美容外科医の眼 《世相にメス》 日本と韓国、中国などの美容整形について

東洋経済日報に掲載されている 『 アジアン美容クリニック 院長 鄭憲 』 のコラムです。

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化粧と仮面と美容整形

2010-01-31 14:38:57 | Weblog

 

化粧と仮面と美容整形

中国人の女性が、来日した当初「日本の女性はいつも化粧をしている。」ことに驚いたというブログを読みました。同様の話を、北欧から留学に来た女性の感想でも見たことがあります。要するに、中国の女性は、仕事や何か必要性があるときは、しっかりメイクをするけれども、普段は素顔で過ごしているということらしいです。実際 あるアンケートで、ちょっとした外出でも化粧をする女性が、日本では70%以上でした。

 

ところで女性はなぜ化粧をするのでしょうか?先ほど近くに出かけるときもメイクをすると答えた人たちに、その理由を尋ねると6割以上が‘マナーとして’ということでした。一方 女性が化粧をすることで、自分の意識の切り替え効果があることも研究されています。つまり 別の自分になるとまでは言わないまでも、気持ちを仕事や恋愛モードに変えるスウィッチであるわけです。また脳科学者の茂木健一郎氏の著書「脳の化粧」によると人間は 自分の顔を見たときと他人の顔を見たときは脳の活動領域が異なることが知られているのに、化粧をした自分の顔は 他者の顔を見たときの脳活動に近かったそうです。これは、化粧をすることで意識の中では自分を他人のように客観視し、他人のように行動する自分を受けいれることができる‘仮面効果’とも言えるかも知れません。

 

美容外科医の私としては、‘美容整形治療’によっての意識や脳活動の変化についても調べてみたいところです。経験上では、治療によって以前より客観的にも主観的にもバランスが良くなった場合、それを素顔と受け入れるのは驚くほど時間がかかりません。韓国など「形が美しいものは内面も美しい。」という美の価値観が存在しうる社会では、美容整形を肯定的に考え、自然に受け入れる傾向がより強いとも考えられます。 お化粧を男性に媚びる社会価値観からくるものとして否定的に捉えるフェミニストの説もありますが、美容整形を受ける理由として、「異性のためよりも自分自身のため。」と話す女性が増えてきているのも最近感じるところです。お化粧が他人に見せるためならず、自分自身を客観的に見るための眼鏡なら、美容整形は付けていることも忘れる特殊なコンタクトンズに例えられないでしょうか。

 

女性たちのお化粧や美容治療を、自己満足とやや冷めた視線で見る男性諸氏も、ご自分の中の自己満足な物にはお気づきにならないことも多くないですか?

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なんじ姦淫するべからず

2010-01-21 12:59:11 | Weblog

 

なんじ姦淫するべからず

 先日 韓国の憲法裁判所にて「婚姻憑藉(ひょうしゃ)姦淫罪」に対して違憲とする判断が下されました。この耳慣れない法律は、1953年より維持されてきたもので、「男性が結婚を口実に女性を騙して、性的関係をもったものに、2年以下の懲役または500万ウォン以下の罰金を課す。」と言った刑法です。これを違憲と判断した一方、「姦通罪」に関してはこれまで通り合憲として存続されることになりました。どちらも国家による個人の性的自己決定権を否認する法律であると言うことで、改憲または廃止の議論が近年続けられてきましたが、今回ようやく一つの判断が示されたわけです。

 日本でも明治時代から姦通罪が存在しましたが、第二次大戦後 1947年日本国憲法が施行されるとともに男女平等に違反すると言うことで廃止されました。(この時、姦通罪を既婚の男性にも適用して継続しようという動きもあったそうですが、妾や愛人を持つ、有力者、政治家の抵抗が一因という話も・・・)この頃 韓国では、日本とは逆に姦通罪を既婚男性にも適応することで存続し、今に至るわけです。儒教思想を規範とする韓国社会では、家族制度を維持するため、このような制度を必要と考えたのでしょう。しかし、近年 社会通念も変わり、韓流ドラマを見ても不倫、不義は当たり前のように取り上げられています。姦通罪自体も、社会秩序を護るというより、離婚訴訟や財産分与を優位に進めていこうという手段に利用されている面もあるようです。そして、むしろ夫婦の和解の可能性を摘み取り、子供に対しても、その心に深い傷を与える原因になりと指摘する専門家もいます。一方 韓国中央日報のアンケートでは依然 継続支持者が7割以上で、廃止支持者は男性や高学歴者に多いと言う結果が出ていることから、男女平等論も単純に判断できないところです。

 実はイタリアでも戦後しばらく姦通罪が規定されていました。(1968年廃止)女性を見たらとりあえず口説いてみるのが礼儀?とまでいわれるお国柄。姦通罪がなくなったことで、イタリア男性は得したのでしょうか?ある遺伝子学者によると、「ローマ近郊の修正時の10人に一人の確立でその子の父親は婚姻上の父親でない可能性が高い。」と。得をしたのは男性の方か女性の方か?

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血液型と性格

2010-01-08 20:10:17 | Weblog

 

血液型と性格

 

日本や韓国の雑誌の特集にしばしば登場するのが、血液型性格診断。恋愛の相性から仕事上のつき合い方まで様々なものがあります。世の中、思い通りに行かないことも多く、ついつい何かに頼りたくなるのは人情。星占いや生まれ月、姓名判断などが結構人気のコーナーであるのは肯けるところです。しかし、もし欧米人やその他の国の人に血液型を尋ねて、性格との関連の話などすると 多分怪訝な顔をされると思います。実は、この血液型性格診断とは ある意味日本独自のもので、その影響を受けた韓国、台湾でのみ認められているのです。

そもそもABO式血液型は1900年オーストリアの生物学者によって発見されたもので、赤血球中のA抗原、B抗原の有無によって人間の血液を4種類に分類したものです。この発見によって輸血が安全に行われる様になりました。しかし、これはあくまでも2つの抗原のみに対しての分類であって、血液は他の多くの抗原によっても分類できるのです。例えばRhプラス、マイナスなどもその一つでしょう。そして 血液型研究が盛んだった当時のヨーロッパで、ドイツ人のハイデンベルグ大学の教授が様々な動物の血液型を調べ、チンパンジーなどの高等な動物にA型が多いという発表をしました。これが、黒人や黄色人種より白人種にA型が多いという結果と相まって、A型=白人が優秀であるといった 人種差別、優生学者を喜ばせたということもあったそうです。(これはアボリジニにA型が多いとわかって彼らの思惑は崩れましたが・・・)

この後、1927年に日本の学者が血液型と性格の関連性に関する研究を発表し、これが現在の血液型性格診断の始まりになっています。しかし、この研究での調査法は、現在で考えると簡単なアンケートと問診程度で、被験者の数も30人余りと少なく、結果の解析もかなり主観的と言え、科学的というには、お粗末なものでした。それにも拘らず、日本軍によって兵士の適正診断に使われ精鋭部隊を作ろうとした試みまであったように、その後もひろがって行きました。さすがに今では、科学的根拠のないものと考えられるようになりましたが、その人気は衰えないようです。

「科学じゃなくても、目くじら立てず、楽しめば良い。」と言うでしょうが、気になってしまう私は、やはり●型のせい?でしょうか。

 

 

 

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