美容外科医の眼 《世相にメス》 日本と韓国、中国などの美容整形について

東洋経済日報に掲載されている 『 アジアン美容クリニック 院長 鄭憲 』 のコラムです。

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ショパンとアジアの世紀

2010-05-31 19:13:33 | Weblog

 

 

ショパンとアジアの世紀

 

 

今年は「ピアノの詩人」と称されるフレデリック・ショパンの生誕200年を祝して、世界で様々なイベントが企画、開催されているようです。5年ごとに開かれるショパン国際ピアノコンクールも、彼の命日である1017日前後に、祖国ポーランドのワルシャワで今年第16回大会が予定されています。他の様々な国際コンクールの中でも最も権威のある大会の一つと言われているだけに、世界中のピアニストの登竜門でもあります。また、それだけに審査も厳しく、また審査結果に対する物議も過去に伝えられ、期待に達しないという事で、優勝者該当なしの年も2度ありました。

東洋人の活躍は、第5回大会からで、3位と10位にそれぞれ中国人、日本人が初入賞し、1980年の第10回大会では、ベトナムのダイ・タイ・ソンがアジア人として見事初優勝しています。そして前回の15回大会では、本選出場者12名中8名が韓国、日本、中国からで、入選者も優勝こそポーランド人でしたが、残りは全てアジアの3国から選ばれました。この時、韓国のイム・ドンミン、イム・ドンヒョク兄弟が、2位該当なしの3位入賞で、韓国人初入賞も成し遂げました。また、韓国からら本選に出場したもう一人であるソン・ヨルムさんの経歴が国内の芸術総合学校を出ただけで、留学経験もなく、師事したのも地元の指導者であることが注目されました。それ程 本選進出だけでも困難な大会であることと同時に、韓国内レベルの高さを意味するのかも知れません。

ショパンが20歳の時ウィーンにて、ロシア占領に対するポーランド人の蜂起という事件(ワルシャワ蜂起)が起きます。そして革命軍が鎮圧されワルシャワが陥落したことを知り、絶望と無力感、そしてロシアに対する怒りの中で生まれたのが「革命のエチュード」でした。この時以来、彼は二度と祖国ポーランドの地を踏むことはありませんが、遺言で、彼の心臓のみはワルシャワの聖十字架協会の柱に安置されました。そして今、ショパンの音楽そして祖国への思いが200年を経て、ポーランドから遠くアジアにまで、確実に広がってきたとも言えるでしょう。

 

 

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韓流 第二幕?冬ソナからアイリス、それから

2010-05-24 17:15:36 | Weblog

 

韓流 第二幕?冬ソナからアイリス、それから

韓国で大ヒットしたドラマ「アイリス」が、夜九時というゴールデンタイムで放送開始されました。今まで一部韓流ファンたちの世界として位置づけられてきたものが、「表舞台に登場した。」と言えば大袈裟でしょうか。日本のテレビ局がこの時間帯に持ってきたことは、他のお家事情は別として、日本の視聴者に十分に受け入れられる土壌ができたと言うことで‘勝算あり’と踏んだ為でしょう。

韓国は1990年代後半から、「21世紀の国家イメージの世界化・一流化が、国家競争力強化と対外交渉力の増大および海外活動力の拡大に不可欠。」との判断から国家的文化戦略として「韓国文化CICulture Identify)」を策定・推進してきました。2003年「冬ソナ」で始まった日本の韓流ブームも、このような芸能芸術振興の中で生まれたものと言えるでしょう。実際 アジア。中東地域に輸出された映画・ドラマ・音楽・ゲームなどの文化コンテンツによる韓国イメージの影響は、この10年余りで決して小さなものではなかったと思います。このような国家の‘ソフト・パワー’という概念を提唱したのはクリントン政権化で国家安全保障会議議長・国防次官補を歴任したハーバード大学のジョセフ・ナイ教授です。彼は国際社会で真の国力を発揮するにおいて、軍事力や経済力など強制力を伴う‘ハード・パワー’のみの依存ではなく、文化的イメージや価値を高める‘ソフト・パワーの重要性を説きました。 大国の狭間で、存在力を示し生き残るため、韓国がその重要性をどこよりも認識したのは当然だったでしょう。

今のところ日本国内で韓流を後押ししているのは、圧倒的に女性のようです。「歴史は女が創る。」でしょうか?その反動か、韓流妻、恋人を持つ男性は、やや苦々しく思う人もいるようで、男性を中心に反韓流、嫌韓という言葉も生まれました。ただ、小学生の頃、仲の良かった友達に「ソウルってどこにあるの?韓国人は中国語を話すの?」と純粋に聞かれた記憶がある私としては、感慨深いところです。

 

 

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どぶろくとマッコリ

2010-05-13 18:48:47 | Weblog

 

どぶろくとマッコリ

知り合いの医師や大学教授の中で、韓国に学会や講演の依頼で招かれた人たちの話題で暫し聞かれるのが、強烈な酒席の歓迎に関するものです。勿論 下戸の人には無縁の話ですが、日本で少しは‘生ける口’と自負していた方々も、韓国の爆弾酒攻撃には、大方 記憶を失いながら、ホテルへ帰還となるようです。勿論このような酒文化?が、自慢できるものではないかも知れませんが、体験者たちの話しぶりからは、二日酔いに悩ませられながらも、どこか満更でもない濃厚な思い出として残るようです。私自身 若いころ韓国での留学時代の酒に関する‘愚勇伝’は、今でも当時の友人たちとの絆の一つと考えています。

ところで民族的に‘酒を好む’ということが、‘酒に強い’ことと関係しているのでしょうか。アルコールは体内で、アセトアルドヒドという成分に分解されるのですが、この成分が 悪酔い物質と言われるものです。この物質を分解できる酵素(ALDH2)の働きの良い悪いがお酒の強さを決めることになり、これは遺伝子により決められています。この酵素の働きが弱い人の割合は、日本人では42%で、韓国人の場合は28%です。この結果だけ見ると、韓国人の酒好きは裏付けられることになりますが、ヨーロッパ人やアフリカ人はほぼ0%で、むしろ中国人も含めて モンゴロイド系のみが、この酒に弱い遺伝子を持っているという事です。どうやら韓国人酒豪説も東アジアの中だけの話のようです。そして 韓国酒文化の強い印象は、やや過剰ともいえるサービス精神や、酒席での賑やかなパフォーマンスの為かも知れません。

‘飲みニケーション’では定評がある韓国社会ですが、最近 日本でも静かなブームになっているマッコリなどの韓国伝統酒の紹介や、酒席での韓国ならではの礼儀など、本来の民族的文化としてのお酒の交流がより広がってくれたらと願います。  

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人の若さと国の若さ

2010-05-06 13:16:19 | Weblog

 

人の若さと国の若さ

平均的な英国人は、「若さ」は36歳で終わり、「老い」は58歳で始まると考えていることが、欧州21カ国に対する最近の調査結果でわかりました。回答者の年齢によって、‘若い’と感じる年齢も異なるでしょうから、あくまで平均値ですが、40代後半、まさに中年の私の立場からも肯ける数字かと思います。勿論これは現代での社会的年齢で、生物学、医学的な意味での老化、例えば皮膚の老化現象は女性なら、ホルモン分泌がピークを超える25歳前後から始まるとも考えられていますから、36歳の肌は既に老いの過程にあることになります。ゆえに激しい運動量が要求されるプロスポーツでは、30歳で既にベテランと言われてしまい、そろそろ引退も考える時期となってしまうわけです。

一方最近‘国の若さ’という表現を目にすることがあります。成熟した国家というと政治、経済、福祉、文化など近代化した国々をイメージする反面、先進国病といわれる少子高齢化と社会保障の負担が増加している‘老いた国’とも言えます。一方、発展途上国の中には、制度面などはまだ不完全な部分もあり、様々な社会的問題は抱えていても、豊かな労働人口と、高度成長を目指す活気を持った‘若い国’があることも事実です。韓国の毎日経済で、日本、韓国、中国の人に、「自国を年齢で評価したら何歳か?」というアンケートをしました。その結果は、日本45.9歳、韓国33.3歳、中国36.5歳というもので、自国評価では韓国より中国が年上です。しかし、日本人は勿論、韓国人も中国を自国より若いと考えているとのことでした。

毒舌家でも名が知れた作家のバーナード・ショーが「若さを若者に与えるにはもったいない。」と言ったのは、経験のなさが、その若いエネルギーを浪費することを指摘したものでしょうが、老人の若者への憧れ、妬みのようにも聞こえます。国にも同じことが言えるかも知れません。

 

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