昨日の『錦繍』の引用だが、もうひとつ「一所懸命」ということばにも目がとまる。わたしは違和感ないのだが、世間には、「一所懸命」という言葉は死語だ、と思っている人もいるらしいのである。
わたしの疑問はこういうことだ。つまり、『錦繍』に見られるような「一所懸命」の語例は、古来の「一所懸命」の語形をそのまま保存したものなのだろうか。あるいは、いったん「一生懸命」に転訛した後に、口語におけるその省略形として「いっしょ懸命」が復活したものなのか。
わたし自身は、書き言葉としては「一所懸命」「一生懸命」どちらも使いそうである。しかし話し言葉としては、ほぼ100パーセントに近く、「いっしょ懸命」と言っていると思う。
わたしの疑問はこういうことだ。つまり、『錦繍』に見られるような「一所懸命」の語例は、古来の「一所懸命」の語形をそのまま保存したものなのだろうか。あるいは、いったん「一生懸命」に転訛した後に、口語におけるその省略形として「いっしょ懸命」が復活したものなのか。
わたし自身は、書き言葉としては「一所懸命」「一生懸命」どちらも使いそうである。しかし話し言葉としては、ほぼ100パーセントに近く、「いっしょ懸命」と言っていると思う。