歌わない時間

言葉と音楽について、思うところをだらだらと。お暇な方はおつきあいを。

先生の選択

2013年05月10日 | 音楽について
三月から四月にかけての入院だったので、番組改編でたとえばTBSラジオの『dig』の最終週(のストリーミング放送。パソコンで聴くやつ)が聴けなかったりしてさびしかった。他方、龍翁先生(皆川達夫さん)が解説をしているNHK第一の『音楽の泉』も、三月最終週の放送が先生の専門分野といえるパレストリーナとモンテベルディで、ああこれは最終回かな、とてっきりそう思いました。でも特に最後の挨拶などもなく、そして四月以降も相変わらず先生ご出演のようで、まづはなによりです。

その、三月最終週の『音楽の泉』。パレストリーナはザ・シクスティーンによる『聖母被昇天のミサ』。そしてモンテベルディはガーディナー指揮の『聖母マリアの夕べの祈り』(『晩課』)。皆川さんが選んだのはガーディナーの旧録音(デッカ)なのでした。意外というか、えらい変化球だと思いました。

入院病棟の、受信状態のよくない中で、しかもイヤホンで聴いてたので、自信もって言えないんだけど、その時聴いたガーディナーの『晩課』旧録音は、かなり荒削り感の残る演奏ではあった。74年の録音だったかな。フィリップ・ジョーンズやデイビッド・マンロウの参加した、記念碑的な録音ではありますが。にしても、ガーディナーにはレコード・アカデミー賞を獲った新録音(アルヒーフ)があるのに。なぜあそこで旧録音だったのかは謎。

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