企業・組織再生現場からの独り言

仕事の中で、覚えていったこと。感じたことなどなどを記していきます。我以外皆我師也。あと、読んでいる本を簡単に紹介。

楽しく読める本。本番に強い人

2007年08月19日 | 本の紹介(ビジネス)
この本も、よくありがちな、○○な人、××な人の類の本のひとつではあります。いろんなエピソード満載で、あぁあるある、と思って読めるような本ですね。まぁ、ひとつためになったというか、紹介しても良いなと思ったところがありましたので、紹介です。
それは、人前でしゃべるときのレジュメの作り方についてです。あまりに細かく作りすぎると、そのとおりにならなかった場合の復旧(旧というのはおかしいかも)が難しくなる、ということ。えてして、自らが思い描いたストーリーどおりには物事は運ばないものですからね。
じゃぁ、どういう準備をしておけば良いのか、というところがとてもよかったですね。全部を紹介してはなんなので、一部だけ・・。もっとも重要な本旨の部分については、キーワードとストーリーをポイントで用意しておくということ。それでも足りないときは・・・については、本書をご覧ください。
あと、印象に残ったのは、焼肉面接と社長が採用に乗り出しすぎるエピソードについてです。焼肉面接は、確かに言えていますね。焼肉に限らず、お好み焼きでも良さそう。また、採用であまりに強く引っ張られると、逆に物怖じするというか、心配になってしまう例(そういう流れでは紹介されていませんでしたが)が、身近にありそうな話として共感できました。
気軽に読める、逆に言えば内容はちょっと少なめ、ではありますが、上記3点については、あまりほかでは見なかった事例です。他にも良い点あるとは思いますが、思い出せるところを記させていただきました。

本番に強い人、弱い人 (PHP新書 458)
本田 有明
PHP研究所

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人生終わってみて成功したかどうか♪

2007年08月19日 | 本の紹介(ビジネス)
将棋の本ばかり、でとても申し訳なく存じますが、こうした芸を極めた人々の声には、なんかしら神がかり的な何かというか、普通の人の世界を超越した何かを感じられるのでは、との期待で、本については結構読んでおります。
今回の、二人の対談本は、将棋界でも異色の二人、将棋以外のところでも活躍している人同士のものです。とはいえ、将棋界においても、偉大な実績をあげた人々でもありますから、将棋についても面白い話が書かれています。
読んでいて勉強になり、楽しくなったのが、お二人とも、プロとして真剣である傍ら、しっかりと笑いと楽しみを自らの中にもっておられること。プロは特に孤独なんですね。もちろん、人間は死ぬときは一人。みな、別の人生を歩んでいるわけです。厳しい世界で過ごす傍ら、リラックスもしておいで、のように感じました。
中に、成功すること、についても話が及んでいましたが、今成功しても、最後になって成功したかどうかは、死ぬときにならないとわからない、という旨の話がでてきます。そうだよなぁ、とは思う話ですが、時としてそういうことを忘れがちになる。短期の利に走ってしまうことがありますよね。ちょっと反省です。
それと、先日紹介した相場師の本では、将棋の先生は、所詮は負けても人生かけているわけではない・・、という意味でまだまだ厳しいというほどではない、という指摘がされていました。相場の世界は、勝ち続けなければならないのに対して、将棋は、負けても昔のタイトルは残っているということだそうです。
確かに、相場師としてのキャリアは、将棋に比べると、ひとつの負けが大きいのかもしれない。将棋は、負けてもタイトルは残るけれど、相場師は大負けしたら、名声もお金も失うんでしょうね。ただ、その議論でいけば個人で事業をしている人で、大物については、ビジネスで信用をなくしたら終わりですよね。将棋にしても、一局一局の中で、猛烈に知能と体力をすり減らし、時には精神的にとんでもない状態になることもあるそうで・・・。
気持ちはわからないでもないですが、こうした二人の議論を前にすると、ちょっとどうかなぁ、とは感じたところでした。(蛇足でしたかね?)


勝負師 (朝日選書)
内藤 國雄,米長 邦雄
朝日新聞社

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結構重要な本なのに、紹介をしていなかったようで・・・

2007年08月19日 | 本の紹介(ビジネス)
仕事で取引のある会社の会議に出て思ったのですが、会議って言う名の報告会をやっておりました。報告会と言えばまだ格好はいいかもしれません。実態は、報告者が淡々と自分の資料を読み上げるだけ。周りを見渡してみると、ほとんどの人が聞いていないし、目を瞑っているんですね。
で、報告者はというと、プレゼン資料を黙々と読んでいます。どうやら、プレゼンテーションをして、みなに問題提起をする、なんてことをほとんどしてこなかった会社のようです。それじゃ時間の無駄だよなぁ。。と。
そこで、報告者の方に、この本を紹介することにしたのですが、なんとブログで記事にしていなかったことに気が付きました。プレゼンをどうするか、準備からはじまり、構成そして実際のプレゼンまで、一冊の本にうまくまとめてくれているよい本ではないかと思います。
もっとも、このプレゼン術を見につけたからって、プロフェッショナルに成れるというものではないでしょうけれどね。少なくとも、これまでの報告会からはずいぶんと変わることと思います。でも、会社(特に古いタイプの上司)がそんな報告を許すかどうか。
どんな会議でも、A4一枚の資料でなきゃ読まない、なんていう人もいるでしょうから。要は中身が重要であり、その中身をもっとも多くの人に短時間で理解してもらうための手段として、A4よりPPTの方がよければ、それでいいじゃないか?と思うのですが・・。
そんな、パワーポイント系嫌いの人にも、ぜひ読んでもらいたいと思います。あ、決してパワポでなきゃいけないなんて、私は思っていませんよ。エッセンスがつめられて、伝えやすくかつわかりやすければA4でもよいと思いますから。
あくまで手段。それを忘れて、なにがなんでもこれでやれ、という人(グロービスの講師にもいたなぁ)は、ある種職権乱用だと思います。もちろん、まとめる力もひとつのビジネススキルとは思いますが、多くの人は作文で飯食っているわけじゃないのでね。

ロジカル・プレゼンテーション―自分の考えを効果的に伝える戦略コンサルタントの「提案の技術」
高田 貴久
英治出版

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もっと早くに読んでおきたかった。渋滞の話

2007年08月19日 | 本の紹介(ビジネス)
なぜ、渋滞が起きるのか。料金所とか、事故ならばわかる。でも、交通集中による渋滞って、いったい一番前はどうなっているのか?と思ったことはないでしょうか?不思議なもので、自分が渋滞を抜ける頃には、一番前がどうなったか?ということは気にならなくなっているものではないですか。実は、抜ける瞬間が、渋滞の一番前だったりするのですよね。
高速道路の渋滞の原因として、料金所は4%しかない。。というあたりから、じゃぁ、いったい渋滞ってなんでおきるの?と読み進めたくなるあたりが最高に面白いです。蟻の話から先は、ちょっと難しい話になってきますけれど。
なお、もう一冊、値段が高いほうの本もあります。こちらの方がどうやら入門向け?なのかもしれません。アマゾンで渋滞学って調べてみてください。
ここで紹介されるASEPという考え方にしても、この本で知らなければ、ずっと知らなかったかもしれない、と思うと、いや不勉強が身にしみます。ちょうど、講談社のムックセオリーでも、渋滞学についてちょっとした記事が載っていますので、いろいろな人の考え方をしりたければ、そちらをご覧になってもよいでしょう。
なんで渋滞するのか!を知りたい人は、ぜひ、この本を読んでみてください。(どうりで、首都高5号線の飯田橋周辺で渋滞するわけだ、と一人納得しておりました)

渋滞学 (新潮選書)
西成 活裕
新潮社

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