8/26(金)は、カナダから帰国して中1日というのに『自転車で東京散歩-深夜編-』に参加。
このイベント、年に一度しかありません。
時差ボケも吹っ飛ばす勢いで、集合場所の東京駅丸ビル南側駐輪場へ。
集合時間は夜の11時で、早朝5時に築地で解散。夜通し東京をサイクリングします。
会社から帰宅して30分ほど仮眠したけど、大丈夫かなぁ・・・。
駐輪場に着くと、私の顔を見るなり「タシデレ!」とガイドの丹羽さん。
「タシデレ」とはチベット語で「こんにちは」という挨拶の言葉。
丹羽さんのガイドで、GWに『自転車でチベット・ラサとちょっとその奥へ』というツアーに参加し、大変お世話になりました。
しかしこんな所に駐輪場があり、誰でもレンタルできるなんて、まったく知りませんでした。
今宵の相棒は、コイツ。
初めて電動アシスト付き自転車に乗りますよ~。
参加者全員同じ型、同じ色なんで、管理番号で識別します。
アシストにも3段階ありました。
最初はバッテリーの残量が心配なので、消費が少ない「エコ」に設定。
ヘルメットは丹羽さんからレンタルしました。
参加者10名のうち4名はファミリー。
これはいい夏休みの思い出になりますね。
スタッフはガイドの丹羽さんに、サポートで列の真ん中を走る男性、ツアー催行会社の社長と総勢13名で、出発~!
東京駅を前にして、最初の目的地の発表です。
集合・解散場所は知らされているのですが、コースは当日まで明かされないミステリーツアーなのです。
まずは愛宕山へ向かいます!と丹羽さん。
銀座を通り、
新橋を過ぎて、愛宕山に着きました。
この長い石段を馬で駆け上る強者はいないかと徳川家光からの命を受けて、見事成功した家臣が出世したということから「出世の石段」と言われているそうです。
階段を上がると愛宕神社があり、ツアー催行会社の社長だけがお参り。
参加者の1人が、それ以上出世してどうするの?と言うので大ウケでした。
愛宕山を後にし、東京タワーの真横を通り、ロシア大使館脇の坂を下り、狸穴を経由し、六本木方面へ。
「於多福坂」の前で、丹羽さんが解説。
ここは坂の傾斜が、途中でいったんゆるやかになって、また下がったので、顔の真ん中の低いお多福面のようだと名づけられたそうです。
そして夜の街が近づいてきました。
金曜日の夜なので、まあすごいにぎわいですわ。
いやいや、0時過ぎたので、土曜日になりましたね。
ど真ん中の交差点で、自転車に乗った13人が1列になり信号待ちしてるっちゅーのは、かなり目立ちます。
早く青になぁーれ~。
六本木を過ぎると、あんなに明るかった街が再び暗くなりました。
そして究極の暗さ、青山墓地へ。これは肝試しなのか・・・。
道路には街灯がありますが、墓地の小道を入ると、真っ暗です。
どこまで行くの?と思ったら「忠犬ハチ公」の墓でした。
飼い主 上野英三郎氏のお墓の横に眠っていました。
国道246に出る前に、コンビニに立ち寄り、飲み物やおやつを購入。
神宮外苑絵画館前で小休止。
グランドを前にして、小腹を満たした後、しばし横になりましたが、眠れず・・・。
30分ほど休憩したのち、JR信濃町駅前を通過。
四谷左門町にある「於岩稲荷陽運寺」へ。
おどろおどろしい四谷怪談の話は、歌舞伎のために作られたストーリーだそうで、実際のお岩さんはとても夫婦円満だったそうですよ。
斜め前にあるもう1つの「於岩稲荷田宮神社」は、柵があったものの、奥にある神社が見えたので、一礼し、拝んでおきました。
そこから地下鉄四谷三丁目駅近くの車力門通りへ。
小さなスナックにバーがたくさんあり、心惹かれつつもあっという間に通り過ぎ、市ヶ谷に出ました。
四谷怪談の後は、番長皿屋敷にまつわる「帯坂」へ。
旗本青山播磨の腰元お菊が髪をふり乱し帯を引きずってにげたという伝説にちなんだ坂だそうです。
ここらへんで、女性参加者の電動アシスト自転車のバッテリーが0になるというハプニング。
坂が多かったので、さすがに辛そう・・・。
丹羽さんが自分の自転車と交換し、さらにそれを「ちよくる」というステーションでフル充電のものとチェンジ。
こんなに各所に基地があり、24時間利用できるなんて誠に便利。
靖国通りにぶつかり、日本武道館へ。
なにやら警備員さんがそこかしこにいらして、なおかつ近くで野宿している若い子達。
いったい何事?と思っていたら、この日の夜、日テレ24時間テレビがあることが判明。
ここで夜明かししちゃうとは、すごい気合入ってますね。
北の丸公園の中を走り、大手町へ。
ぐるっと回って、出発地点の東京駅に戻ってきましたよ。
真夜中に工事作業中の方達の横を通ると、「おー、なんだなんだぁ~。」と声をかけられました。
確かにこんな深夜にヘルメットかぶって13人も自転車で走っていると、何かと思われますよね。
そのまま、日本橋に向かい、橋で小休止。
橋の柱に彫られている文字は、江戸幕府最後の将軍 徳川慶喜が書いたそうです。
東京証券取引所を横目に見て、
こんな素敵な橋を渡り、
もひとつ中央大橋を渡り、佃島へ。
真夜中だというのに、煌煌と光るライトに照らされるお神輿。
自転車を降り、細い路地の中にある佃天台地蔵尊へ。
手前に大きな木があるのわかりますかねぇー。
切らずに、この木を生かして建物が建てられていました。
寝静まった月島の路地を走ります。静かにね・・・。
そして豊洲へ。
ららぽーと豊洲裏にあるライトアップまぶしい橋。
豊洲公園前で休憩。
きれいなトイレが近くにあって助かりました。
明るくなるのを待ちます。
この時はまだ騒ぎになる前の豊洲市場。
晴海大橋を渡る頃には、少しずつ夜明けが近づいてきました。
中央区に入り、いよいよゴールが近づいてきました。
夜明け間近の築地市場に到着!
築地にあるステーションに自転車を乗り捨て、丹羽さんとはここでお別れ。
あらら、築地で朝食をご一緒できるもんだと思っていましたょ・・・。
素敵なガイド、ありがとうございました!
この後、築地見学へ行きたい方はご案内しますよとツアー会社の社長。
全員行きます!とすっかり明るくなった場外へ。
拾得物掲示板がおもしろいんですよと社長。
「マグロのカマ」落としました!と言っちゃおうかな・・・。
「野菜の詰合わせ」でもいいですけど。
ターレットトラック、通称ターレーがガンガン走ってきます。
これぞ築地という感じですな。
まだ5時台なのに、外国人、日本人入り混じって行列ができている人気店もあり。
吉野家一号店もありましたが、こちらは並んでなかったッス。
お寿司を食べようと思っても、どこもまあいいお値段でビックリ。
結局サクッと回って、社長はこの後、用事があるとのことで解散。
あー、どこで食べよう・・・。
一人悩んで、こちらのお店に入ることに。
まあ許容範囲内のお値段と、名前に馴染みがありますからね。
鮪の具の大盛丼を注文すると、外国人女性店員の方に先払いと言われました。
そういうシステムなのね。はいはい。
まずはお疲さまぁ~の一杯。
そしてやってきたのは・・・、あれ?玉子乗っかっちゃってる。
写真だと乗ってないのにぃー。
玉子の分、鮪乗っけてくれよぉー。
ご飯の量も少なく、あっという間に完食。
築地市場駅から地下鉄に乗り、帰宅。目覚ましをかけ、即寝ました。
3時間ほど寝て、11:35~ZUMBAのレッスンに間に合うよう、スポーツクラブへ。
ゆっくり寝てればいいものを、いつもの土曜日と同じパターンに。
深夜の東京を自転車で走るのもいいもんです。
電動アシスト自転車が想像以上に楽で、坂や橋の多い23区内をは走るのには打ってつけだと思いました。
簡単な登録をすれば誰でもレンタルできるというこのシステム、おススメです。
今度は個人でこの自転車を借り、都内を走り、また築地に行ってみたいなぁー。
となるとまた深夜なのかな・・・。
※「photo/ncycling.com」の記載がある画像は丹羽さんから提供していただきました。
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