あの青い空のように

限りなく澄んだ青空は、憧れそのものです。

お別れに出かけて

2016-01-27 17:50:42 | 日記
亡き心の師のもとに 当時お世話になった友人たちと一緒に お別れのあいさつに出かけてきました。
遺影を見ていると、「いやあ、久しぶり。よく来てくれたね。」という元気な声が聞こえてくるような気がしました。
ふっくらとした 穏やかな表情に、温かい人柄が偲ばれました。

奥様の話によると

5年ほど前から足が不自由となり車椅子の生活をおくっていたとのこと。
摂取する水分等の制限も受け、大好きなお酒も飲めない状態で、健康回復に努めていたそうです。
亡くなるときは苦しむこともなく、眠るように旅立っていかれたとのこと…… 何よりでした。
息子さんが、その唇をお酒で濡らしてあげたそうです。お父さんの思いを汲み取ってあげたのだと思います。
 
介護支援に訪れたヘルパーさんには、いやな顔一見せず、いつも感謝の気持ちを忘れず接していたとのこと。
誰にも分け隔てなく温かくふれあう姿勢を 最期まで貫き通されたのだと思います。
時には家に、飲んで仲良くなった 名前も知らない他人を連れてくることもあったそうです。
料理上手の奥様は、何も言わず 腕を振るって もてなしをされたことと思います。

幸せはお金では買えないもの。
夫婦は、お互いの信頼と豊かな心の持ち方で 変わることのない絆をつくりだしていくもの。
師と一緒に生きた人生を幸せだったと語る 奥様の言葉に その思いが込められているような気がしました。

愛する夫を失った奥様の心境を心配していたのてすが、共に生きた確かな時間が大きな支えになっているようです。
亡くなった直後は茫然自失といった状態だったものの、友人から 誰でも いつかは別れは来て 一人で生きる時が来るのだからと
話してもらうことで、少しずつ心の整理をつけることができたそうです。
夫婦で過ごした幸せな思い出は、後ろ向きではなく、前向きに生きる力になっているのだと思いました。

師と一緒に酒を飲み、熱い議論を交わした日々。
「命の水は うまいね。」と にこやかに語る言葉、満ち足りた笑顔、豪快な笑い声を 懐かしく思い出します。

ご夫婦共に、変わらない心の師なのだと 改めて感じています。










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