「釣初心者日記」

宮崎の釣り情報・釣れた魚の事・魚料理・その他ゴルフ話など書いてます。

ナウル共和国

2006年05月27日 | 雑記
木曜日の通勤途中のラジオの話題なのだが、森本毅郎さんが司会の「日本全国8時です」という番組がある。曜日ごとにコメンテーターが変わるのだが、その中でも木曜日の月尾嘉男(つきおよしお)さんという東京大学名誉教授の方の話がとても面白い。
毎週歓心しながら通勤を楽しんでいるが、今週木曜日の話も記憶に残った。

「ナウル共和国」という国の話だ。

内容は、日本の今後を推測するにナウル共和国のような経緯を辿っていくのではないかという警告なんだけど、現在のナウル共和国はほとんど国政は破綻状態。

ナウル共和国は赤道からオーストラリアの方向(南)に40Kmほどの小さな島で、世界では3番目に小さな国なんだそうだ。ちなみに1番小さいのが「バチカン市国」で2番目がモナコ。ナウルは面積が21.1km2というから日本でもちょっと大きめの市町村程度だろう。人口が約10000人で、その内の7600人がナウルの人。(他は出稼ぎ)

この国は燐鉱石の採掘で生業を立てていて、戦時中はイギリス・オーストラリア等の配下であり、一時期(1942年から3年ほど)は日本軍が占領していたらしい。
1968年に独立しているが、燐鉱石の採掘にかけては世界有数で一時期はサウジアラビアに次ぐ世界でも2番目のGDP国家となり、税金などは一切なく結婚すれば国から一戸建ての豪華住居がプレゼントされるほどだったそうだ。採掘は海外からの出稼ぎで賄われ、原住民は気楽に裕福な生活ができたらしい。

この燐鉱石だが、島自体がアホウドリの繁殖地で、その糞が何百万年もの歳月をかけて生み出したもの。ところが資源には限りがあり、今は採掘場を運営する資金にもならぬほどしか採れなくなっているそうだ。
つまり収入源が断たれている。他のものはすべて輸入でまかなっているので現在は、食べるものにも苦労するほどの貧困状態。島なので政府は国民に漁業従事を呼びかけているが、一度働かなくなった住民には真剣身がなく、かなり切羽詰った状態らしい。
視察に行った国会議員が、(住民のやる気のなさに?)一刻も早く島を出たかったという話だったそうだ。

今、日本は裕福かどうかと問われると意見は別れるだろうけど、食で苦労して無いことは裕福なんだと思う。国が破綻した状態などは想像もつかない。想像しても怖いが、当然職の無い人間で溢れ、ライフラインも絶たれるだろう。おおよそ贅沢品と言えるものは無くなり人はどのように過すのだろうか?同じくラジオで流れる国会中継を聞いていても、この人達ってなんだろうと、なんだか空しさを感じる。

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