あの青い空のように

限りなく澄んだ青空は、憧れそのものです。

再度 特別秘密保護法案について

2013-12-05 21:00:27 | インポート

なぜ必要なのか、なぜ成立を急ぐのか、疑問が大きくふくらむ中、衆議院に続いて参議院でも本会議での強行採決が行われようとしています。議会という場で、数の力で民主主義を否定するというのでしょうか。相次ぐ反対する国民の声には耳をかさず、選挙で自分の考えは信任されたという奢りの中で、政治の力を行使しようとするのでしょうか。自民党の石波幹事長のように、反対の声は、テロと同一の声に聞こえるのでしょうか。

政権の中枢にいる幹事長さえ、テロの認識がこの程度なのに、安倍総理は国民を守るためにこの法律は必要なのだと国会の場で力説していました。守られる国民とは、誰のことを指しているのでしょうか。国民の声に耳を傾けず、国民のためと語る言葉に、矛盾を感じないのでしょうか。手順として公聴会を開いているものの、それはあくまでも形式的な手続きであって、誰が何と言おうとも成立させるのだという おごりの論理がまかり通っているような印象がします。

戦後の民主主義の中で、大切にされてきたものが、一つ一つ壊されていくような印象を受けます。歴史認識も含め、狭小なナショナリズムをもとにした考えで、日本の行く末が決められていくような感じがしてなりません。

憲法改正の主張から始まった、集団的自衛権の行使、原発の再稼働、道徳の教科化、そしてこの法案の強行採決等、納得のできないことが一つ一つ外堀を埋めるように政治的に決められていくことに、日本の未来が心配になってしまいます。

数の論理がゆがんだものを造り出しているのだとすれば、その根本に自民党政権を誕生させた国民の判断があったと言えるのかもしれません。民主党政権が稚拙だったのかもしれませんが、それを否定することで生まれたのが現政権であったのだと思います。政権が奪われることで自民党は反省するのではなく、より強固な政権運営の方策を学んだのかもしれません。そのしたたかさが、今の政治のゆがみを造り出したような気がしてなりません。

このまま、今の政治の流れに屈服したままでいいのかどうか。その答えは、この法案に反対する国民の声の大きさにかかっているような気がします。

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近況 あれこれ

2013-12-01 09:59:46 | インポート

○リンゴ狩り

 毎年、りんごの木のオーナーとして、近くのリンゴ園〈志波姫〉でリンゴ狩りを楽しんでいます。今年は、23日に出かけてきましたが、これまでの木が病気のために実をつくれなかったので、別の木のリンゴを収穫させてもらいました。リンゴ園の持ち主の話によれば、養生すれば来年はまた、実をつけるでしょうとのこと。木も、少しずつ体調管理の難しい老木になりつつあるようで、我が身と重なるものを感じました。来年には、元気を回復し、たくさんの実をつけるようになってほしいと思いました。家に帰ってさっそく収穫したフジを味わってみたところ、例年と同じ格別の秋の味がしました。来年は本来の木から収穫したフジを是非味わいたいものです。

○楽天の優勝パレード と 絵本の店「ポラン」

 24日は、楽天の優勝パレードを見に出かけてきました。混雑を予想していたものの、想像を超えた人出に圧倒されました。まず、困ったのは車の置き場所。中心部を避け、地下鉄の始発駅付近に車を置いてパレードの場所まで出かける計画でしたが、空いている駐車場がなかなか見つからず苦労しました。さらには、地下鉄の始発駅に行ってびっくり。券売機の前に長蛇の列。それでも何とか地下鉄に乗り、パレードのゴール地点の五橋駅まで向かいました。混雑する駅を出てからは、人の波にもまれもまれてパレードの見れる場所までなんとか流れつくことができました。当日は、20万人を超える人出だったとのこと。周りの熱気に包まれながら、二階建てバスに乗った田中投手や嶋捕手の姿を 街路樹と前に立ち並ぶ見物客のすき間越しに見ることができました。待つ時間に比べれば、見た時間はごくわずかだったのですが、選手とファンが一体となって優勝の喜びをかみしめる 熱い時間を共有できたように感じました。街路樹のイチョウの黄葉も、祝福するかのように 鮮やかな黄金色の彩りを添えていました。

 パレードを見ての帰り道に、近くの公園で小休止しました。そこでほほえましい光景を目にしました。公園の樹木が落とした木の葉を子供たちが一生懸命拾い集めたり、そうやって集めた葉を落ち葉合戦のように かけ合う姿を見かけたのです。その様子を見守る親たちの何とも優しいまなざし。心がふんわりと温かくなりました。

 さらに感動的だったのは、仙台駅に向かう途中で偶然「ポラン」という子供の本の店を見つけたことでした。ポランは、私が仙台の学校に勤務していた頃、よく立ち寄った店だったのです。その頃あった場所から二度移転し、現在の場所に落ち着いたとのことでした。本屋としては狭いスペースのため、置ける本の数も限られているようでしたが、今でも店を立ち上げた方〈野本和子さん〉の遺志を守りながら営業していることに、なつかしさと同時に大きな感動を覚えました。

 当時は、ポランを会場に児童文学者の方を招いての講演会や平和の大切さを学ぶ学習会も定期的に開かれ、私にとってはたくさんのことを学ぶことのできた有意義な場所でもあったのです。また、図書館の司書でもあった野本さんからは、絵本の見方や考え方を教えていただいたことをなつかしく思い出しました。※野本さんは、仙台空襲と堤焼きのひな人形を題材にした『堤のおひなっこ』という絵本の作家でもありました。

 当日いただいた資料によると、絵本の読書会を今でも定期的に開いているとのこと。時を超えてかってのなつかしい日々を思い出すことができました。機会があれば、その読書会にも是非参加したいものだと思いました。

○石巻でのボランティア

 これまでは仙台で行っていたボランティアでしたが、11月から新たに石巻に支所が開設されたので、こちらの方の応援に回ることにしました。被災された方が多く住む石巻で、より身近な場所で心によりそう相談活動を展開していくという意図で開設されたわけですが、できる範囲で少しでも力添えができたらと思っています。街を歩くとまだ震災の爪痕を見かけます。当時の惨状をとどめた建物や折れ曲がった支柱などを見ると、まだまだ復興の手が届いていないことを実感します。多い交通量から人々の生活が再建されつつあることも見受けられますが、見えない心の内はどうなっているのでしょう。時間が経過する中で、喪失感や新たな悲しみを抱え込む方もおられるのではないでしょうか。被災者の心に少しでもよりそったお手伝いができたらと改めて感じています。

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