今季の全国地域リーグ決勝大会もいよいよ最終日である3日目を迎え、2日目に来季のJFL昇格を決めたY.S.C.C.に続けと、ここまで勝点4ポイントで2位につけるShizuoka.藤枝MYFCがそのY.S.C.C.と対戦。第2試合の結果に関わらず、この試合に90分以内での敗戦を喫しなければ、自動昇格枠の2位が手堅い藤枝は、試合を1-1からPK戦に持ち込み、ここまで2連勝のY.S.C.C.に7-6で勝利。これで決勝ラウンド2位を手中にし、来季のJFL昇格を決めた。JFAによるテクニカル映像はこちら。
2日目をPK敗戦した藤枝だったが、アラン、石田が復帰。
この3日目で勝点では残り3チームでは非常に優位だった。
藤枝は2日目に警告の累積で出場停止だったアランと石田が先発にカムバック。前日に退場処分を食らった奈良林を欠くものの、チョン・リュンポがこれをカバーする。
対するY.S.C.C.は一足早くJFL昇格を決めたが、勝負は最後まで追求。前日のメンバーからGK浜村、DF片根がこの決勝ラウンド初先発で名を連ね、1日目に途中出場から活躍した吉野が森田に代わって先発を務めた。
試合はいきなりのスーパープレーで幕を開ける。ハイボールにY.S.C.C.のDFと藤枝・石田が競り合ってこぼれたボールに、藤枝・アランが約35mはあろうかという距離からそのままダイレクトボレーシュートでゴールへ叩き込む。あまりの一瞬の離れ業にスタンドからはどよめきが。持ち前の得点力を発揮するとこの男がどれだけ脅威かということを知らしめた1点で藤枝が試合を先行する。
スーパーシュートで試合を動かした藤枝・アラン。
こんなシュートはこのカテゴリーでは規格外。
15分には藤枝・納谷のFKにアランがこのヘッドでチャンスを作る。
ところが、Y.S.C.C.も黙ってはいない。18分にセンターサークル付近で藤枝のアランからボールを奪うと、一気に速攻。辻がエリア前からシュートを一度は試みるもブロックされたこともあって、落ち着いて後ろからフォローに回った平間に返すと、その平間から左サイドの後藤へ。この後藤が一気に縦を勝負すると、グラウンダーの折り返しをゴールエリアへ放つ。すると、これを中で待ち構えた吉田が体を捻りながらゴールへ流し込んだ。Y.S.C.C.がその組織力の高さを見せつけて同点に追いついた。
吉田の渾身のシュートがネットを揺らす。
昇格が決まっても目の前の勝負を諦めないY.S.C.C.の同点劇。
1-1というスコアになってもその後も両者は譲らず。共に決定機を作り合いながら後半へ折り返す。わずかにY.S.C.C.が地力で藤枝を凌駕する展開だった。
Y.S.C.C.の辻をマークする藤枝・DF望月。
1アシストのY.S.C.C.の左サイドバック後藤。
東農大から今季加入の選手だが、3日間で特に印象に残った。
後半に入ると、藤枝も果敢に追加点を狙いに来る。57分にホン・テイルがループシュートを狙うが惜しくも決まらず。76分には左からの折り返しにアランがヘッドで合わせる。やはり2日目に比べると、流動的にポジションを右に左に変え続けるアランの存在は相手チームにとっては厄介なもの。この試合だけで1人でシュートを8本も放っているこの優良助っ人外国人をなんとかブロックしてY.S.C.C.はこの試合をPK戦へ持ち込んだ。
PK戦へと突入。
藤枝はこの時点でかなりJFL昇格を近づけた。
負けても第2試合でHOYOが5点差をつけて勝たない限り2位は約束された。
このPK戦では、8人目のY.S.C.C.のキッカーを藤枝・GK豊瀬がセーブすると、そのまま藤枝の8人目をその豊瀬が務めて見事にキックを決めるとゲームセット。勝点を5ポイントとした藤枝が見事に来季のJFL昇格を掴んだ。
相手のキックを止めた後、ボールをセットする藤枝・GK豊瀬。
これにはスタンドからどよめきが。千両役者。
そしてこの豊瀬が1人でPK戦をクロージング。
藤枝が勝利、そしてJFL昇格決定。
かつて藤枝ネルソンとしてその産声を上げたチームは、日本で初めてネットオーナーシステムを採用し、ネットオーナーによってチームの運営や強化方針を決めていくというチーム・藤枝MYFCとして歩みを新たにする。2010年には既存の静岡FCと統合してShizuoka.藤枝MYFCとなったが、その静岡FC時代にも何度も挑戦してその扉を開けられなかったJFLという高みにようやく辿り着いた。この決勝ラウンドでも攻守のバランスの高さで常に安定した戦いを披露した。Y.S.C.C.と並んでのJFL昇格。改めてAグループの2強の強さをこの試合のレベルの高さからも実感したのは間違いない。来季、サッカーどころ静岡において既におなじみであるHonda FC以外では久々のJFLチーム(静産大以来か)ということで、どんな戦いぶりを披露するのか楽しみ。選手、スタッフ、関係者の皆様、本当におめでとうございます。
選手兼監督(ヘッドコーチも含めて)として3年目。齊藤が宙を舞う。
元日本代表の名DFがチームを牽引した。
2日目をPK敗戦した藤枝だったが、アラン、石田が復帰。
この3日目で勝点では残り3チームでは非常に優位だった。
藤枝は2日目に警告の累積で出場停止だったアランと石田が先発にカムバック。前日に退場処分を食らった奈良林を欠くものの、チョン・リュンポがこれをカバーする。
対するY.S.C.C.は一足早くJFL昇格を決めたが、勝負は最後まで追求。前日のメンバーからGK浜村、DF片根がこの決勝ラウンド初先発で名を連ね、1日目に途中出場から活躍した吉野が森田に代わって先発を務めた。
試合はいきなりのスーパープレーで幕を開ける。ハイボールにY.S.C.C.のDFと藤枝・石田が競り合ってこぼれたボールに、藤枝・アランが約35mはあろうかという距離からそのままダイレクトボレーシュートでゴールへ叩き込む。あまりの一瞬の離れ業にスタンドからはどよめきが。持ち前の得点力を発揮するとこの男がどれだけ脅威かということを知らしめた1点で藤枝が試合を先行する。
スーパーシュートで試合を動かした藤枝・アラン。
こんなシュートはこのカテゴリーでは規格外。
15分には藤枝・納谷のFKにアランがこのヘッドでチャンスを作る。
ところが、Y.S.C.C.も黙ってはいない。18分にセンターサークル付近で藤枝のアランからボールを奪うと、一気に速攻。辻がエリア前からシュートを一度は試みるもブロックされたこともあって、落ち着いて後ろからフォローに回った平間に返すと、その平間から左サイドの後藤へ。この後藤が一気に縦を勝負すると、グラウンダーの折り返しをゴールエリアへ放つ。すると、これを中で待ち構えた吉田が体を捻りながらゴールへ流し込んだ。Y.S.C.C.がその組織力の高さを見せつけて同点に追いついた。
吉田の渾身のシュートがネットを揺らす。
昇格が決まっても目の前の勝負を諦めないY.S.C.C.の同点劇。
1-1というスコアになってもその後も両者は譲らず。共に決定機を作り合いながら後半へ折り返す。わずかにY.S.C.C.が地力で藤枝を凌駕する展開だった。
Y.S.C.C.の辻をマークする藤枝・DF望月。
1アシストのY.S.C.C.の左サイドバック後藤。
東農大から今季加入の選手だが、3日間で特に印象に残った。
後半に入ると、藤枝も果敢に追加点を狙いに来る。57分にホン・テイルがループシュートを狙うが惜しくも決まらず。76分には左からの折り返しにアランがヘッドで合わせる。やはり2日目に比べると、流動的にポジションを右に左に変え続けるアランの存在は相手チームにとっては厄介なもの。この試合だけで1人でシュートを8本も放っているこの優良助っ人外国人をなんとかブロックしてY.S.C.C.はこの試合をPK戦へ持ち込んだ。
PK戦へと突入。
藤枝はこの時点でかなりJFL昇格を近づけた。
負けても第2試合でHOYOが5点差をつけて勝たない限り2位は約束された。
このPK戦では、8人目のY.S.C.C.のキッカーを藤枝・GK豊瀬がセーブすると、そのまま藤枝の8人目をその豊瀬が務めて見事にキックを決めるとゲームセット。勝点を5ポイントとした藤枝が見事に来季のJFL昇格を掴んだ。
相手のキックを止めた後、ボールをセットする藤枝・GK豊瀬。
これにはスタンドからどよめきが。千両役者。
そしてこの豊瀬が1人でPK戦をクロージング。
藤枝が勝利、そしてJFL昇格決定。
かつて藤枝ネルソンとしてその産声を上げたチームは、日本で初めてネットオーナーシステムを採用し、ネットオーナーによってチームの運営や強化方針を決めていくというチーム・藤枝MYFCとして歩みを新たにする。2010年には既存の静岡FCと統合してShizuoka.藤枝MYFCとなったが、その静岡FC時代にも何度も挑戦してその扉を開けられなかったJFLという高みにようやく辿り着いた。この決勝ラウンドでも攻守のバランスの高さで常に安定した戦いを披露した。Y.S.C.C.と並んでのJFL昇格。改めてAグループの2強の強さをこの試合のレベルの高さからも実感したのは間違いない。来季、サッカーどころ静岡において既におなじみであるHonda FC以外では久々のJFLチーム(静産大以来か)ということで、どんな戦いぶりを披露するのか楽しみ。選手、スタッフ、関係者の皆様、本当におめでとうございます。
選手兼監督(ヘッドコーチも含めて)として3年目。齊藤が宙を舞う。
元日本代表の名DFがチームを牽引した。
コメントありがとうございます。
確かにその通りですね。
訂正しておきます。
ありがとうございます。
J以外でも静岡が一層盛り上がることを期待しております。
複数のチームが参加するのは久しぶりですが