歌わない時間

言葉と音楽について、思うところをだらだらと。お暇な方はおつきあいを。

『図書』2009年12月号

2009年12月01日 | 本とか雑誌とか
『図書』2009年12月号。1ページ上の短いエッセイを南木佳士さんが書いている。「診て、書いて」。南木さんが心の病気にかかったのは芥川賞の翌年以来のことだそうだ。最近また賞をもらったそうなんですが、なじみの編集者から「賞で気を抜かずにもっとちゃんと書いたほうがいいんじゃないの」と言われて「意外に滅入っ」た、と書いてある。すなおな人だ。

鶴見俊輔さんの連載、ついに終わる。岩波新書になるのかな。中野三敏「和本教室」は19回め。この連載が本になったらたぶん買うだろうなあ。片岡義男「散歩して迷子になる」21回め。片岡さんは学生のときから雑誌に書いていて、でも卒業後、「商事会社」にいちど就職したそうですよ。4月に就職してその年の6月30日に退社したそうな。

新刊案内。『岩波国語辞典』が第七版になって11月に出てます。買うかも。佐竹昭広集は第4巻『閑居と乱世』が12月22日発売で、これは予約する。そのほか、買えませんが、畑尚子『徳川政権下の大奥と奥女中』はちょっと見てみたい。岩波現代文庫では高階秀爾『増補日本美術を見る眼』、筒井清忠『日本型「教養」の運命』など。教文館の広告で『キリシタン版太平記抜書三』。