読書と映画をめぐるプロムナード

読書、映画に関する感想、啓示を受けたこと、派生して考えたことなどを、勉強しながら綴っています。

個人的に敢闘賞をあげたいB級サスペンス、「THR3E 影なき爆殺魔」(アメリカ/2006年)

2009-04-15 10:17:52 | 映画;洋画
監督:ロビー・ヘンソン
原作:テッド・デッカー
脚本:アラン・マッケルロイ
音楽:David Bergeaud
出演:マーク・ブルカス、ジャスティン・ワデル、ラウラ・ジョーダン、マックス・ライアン

~優秀な神学生ケヴィンの携帯電話に、突然男から「3分間で罪を告白しなければ車を爆破する」と連絡が入る。かつて弟を爆殺された犯罪心理分析官のジェニファーが捜査に当たるが…。~

ぎりぎりです。土俵際のぎりぎりで踏みとどまっているサスペンス作品です。メジャーではない俳優陣を起用して、綱渡りのようなスートーリー展開でよくぞ最後まで私をエンディングまで連れて行ってくれたと安堵しています。内容は詳しく明かせませんが、過去にいろんな監督や作家が繰り出したプロットを総動員したような、新奇性のない話です。

しかし、よく健闘したと思います。しかも、邦題もぎりぎりです。「リドル・キラー」とは、「a riddle killer」→「なぞなぞ殺人鬼」。犯人からケヴィンや警察に投げかけられるなぞなぞが「3の倍数」に関係してるという、世界のナベアツまがいのなぞかけが全編を流れるキーポイントだとだけ言っておきましょう。

さて、原作者のテッド・デッカー。「1962年、宣教師である父の赴任先、インドネシアの密林で生まれ育つ。アメリカで大学を出て、ビジネスマンとして成功。その後、作家に転じ、スリリングな展開と、驚くべきツイストを効かせたサスペンス小説で注目を浴び、ベストセラー作家の仲間入りを果たした」とされていますが、日本ではほとんど注目されていないのではないでしょうか。

<Ted Dekker - Wikipedia>
http://en.wikipedia.org/wiki/Ted_Dekker

そして、本作を駄作の謗りからぎりぎりで踏みとどめたロビー・ヘンソン監督。ビリー・ボブ・ソーントン、パトリシア・アークェット共演の「The Badge」(2002)、「キル・ビル」「Sin City」に出演した硬派マイケル・マドセンが主演した「House」(2007)でメガフォンを取っています。「House」はテッド・デッカーの作品です。

<Robby Henson - Wikipedia>
http://en.wikipedia.org/wiki/Robby_Henson

神学生ケヴィンを演じたマーク・ブルカスについては下記の記事で取り上げました。

<「24」のミシェル・デスラーが挑んだサスペンス、「ブラック・カーテン」(アメリカ/2006年)>
http://blog.goo.ne.jp/asongotoh/e/a1ec0b38e1fd32f22bb4e1b7b945de19

<Marc Blucas - Wikipedia>
http://en.wikipedia.org/wiki/Marc_Blucas

犯罪心理分析官のジェニファーに扮したジャスティン・ワデルについては下記の記事で。

<混沌の中の仕掛けを愉しむ、「CHAOS/カオス」(アメリカ/2005年)>
http://blog.goo.ne.jp/asongotoh/e/89c1ed1c907f1cc240b5b19d21d0b812

<Justine Waddell - Wikipedia>
http://en.wikipedia.org/wiki/Justine_Waddell

ケヴィンの幼馴染で保険調査員のサマンサを演じたのはラウラ・ジョーダン。1977年4月10日生まれのカナダ・トロント出身の女優さんです。主にカナダ映画、アメリカではテレビドラマへの出演が多いようです。

<Laura Jordan Biography>
http://www.fandango.com/laurajordan/biographies/p359968


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