「釣初心者日記」

宮崎の釣り情報・釣れた魚の事・魚料理・その他ゴルフ話など書いてます。

上杉鷹山

2010年12月14日 | 
宮崎県人ならば知っておくべき人なのに、まったく知らなかった「上杉鷹山」の事。

「小説上杉鷹山」を読むよう紹介を受け、先月下旬から今月初旬に読んだ、ちょっと厚めの歴史小説本。案外優しい本で、それでも細かいさりげない描写が空想とは思えない、シーンがイメージし易い良い本だった。

とても恥ずかしい事だと思った。知らなかった事。

きっかけは口蹄疫なのだが、高鍋町と米沢市が姉妹都市という話から、なぜかという質問をされて戸惑っていたら、この本を紹介されたわけだ。そしてこの本が、とくに会社経営者に対して必要資質・条件をいくつも持ち備えている事を知った。

簡単なアラスジとしては、宮崎の高鍋地方・秋月藩から縁あって米沢の上杉に養子となった若い藩主が、圧迫された財政を、英知を持って立て直す実話に基づいた話で、贅沢を慎みながらも生き甲斐を植えつけるような施策が評価されているのだろう。
小説では、その温和ながらも強固な芯を持った施策の進めと、そんな中でも心の葛藤がある事を見事に描いている。

有名な言葉は「なせはなる 成さねはならぬ 何事も ならぬは人の なさぬなりけり」

小説では、この言葉がどいういう状況から生まれたのかがよく判るのだが、Wikiprediaを見たら、アメリカ合衆国大統領第35代ジョン・F・ケネディや第42代ビル・クリントンが、日本人の政治家の中で一番尊敬している人物と上げたそうで、本を読んだ今、このような人格者が政治も牽引してほしいもんだという思いが募る。また自分の意識もちょっと変わった。

さて次に何読もうかと、この本を紹介してもらった方に聞いたら、今の君の状況なら、藤沢周平の「蝉しぐれ」かなと言われ、昨晩買ってきた。今の君・・・という部分が意味深なのだが、とにかく読んでみよう。ちなみにこれって2005年に映画化もされているし、どうも評価としては読みだしたら止まらないほど面白いらしい。