あの青い空のように

限りなく澄んだ青空は、憧れそのものです。

サンタクロースの出番の季節を迎えて

2013-12-12 20:15:55 | インポート

今年も娘さんのためにサンタ役を依頼する 教え子からの手紙を受け取りました。私の役目は、青空サンタとなって、メッセージカードを送ることです。プレゼントは母親が用意します。今年もその役目を果たせることをとてもうれしく思いました。どんなメッセージを書こうかなと さっそく同封された 娘さんからの青空サンタ宛ての手紙を ワクワクしながら読みました。

例年ですと、欲しいプレゼントのことが書かれていたのですが、今年は具体的な物についてはふれていなかったので戸惑ってしまいました。でも、読みながら実感したのは、娘さんの成長振りです。五味太郎さんの絵本『クリスマスにはおくりもの』に登場するサンタのように 「なんとすてきな娘になったものだ!」と心から思いました。

手紙には、欲しいものがないけれど、プレゼントがないと少しさびしい。だから娘さんの心の中をのぞいて、本当に必要な物があったら、それを届けてほしい。必要な物がないということだったら、発展途上国や東北の人々に 夢や希望そして幸せを届けてほしい。その人々が幸せになるならばとてもうれしいし、そのことが私の夢でもあります。…… といった内容が書いてありました。

絵本「サンタクロースってほんとにいるの」の中に、『子どものほしがっているものがわかる人だけが、サンタになれる』という一節があります。サンタたるもの、子どもが、何を願い 何を必要としているのかを 感じて受け止めることのできる感性が求められているのだと思います。そのためには、具体的な欲しいものをはるかに超えた子どもに対する深い理解と愛が必要とされます。だからこそ、一番サンタにふさわしい適役は、いつも身近で我が子と接している親なのだと思います。そして、親はサンタクロースという存在に託して、子どものほしがるプレゼントを用意し、思いを込めて贈るのでしょう。

手紙を読みながら、プレゼントがないと少しさびしいという子どもらしい気持ちに思わずほほ笑んでしまいました。でも、その子の心の中をのぞいて、本当に必要なものを見つけ出す困難さを感じました。でも、きっと身近にいる母親サンタがその答えを見つけ出し、形あるプレゼントにしてくれることと思います……。サンタとしての役目の重さを改めて感じることができました。

幸せを受け取る立場から、幸せをおくることのできる立場に立って広く考えることができるようになった娘さんに、人間としての豊かな成長を感じました。発展途上国の人々や震災の被災者の方々に寄せる 温かく心やさしい想い。そこで暮らす人々の苦しさや辛さが少しでも癒され、夢や希望の持てる生活をおくることができ、幸せになってほしい。その願いが太陽のように温かく心に伝わってきました。幸せを願う気持ちは、サンタの心に通じる思いでもあります。

サンタに宛てた手紙は、はじめの頃はかわいい絵が中心だったのですが、文字を覚えてから字も書きこまれるようになり、今では自分の思いや考えを表現することができるようになりました。

サンタの役目を通して、こういった成長を見守り続けることができたことは、何よりの私の大きな喜びでもあります。1年後には、さらにすてきな女の子に成長していることでしょう。

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