美容外科医の眼 《世相にメス》 日本と韓国、中国などの美容整形について

東洋経済日報に掲載されている 『 アジアン美容クリニック 院長 鄭憲 』 のコラムです。

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非婚時代

2009-04-29 11:25:16 | Weblog

 

非婚時代

 

先日 日本に住まわれている韓国人の患者さんに、「先生も結婚するとき、鍵3個もらったの?」と突然聞かれ、一瞬何のことかと戸惑いました。確かに以前、韓国では、医者の婿を迎えるには、鍵が三つは必要だと言われていたのを聞いたことがあります。つまり、マンションの鍵、病院の鍵、車の鍵のことらしいですが・・・そのぐらいしないと、医者の婿は来ないし、医者の方でもそのぐらい期待するということだったのでしょう。つまり、金持ちの嫁を貰うというのが、人生の勝ちパターンと信じていた時代があったということです。先ほどの患者さんも年頃の娘さんがいて、医者のところに嫁にやりたいけど、大変そうだと心配顔でした。医者の婿が良いか、悪いかわからないけど、少なくとも私は自転車の鍵も貰ってないし、今ではそんなことないのではと言うと、少し安心したようです。

とにかく、結婚というと、当人以上に親、親戚が関わって、そこに、先ほどのようないい婿には貢物(みつぎもの)意識が一部残っているため、結婚を否定的に考える女性が増えた原因の一つでしょうか。それがまた、よく伝えられる、韓国の独身率、離婚率の増加に影響しているかも知れません。勿論、個の時代、人生の中で結婚、家族に対する意識、価値観が、変化してきていることは先進国を中心に世界的な傾向とも言えますが、資源が少なく人が財産という国にとっては、急激な出生率の減少は大問題です。韓国の2008年度出生率は1.19と再び減少し、不況の中1.0を切る可能性も出てきました。

アメリカ高齢化協会(AGE)理事のポール・ヒューイット博士が韓国春川で開かれた講演「高齢化社会の懸念と課題」で韓国がこのまま出生率が低下し続けると、2100年には人口が三分の一に、2200年には僅か140万人まで減ってしまうと警告しました。極端な予想とはいえ、笑って見過ごせないのも事実です。

結婚といえば、遅婚、非婚もそうですが、せっかく結婚してもすぐに離婚してしまうのも、最近の傾向のようです。合わない相手ならお互いダメージが少ないうちにとは、ある意味合理的ですが、理想の相手が、条件だけで見つかるものでしょうか。最も離婚率の低い日本の村に取材したレポートで、夫婦円満の秘訣は?と聞かれ「忍耐と寛容」と答えた老夫婦の答えが印象的でした。 

『東洋経済日報 2009.4.24掲載』

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スポーツ愛国心

2009-04-17 17:40:49 | Weblog

 

スポーツ愛国心

 

 

野球のWBC大会は、野球の宗主国アメリカよりも、むしろそれ以外の国々にて大いに盛り上がりました。特に日韓両国は、5度も対戦し、決勝戦では延長戦までもつれ込む熱戦を繰り広げました。日本でも普段は 野球に全く興味を持たない人までテレビの前で応援し、夜のゴールデンタイムでもないのに高視聴率を上げたようです。結果的に日本が連覇をしましたが、韓国の頑張りがあってこその大会の成功であったことは誰もが認めるところでしょう。あらためて、国威を揚げるという面では、スポーツの影響力を実感するものですが、反面 日本人の国に対する意識の変化を感じたのは私だけでしょうか?

読売新聞がおこなった2008年度の国家意識調査では、「日本国民であることを誇りに思う。」と答えた人が93%に達し、これは調査をはじめてから過去最高であったということです。そして「国の役に立ちたい。」と考える人も73%いました。先進国としての日本生活水準、戦後の平和維持、文化を考えても当然といえる数字なのでしょうが、愛国とか日の丸といった言葉に、若干アレルギー的反応も感じられた今までの国民意識からすると、日本も普通の国?になってきたのかもしれません。

一方韓国では、スポーツの韓日戦での盛り上がりは変わりませんが、祖国に対する思いは複雑なようです。先日 高麗大学の学生に対するアンケートで、「生まれ変わったら母国を選ぶ。」と答えた学生が30%にとどまり、ロシア、中国、フランスの70%台に比べ低く、日本の49%に比べても最も低い数字でした。(さらに梨花女子大生の結果はさらに低いものだったと記憶しています。)その理由としては政治の堕落を挙げていました。しかし一方、「戦争が起きたら国の為に戦う。」と答えた学生は日本の7%に対して45%と頼もしい一面も見せています。

古代ローマの哲学者 セネカの言葉に「誰も偉大だから祖国を愛するのでなく、自分の国だから愛するのだ。」とあります。

 

 

 

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真の被害者

2009-04-03 16:42:05 | Weblog

 

真の被害者

 

 

大韓航空機爆破事件の金賢姫と日本人拉致被害者家族の面会が日本の大手新聞、マスコミでは大々的に報道されました。反面、韓国での反応は、若干冷ややかとも受け取られるものだったようです。一般の韓国人としては、「何故今ごろ彼らと会うのか?」とう感覚ではないでしょうか。また、爆破事件被害者遺族にとっては、日本の拉致被害者家族より自分たちに対する謝罪、説明を優先すべきであるという気持ちも当然あるでしょう。勿論私も詳しいことはわかりませんが、韓日両国、そして北朝鮮を囲む米中など、様々な思惑の中で準備された今回の面会は、当事者や国民の意思とは別の政治劇のようにも感じます。

 

とにかく今回の面会は、改めて乗客乗員115名が亡くなった1987年の大韓航空機爆破事件を思い起こすきっかけにはなりました。実行犯の一人 金勝一は空港内で事情聴取される直前に自害し、金賢姫は自害に失敗して、拘束、その後自供後、死刑確定しましたが、「事件の生き証人」として恩赦釈放されました。この恩赦には、事件の被害者遺族から かなりの抗議の声が上がったのは当然でした。そして、彼女が美人であったから死刑にならなかったという通説?が今でも、まことしやかに言われているようです。実行犯が女性であること、そして 彼女の容姿が、「事件の生き証人」としての付加価値を高めたことは否定できないでしょう。(余談ですが、ソクラテスがアテネの人民裁判で死刑判決を受けたのは、その傲慢とも取られる弁舌だけでなく お世辞にも美男とはいえない容貌にあったという説があります。)

 

私が美容外科医だから、「美人は得である。」などというのでは勿論ありません。そもそも外交官の娘であった彼女が、特殊工作員に選ばれた理由にも容姿は関係していたでしょうから・・・外見的イメージ、印象がその人間の運命を左右しうることは事実だと思います。

 

 

 

『東洋経済日報2009.3.21掲載』

 

 

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