとはお味噌汁と魚やねぇ。」



 「ご飯はどのくらい食べてる?」



「昔から、茶碗に軽く1杯やねぇ。」



ところで、この方の顔のツヤとハリ、それに白さ

それはそれはもう、驚くばかりなのです。

とても90歳とは思えない!

もちろん、化粧などしていません。



 「それにしても、肌が綺麗やねぇ!」


と、思わず口から出た。



「えっ、せんせも、そない言うてくれますか?

 毎日、散歩してると出会う人がいつもな、

 『肌がきれいやなぁ』と言うてくれるんで

 『お愛想言うてくれて』と笑っとったけど

 せんせも、そない言うてくれますか。」



 「お愛想やないで、ホンマのことや。

  ホンマにきれいな肌やなぁ!」



昔から、決まった時間に規則正しく食事し、

早寝早起きを続けている
のだと。


今は、夜9時就寝、朝6時起床なのだという。

時には、夜中1回トイレに行くこともあるが、

たいがい朝まで一息に寝られるのだと。


いやぁ、うらやましい限り。




生きがい

 感謝

  野菜多目の食事
 
   味噌汁

    魚

     ご飯少な目

規則正しい食生活

 早寝早起き




これらはすべて

アンチエイジングに有効と考えられることばかり。


やっぱりそうなんだねぇ。

昔から良いと言われていることに間違いはない!



われわれは、それを受け継ぐことができるのだろうか?



ちなみに83歳のHさんの胸部レントゲン。

大動脈の石灰化など見当たらなかった。



AGEsは血管平滑筋細胞に石灰化を誘導する アンチエイジング・ミニ講座 2


創立2周年記念、AGE Readerによる皮膚AGEs測定の実際は こちらから

当ブログの重要点『抗糖化』等に関してはこちらにまとめてあります。
なお、図表および内容の引用は固くお断りいたします。