あの青い空のように

限りなく澄んだ青空は、憧れそのものです。

命 そのかけがえのなさ

2016-06-05 07:44:39 | 日記
早朝に耳にした野鳥の声。
カッコウ、ウグイス…さまざまな声が一日の始まりを告げています。
そこにいて そこでさえずり そこに生きて在ることに 深い感動を覚えました。
命あるものには それぞれの居場所があり それぞれがかけがえのない存在なのだと、改めて 教えてもらっているような気がしました。

北海道で行方不明になっていた男の子が、おととい無事発見されました。
そのニュースを耳にした時には、尊い幼い命が無事救われたことに心から安堵を覚えました。
これで男の子は、帰るべきところ・本来の居場所にもどっていけることになります。
ご両親は、無事を祈りながらも罪深さに心を痛めながら過ごした毎日だったのではないかと思います。
我が子の無事を確かめることで、わが子の命があるべきところにもどってきてくれた喜びとかけがえのない命の重さをかみしめたことと思います。

この事件を契機に、児童虐待の問題が取り上げられるようになってきました。
父親が男の子をしつけのために置き去りにした行為が、虐待行為と言えるものなのかどうか。
しつけと虐待との境界線をどこにおくのか難しい問題だと思います。
ただ考えにいれておきたいことは、我が子の命は決して私物化できるものではないということ。
そして 親である以上 唯一無二の大切な我が子の命を守る側に常に立ち続けるということ だと思います。

今日の新聞では、〈虐待死の疑いがある〉と判断された子どものうち、関係機関が行った検証は、わずか4.5%にとどまるとのことでした。
検証は、虐待防止のための手立てを講じていく上で大切な手順になるわけですので、関係機関の連携した取り組みが強く求められます。
失われてはいけない命を失われないようにするための 児童虐待防止法なのですから。

失われてはいけない命が、本来あるべき場所で大切に育まれることができる社会であり、家庭でありたいものです。

命あるものすべてが、大切で 必要とされる 世界なのですから。


次の詩が、心に浮かんできます。


        小さな質問

                高階 杞一


    すいーっ と 空から降りてきて
    水辺の
    草の
    葉先に止まると
    背筋をのばし
    その子は
    体ごと
    神さまにきいた
       
      なぜ ぼくはトンボなの?

    神さまは
    人間にはきこえない声で
    そのトンボに言った

      
      ここに今
      君が必要だから


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