脚と角

関西を中心に国内外のサッカーシーンを観測する蹴球的徒然草。

喜怒哀楽の真髄は蹴球にこそ有り。

ナビスコ杯勝者の特権

2007年08月02日 | 脚で語るJリーグ


 『来年2月に米ハワイで開催される新設のサッカーのクラブ大会「パンパシフィック大会(仮称)」に、今季のヤマザキナビスコ・カップ優勝チームが参加することが1日、分かった。7月のJリーグ実行委員会で経過報告があり、現在は最終調整に入っている。
 大会には米MLSから2チーム、Jリーグ、オーストラリアから各1チームが出場し、総当たりで優勝を争う。』

 今日のスポーツ報知の速報にこの記事が。これは大きいことだ。ますますナビスコ杯を獲る価値が高まった。確かにこれまでナビスコ杯に対するプライオリティはあまりに低すぎた。予選リーグは特に水曜開催が中心ということもある。このリーグ戦との合間に消化されるこの大会を予選からベストメンバーを組まずに消化試合と認識して取り組むチームも年々顕著になっている。突破ができなければ確かに若手の調整の場と成り下がってしまうのも納得できるが、リーグと比べると近年特にナビスコ杯の盛り上がりは下向き加減だった。
 盛り上がらなければ、スポンサーのヤマザキナビスコも立場が無い。イングランドのFAカップを強烈な模範とした天皇杯との差別化が難しい大会である。純粋にトップリーグのチームだけのカップ戦であったが、確かに優勝の特権はこれまで無かった。過去にもアジアカップウィナーズカップ出場チームは天皇杯優勝チームだった。できることならいかなる形になろうとも天皇杯と統合してしまえばという意見も一つであった。
 それらを考えれば、この処置は非常にポジティブなものであるし、前途が明るいアメリカのクラブと相まみえるのも貴重な経験となる。あとは出場チームは2月開催というハードルを越えなければいけないが。
 
 個人的には今年は是が非でもガンバには今年ナビスコ杯を掲げてもらいたい。ガンバは予選からメンバーも戦い方もリーグ戦と変わらず本気だった。ベスト4の組み合わせが決まるのはこれから。リーグカップという位置付けのこの大会を最後までリーグリーダーとしての高い意識で戦い抜いてもらいたいものだ。

 遙か海の向こうでは欧州各国のリーグが開幕直前。シュスター新体制のレアルは大きくつまづく船出となり、対してドイツのバイエルンは文句無しのリーグカップ優勝。そしてバルサが今月日本に調整という名の商売巡業にやってくる。

 世界が動き出す8月。どんどん面白くなってきた。


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