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美容外科医の眼 《世相にメス》 日本と韓国、中国などの美容整形について

東洋経済日報に掲載されている 『 アジアン美容クリニック 院長 鄭憲 』 のコラムです。

肥満症・ダイエット (内科) 03

2008-03-18 11:03:55 | 医学用語集
脂肪

脂肪には、体温の維持、臓器の保護、生理活性物質の分泌などのさまざまな役割があるが、最大の役割は飢餓から身を守るためのエネルギー貯蔵機能である。人が吸収したエネルギーのうち余った分は脂肪として蓄えられ、食べ物が不足した場合の生命維持の為に使われる。
しかし、この脂肪が過剰に蓄積すると様々な病気を引き起こすことがしられており肥満症と言われる。特に内臓脂肪は生理活性の産生が活発で身体機能に影響を及ぼしやすいといわれる。



症候性肥満(二次性肥満)

何らかの病気や薬物の影響を受けて肥満になってしまうことがあり、これを二次性肥満という。肥満者全体の約5%に見られ、高インスリン血症や副腎皮質ホルモンの分泌過剰などのホルモンの分泌異常や、脳の異常、薬剤の副作用によるものなどが知られている。



ジブトラミン

ジブトラミンは、ノルアドレナリンとセロトニンの両方の濃度を高める作用を持つ。そのため、マジンドールよりも効果が高いとの報告がある。
ジブトラミンは放出されたセロトニンやルノアドレナリンが再取り込みされるのを阻害し、濃度を高く保つ作用があり、これによって食欲の発生を抑えることができる。

肥満症・ダイエット (内科) 02

2008-03-18 11:02:28 | 医学用語集
下半身肥満(洋ナシ形肥満)

半身、特にお尻や太腿周辺に脂肪が多く付いているタイプ。下半身肥満は女性に多い。ある程度の脂肪は女性にとって必要なものであり、健康上問題は少ない。



抗肥満薬

食事療法や運動による肥満の解消が困難な場合には抗肥満薬が使用される。近年では、肥満治療の初期段階にも積極的に利用されるようになっているが、やはり食事療法を中心としながらそれを補助する目的で使用されるのが望ましいというのが現状のようである。
一番の問題は、使用者が薬物療法のみに依存してしまうと服用の中止とともに体重が急速に戻りやすいことである。現実には、薬物療法だけで10%以上の体重減少を期待するのは難しいとの指摘もある。副作用もあるため一生服用を続ける訳にもいかず、医師と相談しながら安全かつ有効な利用が望まれる。



コレステロール

体内に存在する脂質の一つで、細胞膜や神経、ホルモン合成などに関わる重要な物質である。中性脂肪と同様に主に血液中ではタンパク質などと結合して水溶性のリポ蛋白として存在し、全身の隅々に運ばれていく。

肥満症・ダイエット(内科)01

2008-03-18 10:59:53 | 医学用語集
VLCD(半飢餓療法)

オプティファーストのような VLCD専用の粉末を水に溶いて飲む。一日の摂取エネルギーは500キロカロリー以下というかなり少ない量であるが、必要な栄養素があまり不足しないように計算されている。
VLCD は決して安易に出来るものではなく、医師の管理の下で行なうことが大切である。内臓や脳などに障害が無いこと、精神的にもある程度ストレスに耐えられる必要がある。



ウォーキング

肥満に対する運動療法の一つ。社会が便利になって、歩く量が減ったことが肥満の原因だと言っている人さえいる。ウォーキングの良いところは、誰にでも出来るし、どこでも出来ることであり、他の運動に比べて長続きしやすい。
ペットと散歩をしたり、散歩仲間を探したり、駅前歩くと決めるなど、続ける為の工夫がポイントである。



LDLコレステロール(悪玉コレステロール )

低比重リポ蛋白( LDL )として血中に存在するコレステロール。悪玉コレステロールとも言われる。おもにコレステロールを様々な細胞に運ぶ時の形体である。
悪玉と言われているが、体内で必要なコレステロールを運ぶ重要な役割を担っており、これが極度に不足するとビタミンの吸収が損なわれたり神経や網膜などに異常をきたすことがある(低リポ蛋白血症)。ただ、肥満者ではこのリポ蛋白が過剰になっていることが多く、それが問題となるのである。